気ままに

大船での気ままな生活日誌

再興第98回 院展

2013-09-11 08:51:02 | Weblog
公募展に出掛けることは少ないが、院展だけは、むかしから良く行っている。今年も、行ってきましたよ。ぼく好みのいい絵がいっぱいで、一回りすると、まるで森林浴をしてきてみたいな気持ち。全部、紹介したいくらいだけど、図録は、基本的に買わない主義なので(笑)、絵ハガキの写真をいくつか載せるだけ、そして、かいつまんだ作品の紹介だけでもと。

まず、同人・絵ハガキ組。

清水達三 渓谷翠韻


梅原幸雄 旅の夕


斉藤満栄 遊行柳 (奥の細道から)


その他の同人では、田淵俊夫のモノクロなのに花の色を感じさせる”春爛漫”、右端にちょこと屋根を配して、あとはちぎれ雲がいっぱいの空を描いた、郷原和子の”空へ”。伊藤髟耳の、角館や鎌倉の明月院の紅枝垂れ桜を取材した”花の中に”なども印象に残った。

授賞作品の中では、文部科学大臣賞 小田野尚之の”発電所跡”、そして 奨励賞、石村雅幸の”長閑”。巨樹好きな、ぼくを喜ばす絵を毎年、描いてくれる画家。今年はびゃくしんだろうか。風雪を感じさせる巨樹の幹の肌。巨樹といえば、初入選の北野有里子の”千年杉”。今後、巨樹シリーズになるか、楽しみ。水越由喜の大樹(冬)も、幹に思わず触りたくなるような質感。

木を見て、森を見ずでは困るので(笑)、森の風景も大好き。” 森の情景” (新井まち子)、 ”森の工房” (伊藤みさと )、”葉の噺” (手中道子)など、絵の森の中に入り込んでしまいたいような気持ち。

仔馬と少女の”繋がる生命”(芝康弘 )、被災地を婆さんを背負って歩く爺さん”生きる・復興”(高橋俊子)。じーんとくる。

”道の向こう” (鈴木靖代)、”風韻” (永井健志)、”行く秋” (野地 美樹子) 。

いつもながらの素晴らしい展覧会だった。

・・・・・

院展画家たちの作品を多く所蔵する山種美術館。現在、”再興院展100年記念/速水御舟/日本美術院の精鋭たち”展が開催されている。これも観てきましたので、次回はこの感想文のつもりです。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます。 (石村雅幸)
2013-12-29 05:24:44
館山の沼のビャクシンです。
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石村さま (marbo)
2013-12-30 06:20:10
奨励賞おめでとうございました。
やはりビャクシンでしたか。
来年の院展でも、是非、巨樹をお願いします。
返信する

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