新年度の介護保険料を現行4200円から
5100~5300円台に値上げを行う計画が進められるなか、
「平和と民主主義、くらしをまもる熊本市民連絡会」は、
これ以上の保険料引き上げを行わないよう求める要望書を熊本市に提出しました。
私たちが発行している「市議会だより」にも掲載しています。
私もこの要請に参加しました。
以下、参加された現場のケアマネージャーや高齢者の声です。
無年金・低年金のため、
保険料をはらえない高齢者がいます。
また、介護利用料を払うことができ
ないためヘルパーのサービスが制限され、
水分補強をすることができず
健康状態が崩れ、入院に至ったケースも。
無年金者は全国で100万人。
自殺者3万人のうち60歳以上が1万人もいる。
今でも、介護保険料の負担は重い。
高齢者の声をしっかり聞く機会をつくってほしい。
「一人暮らしの高齢者にとって
1000円というのは1週間分の食費となる
方もいる。
1000円の負担増により、食事を制限
したり、病院にかかることを我慢したり
と高齢者にとっては深刻です。
市は1000円の重みを感じてほしい。」
「高齢者にとっての1000円の重み」
私自身も改めて考えさせられました。
介護保険の仕組みとして、高齢者が増え介護のサービス量が増えれば、
保険料もそれにつれて引き上がる仕組みとなっています。
しかし、こうした仕組みのもとでも、
国・県・市町村が様々な手段を使い、
介護保険料の値上げを防ぐ役割を
果たすことは十分に可能です。
申し入れでは、以下の点を要望しました。
1.国に対して、介護報酬の引き下げやサービス低下など
介護保険の改悪を行わないよう働きかけるとともに、
現在5割の公費負担割合を増やすよう要望すること。
2.県の介護保険財政安定化基金を大幅に取り崩し、
全額介護保険料軽減に充てることを要請すること。
3.熊本市として、一般会計からの繰り入れを行い、
保険料軽減を図ること。
4.熊本市における介護給付費準備金を、全額取り崩し
介護保険料の引き下げに充てること。
5.保険料の減免制度については、財源を一般会計から
補てんをするとともに、市民の意見を十分に把握しながら、
実態に見合った減免制度へと拡充を図ること。
地元紙「熊日」にも小さく取り上げられました。
記者の森さん、ありがとうございました。