(注)本シリーズは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してごらんいただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0401OilMajor2016.pdf
II. 2016年の業績比較 (続き)
5. 石油及び天然ガス生産量
(表:http://menadabase.maeda1.jp/1-D-4-20.pdf 参照)
(1)石油生産量
昨年の石油生産量が最も多かったのはExxonMobilの2,365千B/Dであり、5社の中で同社だけが2百万B/Dを超えている。ExxonMobilに次いで生産量が多いのはShell(1,838千B/D)、第3位はChevron(1,719千B/D)である。両社の生産量はExxonMobilの4分の3前後である。BP及びTotalはこれら3社よりかなり少なく、Totalは1,271千B/D、BPは1,208千B/Dの石油を生産しており、ExxonMobilの2分の1強にとどまっている。
(2)天然ガス生産量
天然ガスの生産量が最も多いのはShell(日量10,613百万立方フィート、以下mmcfd)であった。2位はExxonMobilの10,127mmcfdで、この2社が日産100億立方フィートを超えている。3位以下はTotal(6,447mmcfd)、BP(5,796mmcfd)、Chevron(5,252mmcfd)と続いている。Chevronは5社中で最も少なく、ExxonMobilの半分である。
(3)石油・天然ガス合計生産量(石油換算)
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-05.pdf 参照)
石油と天然ガスの合計生産量が最も多いのはExxonMobilであり石油換算で4,053千B/Dである。2位はShellの3,668千B/DでExxonMobilの9割である。その他の3社はChevron(2,594千B/D)、Total(2,452千B/D)、BP(2,208千B/D)と200万B/D台に並んでいる。ExxonMobilの生産量を100とした場合、他の4社はShell91、Chevron64、TotalとBPはそれぞれ60及び54である。
各社の石油と天然ガスの比率を見ると、Chevronは石油66%、天然ガス34%であり5社の中では石油の比率が最も高い。その他4社の石油:天然ガスの比率はそれぞれ、ExxonMobil(石油58%:天然ガス42%)、BP(石油55%:天然ガス45%)、Total(石油52%:天然ガス48%)、Shell(石油50%:天然ガス50%)である。Shellは石油と天然ガスの比率が1対1である。
(続く)
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