大船フラワーセンターの秋バラが見頃と聞きましたので、散歩がてら、のぞいてきました。バラ園の門をくぐると、そこはまさに夢の花園でした。大勢の人が、咲き乱れるバラの花々をとり囲んでいます。
みんなうっとりと、自分の好きな花のところで、近づいて目を凝らしたり、遠目で眺めたり、香りを楽しんだり、さわったりしています。カメラを構える人々に混じって、今日はスケッチをしている人もずいぶん目立ちます。どうも、地元の絵画サークルが、ふたつ、みっつ、来ているようです。もちろん、家族連れ、仲間どうしも多いです。
「魅惑」という、すてきな品種名のバラの前で5,6人の人が写生をしていました。遠目では、平凡な白い花に見え、何故こんな花を対象にするのだろうと思いました。しかし、近寄ってよく観察してみますと納得しました。やや緑がかった白地の花弁にはうすいピンクのふちどりがあり、とても優雅です。それに花形もいかにもバラらしく整っていました。ピンクの輪郭もあり、描きやすそうでしたし、色づけは色鉛筆か水彩のようですので、こういう淡い色調のバラが画用紙には合いそうでした。
「マヌウメイアン」という、あざやかなピンクの菊のような花のバラには若い女性がひとりでスケッチしていました。花弁が複雑で、難しそうでした。スケッチの上級者なのでしょう。また、別のところでは、うすいピンクの品種「トーナメント オブ ローズ」の前では、3人の熟年の女性が、先生に指導されていました。花ばかりでなく、葉も大事ですよ、と言われていました。私ものぞき込んでみましたら、たしかに葉っぱが、ぞんざいに描かれていて、これではバラがかわいそうだと思いました。なのに、言われた人は、なにかぶつぶつ、反論していました。
「マリアカラス」という品種が、鮮やかなピンクの花を咲かしていました。20世紀最高のソプラノ歌手、オペラの女王に相応しい、華麗なバラにみえました。日本のマリアカラス、美空ひばりさんに縁のあるバラも見つけました。「マダムビオーレ」という品種で、青みがかった、うすいピンク色の花をつけていました。花弁の先は剣型でした。このバラが大好きだったそうで、葬儀のときにも飾られたそうです。真っ赤なバラがお好きかと思いましたが、こういう寂しげな色が、自分の気持ちに合っていたのでしょうか。
その隣には、「クイーンエリザベス」が、上品なうすいピンクの花をつけていました。1954年に戴冠したエリザベス女王に捧げたバラだそうです。日本の皇室の方々ゆかりのバラも、別のコーナーにありました。
私が選んだバラ園の女王は、「月光」です。先日の十五夜お月さんはみられませんでしたが、翌日、十六夜のお月さまはすばらしかったですね。その月光のような、上品な黄色が印象的でした。私だったら、「月光」でなくて、「十六夜」という名をつけますね。満月でない少しかけた謙虚な月、合いそうでしょう。
バラ園を出るとき、きれいな赤い実(ローズヒップというそうです、鑑賞用のバラの実です)をつけたバラが見送ってくれました。若いときだけではありませんよ、晩年もいいですよ、と励ましてくれているようでした。
みんなうっとりと、自分の好きな花のところで、近づいて目を凝らしたり、遠目で眺めたり、香りを楽しんだり、さわったりしています。カメラを構える人々に混じって、今日はスケッチをしている人もずいぶん目立ちます。どうも、地元の絵画サークルが、ふたつ、みっつ、来ているようです。もちろん、家族連れ、仲間どうしも多いです。
「魅惑」という、すてきな品種名のバラの前で5,6人の人が写生をしていました。遠目では、平凡な白い花に見え、何故こんな花を対象にするのだろうと思いました。しかし、近寄ってよく観察してみますと納得しました。やや緑がかった白地の花弁にはうすいピンクのふちどりがあり、とても優雅です。それに花形もいかにもバラらしく整っていました。ピンクの輪郭もあり、描きやすそうでしたし、色づけは色鉛筆か水彩のようですので、こういう淡い色調のバラが画用紙には合いそうでした。
「マヌウメイアン」という、あざやかなピンクの菊のような花のバラには若い女性がひとりでスケッチしていました。花弁が複雑で、難しそうでした。スケッチの上級者なのでしょう。また、別のところでは、うすいピンクの品種「トーナメント オブ ローズ」の前では、3人の熟年の女性が、先生に指導されていました。花ばかりでなく、葉も大事ですよ、と言われていました。私ものぞき込んでみましたら、たしかに葉っぱが、ぞんざいに描かれていて、これではバラがかわいそうだと思いました。なのに、言われた人は、なにかぶつぶつ、反論していました。
「マリアカラス」という品種が、鮮やかなピンクの花を咲かしていました。20世紀最高のソプラノ歌手、オペラの女王に相応しい、華麗なバラにみえました。日本のマリアカラス、美空ひばりさんに縁のあるバラも見つけました。「マダムビオーレ」という品種で、青みがかった、うすいピンク色の花をつけていました。花弁の先は剣型でした。このバラが大好きだったそうで、葬儀のときにも飾られたそうです。真っ赤なバラがお好きかと思いましたが、こういう寂しげな色が、自分の気持ちに合っていたのでしょうか。
その隣には、「クイーンエリザベス」が、上品なうすいピンクの花をつけていました。1954年に戴冠したエリザベス女王に捧げたバラだそうです。日本の皇室の方々ゆかりのバラも、別のコーナーにありました。
私が選んだバラ園の女王は、「月光」です。先日の十五夜お月さんはみられませんでしたが、翌日、十六夜のお月さまはすばらしかったですね。その月光のような、上品な黄色が印象的でした。私だったら、「月光」でなくて、「十六夜」という名をつけますね。満月でない少しかけた謙虚な月、合いそうでしょう。
バラ園を出るとき、きれいな赤い実(ローズヒップというそうです、鑑賞用のバラの実です)をつけたバラが見送ってくれました。若いときだけではありませんよ、晩年もいいですよ、と励ましてくれているようでした。