韓国で旅客船の沈没事故が起きた際に行方不明者の家族らに「船内で生きている」などと
送られたメールは「全て偽物」と韓国警察庁が発表したと新聞記事が伝えました。
私も、そのメールはメディアのニュースで知った当初から、現役時代に蓄積した無線技術の
常識から誰かの悪戯以外にないものと思っていました。
その常識は、厚い鉄板に囲まれた船体の中で、しかもその周辺は海水が覆うと言う状況下、
移動通信に使っている周波数にとっては完璧にシールドされた状態にあり、電波伝搬上は完
全に遮断されていて通信ができる状況でないということです。
電波を扱う仕事を生業としている者や、アマチュア無線を趣味にしている人など電波に興味
を持っている人の多くが私同様に思ったことではないかと推察しています。
人身を混乱させる悪戯は許し難い行為で韓国の当局では犯人捜査に乗り出すとのこと、そ
の成り行きに注目です。
それにしても事故発生から丸３日になりました。
不明者の救出には厳しい環境のようですが必ずや、不明者全員の無事帰還を切に望みた
いものです。