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http://mylibrary.maeda1.jp/0459OilMajor2018.pdf
IV. 8カ年(2011-2018年)業績推移の比較
ここでは2011年から2018年までの過去8年間の5社の業績の推移を比較検討する。因みにBrent原油は2011年から13年までの3年間は年間平均価格が100ドルを超えている。しかしその後2015年は一転して50ドル台に半減、2016年初めには30ドルを割るまでに落ち込んでいる。その後回復し2018年の年間平均価格は71ドルに上昇している。5社の決算数値はこの価格変動をほぼ忠実に反映していると言えよう。
1.売上高
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-20.pdf 参照)
2011年の売上高トップはExxonMobilの4,864億ドルでありShellが4,702億ドルで第2位であった。売上高第3位はBP(3,755億ドル)で、TotalとChevronはそれぞれ2,571億ドル及び2,537億ドルであった。2012年はExxonMobilが引き続きトップであったが、Shellとの差はわずかであり、その後2015年までは毎年トップが入れ替わる構図であった。しかし2016年以降はShellの売上の伸びが大きく3年連続で5社のトップを続ける一方、ExxonMobilは増収率が低く、2018年にはBPにも追い抜かれ売上高3位に落ちている。
2016年までのBPの売上高はExxonMobil、Shellの8割前後で3位にとどまっていた。しかし2018年の売上高は2,988億ドルとなり、ExxonMobilの2,902億ドルを上回っている。ChevronおよびTotalは常にTotalが5位、Chevronが6位であり、トップの5割前後の水準で推移している。
年毎に見ると2011年から2014年までは各社とも売上高は高い水準を維持し続けた。しかし2015-16年は原油価格が急落、ピーク時の2011年の売上高の半分程度に急落した。その後2017年、2018年と回復傾向にあり、Shell、BP、Totalは2011年の8割台まで戻しているが、ExxonMobil及びChevronは回復のテンポが遅く2011年の6~7割程度にとどまっている。
(続く)
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前田 高行
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