気ままに

大船での気ままな生活日誌

名月 ちらり

2006-10-07 11:05:00 | Weblog
みなさん、昨晩は中秋の名月を見られなくて残念でしたね。私はみましたよ。ちらりと、ですけどね。

夜中に、ちょっと寒さを感じて、目が覚めました。毛布を一枚かけようと、ワイフを起こさないように、ベッドからそっと離れました。窓の外が少し明るいような気がしました。ひょっとしたらと、ベランダまで出て、空を見上げました。あっと驚きました。空の大部分は厚い雲に覆われていましたが、ちょうど真上の、少し西寄りの空の雲の一部が、薄くなっていて、そこだけが、ぼーと、明るくなっていました。

しばらく待てば、名月の姿が、と思い、急いでデジカメをとりにいき、また空を見上げました。すると、私を待っていたかのように、急にその部分の雲が切れ、うすい雲のベールの向こうに、満月が姿を現しました。丸い輪郭がはっきり見えましたし、ほんのりと月光も発していました。しかし、それは一瞬でした。すぐ、輪郭が不鮮明になりました。カメラを向けたときは、もう、完全な姿ではありませんでした。そして、また、もとの暗闇に戻ってしまいました。名月ちらり、ちょっとだけよ、でした。

時計をみました。午前1時5分でした。誰もみているはずのない、こんな時間に、雲のベールの向こうでしたが、中秋の名月をみられた、こんな幸運に巡り会い、幸せな気分になりました。月がそっと、私だけを起こしてくれたに違いないと思いました。私が月の好きなことを知っているのでしょう。

名月といえば、お酒に団子です。ちょうどワイフが郷里の熊本で買ってきた、いきなり団子(サツマイモとあずきのアンコのまんじゅう、最近人気があるそうです)がまだ、残っていたので、それをサカナに、小林秀雄さんも好きだったという、日本酒「立山」を”ちょとだけよ”とつぶやきながら、いただきました。

(写真は名月にぴったりの、今朝の砂押川沿いのススキです)





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