・原油価格、値を戻すも米WTIは40ドル回復せず、英Brentは$43.21.
・カタール,LNG貿易で豪州の追い上げに焦り。スポット取引解禁、入札などで新規顧客開拓に柔軟な対応。 *
*拙稿「BPエネルギーレポート解説:天然ガス篇LNG貿易」参照。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0353BpGas2015.pdf
・原油価格、値を戻すも米WTIは40ドル回復せず、英Brentは$43.21.
・カタール,LNG貿易で豪州の追い上げに焦り。スポット取引解禁、入札などで新規顧客開拓に柔軟な対応。 *
*拙稿「BPエネルギーレポート解説:天然ガス篇LNG貿易」参照。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0353BpGas2015.pdf
(注)本シリーズはブログ「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0355BpOilGas2015.pdf
(過去24年の埋蔵量の伸び率は年平均2%、石油と天然ガスの比率は6:4で変わらず!)
(3)1990年~2014年までの合計可採埋蔵量の推移
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/maedaa/3-1-G03.pdf 参照)
1990年末の世界の石油と天然ガスの埋蔵量はそれぞれ1兆275億バレルと109兆㎥(石油換算6,883億バレル)で合計埋蔵量は1兆7,158億バレルであった。因みに両者の構成比率は石油60%、天然ガス40%であるが、この比率は2014年まで殆ど変っていない。
1990年代を通じて埋蔵量は年率1~2%で漸増、1999年には対前年比8.2%と大幅に増加して合計埋蔵量は2兆バレルを突破した。その後2002年に2.3兆バレル記録した後の数年間は1%以下の低い増加率にとどまった。しかし2007年以降は再び増加傾向を回復、2014年の埋蔵量は石油1.7兆バレル、天然ガス187兆㎥(石油換算1兆1,767億バレル)合計2.88兆バレルに達している。これは1990年の1.7倍である。
1990年から2014年までの過去24年間の平均成長率は2.0%である。次項(可採年数)に述べるとおり埋蔵量を生産量で割った可採年数は2010年まではほぼ一貫して上向いており、それ以降は漸減傾向を示している。このことから最近まで石油及び天然ガスの探鉱・開発活動が活発に行われ、生産量をしのぐ埋蔵量の追加があったことを示している。
これは何と言っても今世紀に入り石油・天然ガスの価格が大幅に上昇したことにより、国営企業・民間企業のいずれを問わず石油・天然ガス上流部門に大きなインセンティブが働き、深海、極地などでの探鉱開発が活発になり、或いは米国のシェールガス、シェールオイルに見られるように新しい開発生産技術が開花したことが大きな理由であろう。
(続く)
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