こんばんわ。
茅ヶ崎市美術館で”アルフォンス・ミュシャ展/アール・ヌーヴォーの美しきミューズ”が始まったというので、昨日、大谷25号のあとの高揚した気分で出掛けた。すばらしい美術展でさらに高揚し、天にも昇るような気持ちだった(笑)。
ミュシャはチェコの人で、プラハにミュシャ・ミュージアムがある。ぼくらは2005年の退職記念のつもりの中欧旅行のときここを訪ねている。それ以来、”ミュシャ美人”が忘れられず(笑)、国内のミュシュ展は何度か見ている。今回は5回目くらいになるかもしれない。2017年のミュシャ展/スラブ叙事詩(国立新)は別格として、今回のミュシャ展は他のこれまでの回顧展をしのぐ展覧会だった。ぼくの評価が高いのは写真撮影可能だったためでもある(笑)。茅ヶ崎は小原古邨展のときも撮影フリーにし、そのためか古邨がこれをきっかけにブレークした。
はじめに、このミュシュ展の概要を公式サイトから。
アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、19世紀末から20世紀初頭、ヨーロッパで花開いた芸術様式「アール・ヌーヴォー」を代表する画家です。ミュシャが描いた植物文様で彩られた優雅な女性像は今日まで多くの人を魅了しています。チェコ出身のミュシャが時代の寵児となったのは19世紀末のパリでした。彼が描いた舞台女優サラ・ベルナールの演劇「ジスモンダ」の宣伝ポスターが大評判となり、画家のみならず、デザイナーとしても輝かしい足跡を残したのです。 しかし、祖国チェコ、スラヴ民族への愛は変わることはなく、50歳でチェコに帰国したのちは祖国の平和を願いスラヴ民族の誇りを作品に表しました。本展ではポスター、装飾パネルをはじめ、デザイン集、ポストカード、切手、紙幣、商品パッケージなど多様な作品を展示することで、ミュシャの生涯に迫ります。
次のような章立てになっている。
第1章 パリ時代の魅了的なポスター
第2章 暮らしを彩る装飾パネル
第3章 装飾資料集 装飾人物集
第4章 挿絵の魅力
第5章 くらしの中で愛されるミュシャ
第6章 ミュシャとアメリカ
第7章 わが祖国、チェコ
第8章 暮らしの中で愛されるミュシャ11
OZAWAコレクション、OGATAコレクションの展示作品数は208点にものぼるが、以下順にそれぞれの章別になるべくたくさんの作品を記録しておこうと思う。展示品の解説も参考までに。
第1章 パリ時代の魅了的なポスター
ミュシャを有名にしたサラ・ベルナールの舞台ポスターが最初に迎えてくれる。
ジスモンダ 雑誌のイラストレーションや広告で生計を立てていたミュシャは、1894年のクリスマスの際に印刷業者から、突然、大女優サラ・ベルナール主役の芝居”ジスモンダ”のポスターの仕事を任された。サラ・ベルナールにも気に入られ、その後の舞台ポスターを任される。ミュシャの出世作である。
一部、拡大。
椿姫
ロレンザッチオ
メディア
ハムレット
サマリアの女
ラ・トスカ
黄道十二宮 ラ・プリュム誌のカレンダー
夢想 -シャンプノア 広告ポスター「夢想」は愛らしい表現で当時から最も人気のある作品の1つだった。上部の空白に企業の社名・商品名などを入れることが出来た。本展のポスターにも採用されている人気作品。
インカのワイン
ムーズ川のビール 豊かな泡立ちのビールジョッキを手にしている女性はビールの精。頭にはビールの原料、オオムギ とホップを飾っている。
ランスの香水 ロド
香水瓶の巻紙の原図
ルフェーヴル・ユティル ビスケットのポスター
ジョブ 煙草のジョブ社の広告。ミュシャの人気作が多い。
まだまだ続きます。今日はここまで。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
久し振りに小原古邨のみみずく。
更新を楽しみにしていました。
わたくしは、一度しかお目にかかっていません。
月刊誌・モエ紙上は、よくあります。
ふくよかな、やわらかさが素敵。
独特の感じが、包み込む感触です。
お連れ下さり、ありがとうございます。
楽しんでいただきうれしく思います。
おやすみなさい。
先程ジュリーマニアを観ていて、その衣装。
ミュシャのデザイン❢
そっか・ジュリー♡
>すばらしい美術展でさらに高揚し、天にも昇るような気持ちだった(笑)。
いいですね~、このところ連日「天にも昇るような気持ち」ではないかったでしょうか?(笑)
さて今日の大谷翔平は?
>ぼくらは2005年の退職記念のつもりの中欧旅行のときここを訪ねている。
ヒャー、再開されたわけですか?
>今回は5回目くらいになるかもしれない。
あらあら、もう恋人そのものみたいですね。
>ぼくの評価が高いのは写真撮影可能だったためでもある(笑)。
はっはっは、珍しい展覧会ですね。
サラ・ベルナールの顔を初めて拝見しました。
なかなか魅力的ですね。
ミュシャの作品には、植物文様が必ず添えてあるのですか。
お~っ、頭まで!
『椿姫』って原題は『堕落した女(直訳は「道を踏み外した女」)』でしか、タイトルだけはよく耳にしてましたが。
>ロレンザッチオ
サラ・ベルナールが初めて演じた男役が成功してハムレットにも挑戦したのだとか。
>メディア
「ギリシア神話でメディアは太陽神ヘリオスの孫です。英雄イアソンを助けてその妻になりましたが、夫の不義を知ったメディアは激しく怒り、夫との間に生まれた2人の子どもを殺してしまいます。」
サラ・ベルナールってどんな役でも演じているんですね。
>ハムレット
「ハムレットの足元には狂死した恋人のオフィーリアが横たわっています。歌いながら小川に漂うオフィーリアはラファエル前派 J.E.ミレー(John Everett Millais 1829-1896)の美しくも悲しい絵(テート・ギャラリー、ロンドン蔵)が知られていますが、ミュシャのオフィーリアも花の流れとともに美しく描かれています。」
西洋史に接している印象です。
>ラ・トスカ
「サラが何度も演じて大好評だった芝居をもとにプッチーニが3年をかけて作曲し、1900年にオペラが発表されました。」
私は、全くの無知ですが17歳くらいの上の従兄が声楽家でプッチーニの本を出していましたね。
>黄道十二宮 ラ・プリュム誌のカレンダー
「『黄道十二宮』は女性を飾る12の星座をさし、天体の1年の動きを示しています。」
「『月桂樹』をカレンダーに飾るのは不滅をあらわすからです。また月桂樹が一年の最後、休息の季節の冬を象徴しているからでもあります。」
いやはや、展覧会場に立って居る気になってきました。
どうも有難うございました。
又伺います。
ミュシャは日本人に人気があるので、展覧会もニ、三年に一度はどこかで開かれます。近場であれば、つい見に行きます。
サラ・ベルナールの舞台劇の内容をくわしく調べて下さり、ありがとうございました。こちらも勉強になりました。
いろいろ楽しんでいただいたようでうれしいです。