気ままに

大船での気ままな生活日誌

ジェラシックツリー

2006-10-29 17:57:33 | Weblog
朝日新聞の地方面の記事で、ジェラシックツリーという恐竜時代の化石植物が、大船フラワーセンターに来ているというのを知って、早速見に行きました。門を入ってすぐのところに、それらしき鉢植えの植物と立て札がありましたので、すぐ分かりました。

その化石植物は、オーストラリアのウォレマイ国立公園で1994年に発見されたそうで、またの名を、ウォレマイ松とよばれています。松とは言っても、学術的にはナンヨウスギ(南洋杉)科に属します。約2億年前の、恐竜が栄えていたジュラ紀からの生き続けている、まさに化石の植物だそうです。

愛知万博や浜名湖花博にも出ましたが、県内は初登場だそうです。恐竜時代の植物なんていうと、なんだか、恐ろしげな形をしているのかと想像してしまいますが、そうではありませんでした。むしろ親しげに感じました。濃い緑のごわごわした葉が、馬のたてがみ状に小枝にびっしりとついていました。全体の容姿もよく、我が家の観葉植物にしたいくらいでした。実際、これを増殖して、観葉植物として普及させ、絶滅の危機を救おうという運動もあるようです。

ただ、野生の植物の幹の直径は1m を越え、高さは40m まで達するそうですから、鉢植えのとは、大分印象は違うかもしれませんね。現地に行って、一度見てみたいですね。まだ1000本ほど自生しているらしいです。自生林に入ると、2億年を生き延びた、ど迫力が伝わってくることでしょう。あるいは、意外と、ブナ林みたいに、やさしい雰囲気かもしれませんね。そんなことを思いながら、しばらく、ジェラシックツリーを眺めたり、なでたりしていました。

ちょうどその日は、フラワーパークのお祭りの日で、神奈川県菊花大会や、さまざまなイベントをやっていました。それらを見学して、最盛期を少し過ぎたバラ園をみたりして帰ろうと、東側の道を歩いていると、少し色づきはじめた大きなイチョウの木に呼び止められました。

「俺だって、1億年生き延びた化石植物だ、なんで、俺を無視して、あの新参者のジェラシックツリーばかり、ちやほやするんだ」と、言いましたので、私は、こう言い返しました。「そんなことばかり言っていると、あんた、ジェラシーツリーとあだ名がつくよ」。そのとき、そのイチョウの木は、くっくっと、おかしそうに大きく揺れました。









コメント
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