こんばんわ。
東京都美術館で始まったミロ展をミロという内なる声が聞こえたので見てきました(笑)。ミロというと、ぼくは国立西洋美術館の常設展示作品の”絵画”が思い浮かぶ。真っ赤な太陽らしき円と線と記号のようなシンプルな構成。ほかにも単品でいくつか見ているが、似たような抽象画だったが、色彩も明るく、好きな方である。一度、ミロの回顧展を見て見たいと思っていたら、”一生に一度、奇跡の大回顧展(本展のコピー)”に出会い、ようやく実現した。
ミロのことをよく知らない人は公式サイトをミロとのことで、ここから引用する。
1893年にスペイン、カタルーニャ州に生まれたジュアン・ミロ(1893~1983)は、同郷のピカソと並び20世紀を代表する巨匠に数えられます。太陽や星、月など自然の中にある形を象徴的な記号に変えて描いた、詩情あふれる独特な画風は日本でも高い人気を誇ります。そんなミロの創作活動は、没後40年を迎えたいま、世界的に再評価されています。本展は、〈星座〉シリーズをはじめ、初期から晩年までの各時代を彩る絵画や陶芸、彫刻により、90歳まで新しい表現へ挑戦し続けたミロの芸術を包括的に紹介します。世界中から集った選りすぐりの傑作の数々により、ミロの芸術の真髄を体感できる空前の大回顧展です。
章立ては次のようになっている。
第1章 若きミロ/芸術への決意
第2章 モンロッチーパリ(田園都市から前衛の都へ)
第3章 逃避と詩情 戦争の時代を背景に
第4章 夢のアトリエ 内省を重ねて新たな創造へ
第5章 絵画の本質へ向かって
なんと嬉しいことに、第4章と第5章が撮影OK。まさに見ればわかるミロ作品がずらりと並ぶ様は壮観。一方、若き日のミロはどんな絵を描いていたのかもぼくは気になっていたし、時系列になっている第1章から順に紹介しましょう。
第1章 若きミロ/芸術への決意
カタルーニャ(モンロッチ)の地でセザンヌらポスト印象派などの画風を取り入れた絵を描いていた。ミロが描く人物や風景。ここでは、ちらしの写真から。これがミロ?というような初期の絵。
《自画像》 1919
《ヤシの木のある家》 1918
第2章 モンロッチーパリ(田園都市から前衛の都へ)
パリでピカソやシュルレアリスムの芸術家たちと交流し彼らの影響を受けた「夢の絵画」で名声を高める(1920S)
《オランダの室内Ⅰ》 1928
第3章 逃避と詩情 戦争の時代を背景に
戦禍を逃れ欧州を転々としながら、ミロの代表作である〈星座〉シリーズなどの傑作を生みだす(1930ー1946)。星座シリーズ全23作品のうち、以下の3点が特別展示されている。
カタツムリの燐光の跡に導かれた夜の人物たち 1940
女と鳥 1940
《明けの明星》 1940
《絵画(カタツムリ、女、花、星)》 1934
以下、写真撮影が自由となる。
第4章 夢のアトリエ 内省を重ねて新たな創造へ
この頃、ミロの作品はアメリカでも評価が高まり、若い画家らに大きな影響を与えた。一方、ミロもアメリカの若い画家から学ぶ面もあった。
ポスター作品も多数。
鳥たちの目覚め(1965)(左)
白地の歌 緻密な計算で黒い線と太さ、色の濃淡が決められている。画家によって音楽がつけられた詩のようであってほしい、と述べている。
火花に引き寄せられる文字と数字(III)と(V)1968
ふたつの惑星に追われる髪 (1968)
ダイヤモンドで飾られた草原に眠るヒナゲシの雄しべへと舞い戻った、金色の青に包まれたヒバリの翼(1967)
太陽の前の人物 1968 日本の仙厓和尚が描いた《○△□》から着想を得たと言われる。
月明りで飛ぶ鳥(1967)
涙の微笑(1967)
逃避する少女 1967 彫刻やオブジェ作品もある。
第5章 絵画の本質へ向かって
晩年のミロが、新しい表現をつねに探究したていたことが伺える作品。
夜の風景(1966-1974)
花火1,2,3
頭部 1973
焼かれたキャンバス 1973 ミロが80歳を超えて、カンバスを燃やしたりした新表現。
はじめてミロの回顧展を見たが、ミロの画風の変遷がわかる、とても面白い展覧会でした。彼自身も言っているように、絵は詩であるという言葉に、なるほどと思う作品が多くあった。4,5章で写真撮影が許可されたのもうれしかった。おかげさまで2倍、楽しめました。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
都美の玄関前のオブジェもミロの作品みたい(笑)。
これは一瞬時に観た感じですね。
じっと見てたら、迷路に入り込むようです。
つまり・・・よく分かりません。
抽象的な絵画は、判断に四苦八苦。
おやすみなさい。
おまけに形状も面白い。
何なら中小の中に具象が発見できる。
映り込みも考慮に入れられているのでしょうか。
一世一代、その時一瞬の作品の感性ですね^^
ミロやカンディンスキーは幼稚園の頃から低学年にかけて、家の画集を見ては模写(落書き)していました。
ミロも素直に、美しい良い絵だと感じていました。
またしても、ステキな展覧会に行かれましたね
ご紹介いただき、ありがとうございます
ミロやカンディンスキーは幼稚園の頃から模写していたとのこと。美術少女でしたね(笑)。いろいろ楽しんでいただいたようでうれしく思います。