(石油関連ニュース)
原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil
(中東関連ニュース)
・イラン-中国、エネルギー、農業など20件の協力案件に調印。
・NATO事務総長、北欧2カ国の加盟説得のためトルコ訪問の予定。
・サウジアラビア:政府系基金PIF、有力建設企業4社に直接投資。 *
*資料「世界のSWF基金(2023年1月現在)」参照。
(石油関連ニュース)
原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil
(中東関連ニュース)
・イラン-中国、エネルギー、農業など20件の協力案件に調印。
・NATO事務総長、北欧2カ国の加盟説得のためトルコ訪問の予定。
・サウジアラビア:政府系基金PIF、有力建設企業4社に直接投資。 *
*資料「世界のSWF基金(2023年1月現在)」参照。
国際石油企業(International Oil Companies, IOCs)の2022年第4四半期(10-12月)及び年間(1-12月)の決算が発表された。本稿ではExxonMobil(米)、Shell(英), bp(英), TotalEnergies (仏)及びChevron(米)の5社を取り上げ、各社の売上高、利益、設備投資額、キャッシュフロー、バランスシート及び石油・ガス生産量を概観し、さらに過去8年間の業績比較を行う。
以下の各表参照。
表A:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20A.pdf (利益、売上、設備投資)
表B:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20B.pdf (キャッシュフロー)
表C:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20C.pdf (石油・ガス生産量)
(昨年末のキャッシュフロー残高402億ドル!)
2.Shell[1]
*同社ホームページ:
(1)売上高
Shellの2022年10-12月の売上高は1,013億ドル、通年売上高は3,813億ドルであった。前年同期比ではそれぞれ19%及び46%の増収である。
(2)利益
10-12月期及び通年の損益はそれぞれ104億ドル及び423億ドルであった。前年比では10-12月期が▲9%の減益、通年では2.1倍の大幅増益であり、ExxonMobilと同様、過去最高の利益であった。
(3)売上高利益率
通年ベースの売上高利益率は11.1%であり前年7.7%を上回った。
(4)設備・探鉱投資
2022年の年間の設備・探鉱投資額は226億ドルであり前年の190億ドルを19%上回っている。
(5)キャッシュフロー
Shellの2022年の年間営業キャッシュフローは684億ドルであった。これに対して投資キャッシュフロー及び財務キャッシュフローはそれぞれ▲224億ドル、▲420億ドルであった。この結果同社の2022年12月末のキャッシュフロー残高は402億ドルとなっている。
(6)石油・ガス生産量
昨年のShellの石油生産量は1,333千B/Dであり、前年(2021年)より12%減少している。天然ガスは日量平均3,272mmcfdであり前年を15%下回っている。石油と天然ガスの合計生産量は石油換算で1,897千B/Dとなり、前年比13%減となっている。
(続く)
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前田 高行
〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
[1] Shellの売上、利益、設備投資及びキャッシュフローは決算資料の下記項目による。
売上:Total revenue and other income
利益:Incom/loss attributabel to shareholders
設備投資:Capital expenditure, Consolidated Statement of Cash Flow
営業キャッシュフロー:Cash flow from operating activities
投資キャッシュフロー:Cash flow from investing activities
財務キャッシュフロー:Cash flow from financing activities
年末キャッシュフロー残高:Cash and cash equivalent at end of period