Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

濃厚

2010-09-01 10:01:32 | 日記
「うどん王国」在住の僕らにとって

麺類と言えばやはり「うどん」ということになる。


そんな僕が福岡在住の頃にノックアウトされたのが本場の「豚骨ラーメン」


正直言えば福岡に行くまで、無駄に「濃厚」な「豚骨ラーメン」は苦手であった。

ただその考えは本場を食した途端に一挙に崩れ去ることとなる。


「濃厚」でありながら後を引かない満足感。

スープが見事に絡み合う極上の細めん。

高菜、紅ショウガと言った絶妙のトッピングの類。


ここ最近その味が無性に恋しいのであるが

残念ながら本場を味わった僕の舌を満足させるものは身近には存在しない。


あの「濃厚」な味わい、何とか味わえないものであろうか。。。


Barry Whiteの「I've Got So Much To Give」(1973)


1. Standing in the Shadows of Love
2. Bring Back My Yesterday
3. I've Found Someone
4. I've Got So Much To Give
5. I'm Gonna Love You Just A Little More Baby



1973年発表の衝撃のデビュー作品。

デビュー作にして収録曲5曲と、非常に一つ一つの密度が濃いサウンド。

長めのイントロにかぶさる冒頭の語りや耳にへばりつく印象的なリフレイン。

すでにこの段階で彼のサウンドの骨格は出来上がっていたと言える。


フォートップスのカヴァー「Standing in the Shadows of Love」

インストかと思わせる約3分半の演奏の後に、満を持して歌が折り重なり

暑くむせ返るようなパワーで駆け抜けて行く。


押され気味の気持ちを和らげてくれる「Bring Back My Yesterday」

流れるようなストリングスやコーラスワークがその柔らかさを演出している。


続く「I've Found Someone」「I've Got So Much To Give」

愛の伝導師の言葉にいつわりのない官能的な世界がゆったりと

かつ力強く描かれている。


そして本作を締めくくる「I'm Gonna Love You Just A Little More, Baby」

非常にタイトで正確なドラムに導かれ、サスペンスムービーのサントラの1曲のような

スリリングなイントロが延々と繰り返される。

そのリピートの覚醒された頃に耳に飛び込んで来る男臭さの極みとも言える

彼のバリトンヴォイスに誰もがノックアウトされることは間違いない。



彼の音楽を一言で言えば「濃厚」であるが

後を引くことのないその「濃厚」な味わいは

緻密なサウンドプロダクションによるものだといえる。




胸焼けの数歩手前。

これが「濃厚」の醍醐味である。
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