松坂投手とアメリカ・メジャーリーグのレッドソックスとの入団契約が成立し、晴れ
て大リーガーとしての活躍の場ができました。
報道によると、6年契約で年俸60億円超プラスαとか、ポスティングの入札金額と
併せて120億円超になるというもので、私のような庶民にはただ一言「すごいな~」
と言う以外にありません。
これで、松坂投手が子供の頃から抱いていた「メジャーでやりたい」という目標が叶
いました。きっと今、彼の心中は充実感で一杯のことと思います。
童顔の松坂投手をメジャーの選手達が見たとき、きっと彼らには高校生くらいにし
か見えないのではないかと思いますが、その投手が並み居る強打者達を、ばった
ばったと討ち取って「参りました!」と言わせる図を想像すると痛快です。
また、実際そんな活躍を是非して欲しいものと願っています。
そこで思うことは、7~8年前彼が甲子園球児であったとき名勝負をした相手校PL
学園に走攻守そろった田中一徳と言う選手がいました。
田中選手は、その試合で松坂投手に完全に打ち勝った唯一の選手でした。松坂は
内心「あいつには参った!」と思っただろうと想像すると同時に、田中選手は「あい
つボールを俺は打った!」と大きな自信をつけただろう、と想像します。
そんな実績を積んで、彼らはお互いに期待されながら、松坂は西武ライオンズで田
中は横浜ベイスターズでプロ選手としてスタートしたのでした。
それから8年一方は世界のスーパースターに、もう一方は今年のシーズンを終えて
自由契約選手という実力の世界の厳しい現実が待っていました。
田中選手は、それでもなお、「好きな野球を続けたい」とテストを受けたと聞いてい
ます。結果がどうなったのか把握できていませんが、その明暗の違を当時、誰が想
像したでしょうか?
勿論、あらゆる条件を考えて、どちらが幸せか本人達に聞いてみないと解りません
が両者とも自分の「一分」を貫き今後も精一杯頑張って欲しいものです。