気ままに

大船での気ままな生活日誌

エデンの東

2013-09-10 18:51:16 | Weblog
こちらに越してきて、うれしかったことの一つに、名画を観る機会が増えたことがある。今日も、ふたりで近くの鎌倉芸術館でジェームス・ディーン主演の”エデンの東”を観てきた。去年の1月にも、川喜多映画記念館で観ているから、1年半ぶり。名画は何度見ても、感動は変わらない。いや、むしろ、年をとるにつれて、感受性が高まっているような気さえする。

今日だって、脳卒中で入院し、余命いくばくもない父親とジェームス・ディーンの和解のシーンには、不覚にも涙が溢れてしまった。1955年作だから、結構な時間をとってくれるクレジット・タイトルがなく、いきなりのENDだから、涙を引っ込める暇がない。ちょっと照れくさかった。

エデンの東を追われた、アダムとイブの子供、カインとアベルをモデルにしているので、映画でも、父親は双子の兄弟のうち、優等生の兄だけを可愛がる。また兄弟の争いは絶えない。兄の恋人、ジュリー・ハリスまで奪い合う形になる。さらに、父親の聖人ぶりに愛想をつかし、離婚した母親も登場し、物語を面白くさせる。第一次世界大戦が始まろうという時代背景にして、名匠エリア・カザン監督の腕が冴え当たり、最後まで、飽きさせない。

さすが、名画だと再認識した。

・・・
映画の始まる前に、こんな紹介があった。ジェームス・ディーンは、1955年、24歳で交通事故で命を落とすが、もし存命であったならば、今年82歳だそうだ。一昨日、映画とトークで拝見したばかりの八千草薫さんと同年齢で、高倉健さんもそうだという。八千草さんは、この11月に主演作”くじけないで”が上映される予定だし、高倉健さんは、昨年、”あなたへ”が上映されたばかりで、現役のバリバリだ。もしジェームス・ディーンが元気でいたならば、どうゆう老優になっていただろうか、と思う。

また、ジュリー・ハリスはその後、舞台でも活躍し、トニー賞の主演女優賞を5回、受賞したが、ごく最近、8月24日にマサチューセッツの自宅で87歳の生涯を閉じたとのこと。はからずも、追悼ジュリー・ハリスの映画鑑賞となった。





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