今、鎌倉市川喜多映画記念館で”永遠のタフガイ/石原裕次郎展”が開催されている。
館内には、裕次郎主演のたくさんの映画ポスターが、ところ狭しと貼られている。映画全盛時代のぼくらの世代なら、知らないものはほとんどないといった感じ。入口近くに、”太陽の季節”のポスターが。兄、慎太郎原作の映画で、彼の推薦で脇役で初出演したものだ。制作は水の江瀧子で、彼の存在感の大きさに気付き、続いて、”狂った果実”では主役に抜擢する。そのポスターが隣りに。それ以降の活躍はご存じのとおり。
ポスターを辿ってみると、俺は待ってるぜ、嵐を呼ぶ男、陽の当たる坂道、若い人、あいつと私、赤いハンカチ、紅の翼、太平洋ひとりぼっち、富士山頂、等がずらり。ポスターと共に宣伝に重要なスチール写真もいっぱい。スチール写真家、井本俊康の、その映画の特徴を一瞬の画像に凝縮させた傑作がコーナーにまとめてある。
裕ちゃんといえば、歌謡曲。ぼくのカラオケのおはこは、”赤いハンカチ”、デュエットを求められれば、”銀座の恋の物語”(汗)。映画館のみで販売されていたというソノシートもある。ソノシート、懐かしい。ついでながら、裕ちゃんはカバー曲もすばらしいと思う。”港町ブルース”なんか森進一より、ずっと情感が出ている。カバーの女王はちあきなおみだが(断定)、ちあきの”喝采”を裕ちゃんに歌わせると、また、ちあきとは違う、しみじみした味を出している。カバーの王様は石原裕次郎とぼくは断定しています。
この展覧会には、もちろん、裕次郎の映画が上映される。1本が三日連続で、約2か月の間に、計10本の作品が上映される。ぼくは2週間ほど前に、”俺は待ってるぜ”を、そして、昨日は”陽のあたる坂道”を観てきた。これは、インターミッションが入る209分の大作。石坂洋二郎原作で、”エデンの東”をモデルにしたもの、といえば、ぼくら世代ならだれでも思い出してくれるだろう。思い出せない人にヒントを(笑)。豪邸に住む複雑な家庭、裕次郎の母は轟由紀子、でも本当の母ではない、父が芸者に生ませた子。妹に性格の明るい芦川いずみ、兄(小高雄二)はひねくれた性格。安アパートに住む、実母には父親の違う、やさしい性格の子供(裕次郎の弟になる)、川地民夫がいる 。そのアパートに住む、女子大生、北原三枝が芦川いずみの家庭教師。北原三枝は、はじめ兄と付き合っていたが、次第に画家志望の裕次郎に魅かれていく。芦川いずみの可愛かったこと。北原三枝も知的で美しかったこと。石坂作品の、俳優さんのセリフが、どれも、理知的、説明的なのがちょっと気になるけどね(笑)。
まだ、映画会は、しばらく続くので、あといくつか観てみたい。候補は小百合ちゃんが出ている”あいつと私”と”若い人”。それにカラオケおはこの”赤いハンカチ”。これには、浅丘るり子、笹森礼子が出る。
裕次郎展のあとはミュージカル映画らしい。これも楽しみだ。
近くに、こういう映画記念館があるのは、幸せなことだといつも思う。




石原裕次郎は青少年期、逗子に住んでいた。森戸海岸に”裕次郎灯台”がある。夕陽の灯台。

館内には、裕次郎主演のたくさんの映画ポスターが、ところ狭しと貼られている。映画全盛時代のぼくらの世代なら、知らないものはほとんどないといった感じ。入口近くに、”太陽の季節”のポスターが。兄、慎太郎原作の映画で、彼の推薦で脇役で初出演したものだ。制作は水の江瀧子で、彼の存在感の大きさに気付き、続いて、”狂った果実”では主役に抜擢する。そのポスターが隣りに。それ以降の活躍はご存じのとおり。
ポスターを辿ってみると、俺は待ってるぜ、嵐を呼ぶ男、陽の当たる坂道、若い人、あいつと私、赤いハンカチ、紅の翼、太平洋ひとりぼっち、富士山頂、等がずらり。ポスターと共に宣伝に重要なスチール写真もいっぱい。スチール写真家、井本俊康の、その映画の特徴を一瞬の画像に凝縮させた傑作がコーナーにまとめてある。
裕ちゃんといえば、歌謡曲。ぼくのカラオケのおはこは、”赤いハンカチ”、デュエットを求められれば、”銀座の恋の物語”(汗)。映画館のみで販売されていたというソノシートもある。ソノシート、懐かしい。ついでながら、裕ちゃんはカバー曲もすばらしいと思う。”港町ブルース”なんか森進一より、ずっと情感が出ている。カバーの女王はちあきなおみだが(断定)、ちあきの”喝采”を裕ちゃんに歌わせると、また、ちあきとは違う、しみじみした味を出している。カバーの王様は石原裕次郎とぼくは断定しています。

この展覧会には、もちろん、裕次郎の映画が上映される。1本が三日連続で、約2か月の間に、計10本の作品が上映される。ぼくは2週間ほど前に、”俺は待ってるぜ”を、そして、昨日は”陽のあたる坂道”を観てきた。これは、インターミッションが入る209分の大作。石坂洋二郎原作で、”エデンの東”をモデルにしたもの、といえば、ぼくら世代ならだれでも思い出してくれるだろう。思い出せない人にヒントを(笑)。豪邸に住む複雑な家庭、裕次郎の母は轟由紀子、でも本当の母ではない、父が芸者に生ませた子。妹に性格の明るい芦川いずみ、兄(小高雄二)はひねくれた性格。安アパートに住む、実母には父親の違う、やさしい性格の子供(裕次郎の弟になる)、川地民夫がいる 。そのアパートに住む、女子大生、北原三枝が芦川いずみの家庭教師。北原三枝は、はじめ兄と付き合っていたが、次第に画家志望の裕次郎に魅かれていく。芦川いずみの可愛かったこと。北原三枝も知的で美しかったこと。石坂作品の、俳優さんのセリフが、どれも、理知的、説明的なのがちょっと気になるけどね(笑)。
まだ、映画会は、しばらく続くので、あといくつか観てみたい。候補は小百合ちゃんが出ている”あいつと私”と”若い人”。それにカラオケおはこの”赤いハンカチ”。これには、浅丘るり子、笹森礼子が出る。
裕次郎展のあとはミュージカル映画らしい。これも楽しみだ。





石原裕次郎は青少年期、逗子に住んでいた。森戸海岸に”裕次郎灯台”がある。夕陽の灯台。
