公衆の移動体への通信サービスとして1968年(昭43)「ポケットベルサービス」が開始されました。
それ以来約40年便利なサービスとして、世の中に定着してきましたが今年の3月末をもってN社
が提供しているサービスを終了すると発表しました。
私は、このサービスの開始当時、一介の無線技術者として少なからず関係し沢山の思い出があり
感慨ひとしおのものがあります。
当初のポケベルは「ベル音」だけで呼び出すサービスでしたが、その後機能アップされてメッセージ
が送れるようになり若者達の間では、その速さを競ったり、「ベル友」などという新語が生まれたりと
一時期を風靡したものでした。
私はそんなサービスを提供する側の一員として、基地局施設の設計、工事の施工、電波法の処理、
設備のメンテナンスなどに関わり、N社をリタイヤして後もポケベルをはじめ通信用アンテナの製造
メーカーに再就職して間接的に関わるなどポケベルには一方ならぬ感慨があります。
しかしながら、その後に導入された携帯電話の爆発的な普及は、説明するまでもなくポケベルの持っ
ていた役割は完全に駆逐されてしまいました。
電気通信技術の進歩は日進月歩です。想像もつかない新しい技術が明日現れるかも知れません。
それは過去の歴史を見れば歴然です。ポケベルサービス終了宣言は今の時代当然の成り行きと
思っています。
一抹の感慨は、今日を限りに私の脳裏から完全消去して、新しいものへの期待を膨らませて行き
たいと思っています。
なお、N社にあってはサービスを終了と言うことですが、別の通信事業者にあっては引き続きサー
ビスを継続されるとのこと念のため
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