娘の最近のブームはアンパンマン。
お箸、コップ、食器などもアンパンマンがついているものを欲しがるし、
傷口に貼るリバテープもアンパンマン仕様と徹底しています。
そんな娘にアンパンマンのお菓子をつくってあげようと「You Tube」で検索。
そしてヒットしたものがコチラ
「アンパンマンケーキ」というものらしく、ホットケーキの生地の火の通り具合を調整しながら色の濃淡をつくり、仕上げるというもの。
「なかなか、いい!!」
動画を何度もおさらいし、早速チャレンジします。
まずは、焼き色を着ける部分を丁寧に描きます。
そして、火が通るのを待つ。
次に顔全体の部分。上から生地を流し込みます。
しばし、待つ。
表面にプツプツと気泡がでてきたところで、いっきにひっくり返す。
そして、いよいよ完成!!できたのはコチラ…
ドーン! 全然、違~う!!
完全に、火力と画力が不足してたようです。すまん、娘よ。
「まあ、愛情は詰まっているのだよ」と自分に言い聞かせながら娘に渡しましたが…
食いつきはよかった。食べてくれてありがとう。
先月におこなった「益田川ダム」の現地調査の報告です。
島根県益田市にある益田川ダムは、国交省が白川上流の立野峡谷に建設を進めようとしている立野ダムと同じ形状の穴あきダムです。
現地を視察するとともに、治水効果、流木等により穴がふさがることはないか、自然環境への影響などについて聞き取りを行いました。
穴あきダムは、通常時、ダム下部の穴から水を自然流化させるため、環境への負荷が少ないと言われています。←あくまで国交省の言い分ですが…
しかし、建設の過程で、水が漏れていないかを確認するための試験湛水(穴のゲートを閉め、水を試験的に貯める)が行われ、ダム上流は数カ月にわたり水没することになります。
試験湛水時のダムの様子
動植物などは大きな影響を受け、益田川ダムにおいても、水没した樹木は、再生されず枯れたままでした。
また、ダム建設後の環境モニタリング(影響調査)も1回しか行われておらず、特に貯水池の崖面に営巣する鳥類(カワセミ・ヤマセミ等)などへの影響調査は全くなされていませんでした。
また、魚類の行き来もできるとのことでありましたが、実際には減勢工(洪水時、穴から噴き出す水の勢いをを受け止める構造物)があり魚の往来は難しい状況でした。
これは、現地の職員の方も認めざるを得なかった課題です。
また、穴あきダムは、洪水時、流れてきた流木、岩石、土砂などが穴をふさぎ、治水効果が発揮できくなる危険性が指摘されています。
益田川ダムでは、放流口が詰まることを防止するために流木をとめる堰が作られていましたが、検証は模型実験などによるものしかなく(模型実験についても、流れてくる流木を少なく見積もっての実験との指摘も…)、実際に機能するのか効果は不確定です。
通常、大規模な洪水時には山腹崩壊や土石流の発生を伴うこともあり、大量の流木や岩石が流れ込むことが想定されます。
一度穴がふさがれてしまえば、ダムはたちまち満水となり、治水機能は発揮されなくなります。
実際に益田川ダム上流には多くの土石流危険渓谷がありました。
自然環境への影響や流木対策など益田川ダムに関わる様々な課題は、立野ダムにも共通するものです。
全国初の大規模な穴あきダム「益田川ダム」の高さは48m。立野ダムはその大きさをはるかに超える90mと巨大な構造物です。
想定外の洪水時に対応できるのか?
自然環境への影響は?
はたまた、阿蘇の大自然にコンクリートの構造物は相容れるのか?
様々な課題が住民からも提起されていますが、県も市も国交省の建設推進に同調する一方で、こうした検証は深められていません。
鉄道の向こうに見える渓谷がダム建設予定地です。
熊本県が誇る自然~阿蘇・立野渓谷。昨年秋に撮影
こうした問題について、住民とともに検証を行うことが大切です。
「公共事業の是非を決めるのは住民自身である」ことを、国も県も市も、今一度再認識する必要があります。