震災により多くの方が避難所での生活を送られています。
今、避難所を回り実態把握に努めていますが、食事の改善は急務です。
「野菜が食べたい」「インスタント以外のお味噌汁を飲みたい」「贅沢は言えないけれど、せめて栄養が取れる食事を…」など、こうした声を聴いてきました。
拠点避難所となっている22の避難所には、二日に一食、お弁当のヒライや亀井ランチから食事が配給されていますが、それ以外は、菓子パン、アルファ米、缶詰、ソーセージなどが、メインの食事となっています。
拠点避難所以外の約60の避難所については、二日に一食の業者からの食事の提供もありません。炊き出しのボランティアが入る時はいいのですが、基本はおにぎり、菓子パン、アルファ米、缶詰、ソーセージ等での生活です。
野菜は、朝食に野菜ジュースがつく時もありますが、野菜が入ったメニューはほとんどありません。
これが、震災から一カ月たった避難所の食事の実態です。
栄養バランスの欠如、野菜不足などから、体力の低下、便秘など健康状態にも悪影響を及ぼしています。命にかかわる重大な問題です。
いよいよ国は、4月15日に続き、「避難所における食生活の改善について」という通知を5月20日付で出しました。。
通知には、「発災当初はまだしも、発災から一カ月以上がたった現在においても、温かく栄養バランスの取れた食事の確保が図られていない状況が散見される」とし、「避難所における食生活の改善」さらには「やむを得ない理由により、自宅、車中やテントなど避難所以外の場所で避難生活を送っている被災者の食生活の改善についても十分な配慮をすること」と明記されています。
また、そのためにも、(1)被災者自身の炊事の支援、(2)保健師、管理栄養士、食生活改善推進員、調理師を雇いあげ、メニューの多様化、適温食の提供、栄養バランスの確保、高齢者や病弱者に対する配慮など質の確保、(3)地元業者と供給契約を結び、適温食の確保を行う、(4)食中毒予防のための対策、など行うよう明記されています。
ちなみに、これらは災害救助法という法律の下で、例えば避難者の食事については、一人一日1110円、国が予算措置を行うことになっています。
熊本市が、被災者の食と健康に少しでも配慮し、その気になって動けばすぐにでも改善できることです。
早急な改善を、引き続き求めていきます。
熊本地震から1カ月がたちました。
今なお、余震が続いています。
余震のたびに建物への被害も広がっていることを考えると、災害はまだまだ進行中という状況です。
曜日感覚のわからない毎日が続き、気付けば1カ月です。
私のスマホに入っている写真などで、一月間をお知らせしたいと思います。
4月14日の9時の前震直後。近くの小学校には多くの避難者が集まっていました。
屋内に入ることが怖いという方が多く、体育館よりも校庭で夜を過ごした方が多くいらっしゃいました。
近くの江津湖周辺の道路は中央部分に亀裂が入っている状況で、土木センターなどへ改善の要望を伝えました。
16日の本震。
多くの命が失われ、壊滅的な被害が発生しました。
避難所となっている地域の学校には多くの住民が避難されていました。
水道、電気、ガスなどライフラインが断たれました。
その中でも、水が飲めないという恐怖は今でも忘れられません。
その後、学校の貯水タンクの水が飲める水であることが確認でき、炊き出し開始。
避難者に米や鍋やカセットコンロなど家から持ってきていただくよう呼びかけ、多くの方が協力してくれました。
避難所の運営をPTA会長さん、地域の方々、学校関係者らが切り盛りをしてくれ、私は地元の避難所を離れ、市内各地の避難所や被災者の訪問を開始しました。
数日前に見に行った江津湖周辺の道路の亀裂もさらに拡大し、のり面は崩壊している状況でした。
学校施設も大きな被害が発生し、使用することも厳しい状況でした。
市の指定避難所と指定外の避難所で、物資や食事の格差が生じていることから、実態を把握し、必要な物を提供するよう市に求めました。
また、地域の避難所間で情報共有を行い、物資のやりとりができるよう動きました。
共産党の事務所には全国からの物資の支援が届けられており、物資が届いていない指定外の避難所などへ物資を届ける活動を行いました。
支援活動の拠点となっていた東区の私の生活相談所。
残念ながら、応急危険度調査で赤紙が張られる。涙。拠点は別の場所に引っ越し。
避難所の調査や被災者からの聞き取りを通じ、取り組むべき課題を市へ要請。
時がたてば要望や課題も変わることから、これまで4回の要望書の提出と市との交渉を行いました。
要請の詳細は、共産党市議団ホームページよりご覧ください。
車中泊をされている方への聞き取りとエコノミークラス症候群予防のため、医師・看護師と車訪問。
小さな子どもがいるため、周りに迷惑をかけるので避難所を利用しづらい。
こうした理由で、車での避難生活をしている方もいらっしゃいました。
5月1日。長女の6歳の誕生日。そして、メーデーでした。
近くの健軍商店街で開催されたメーデーに子どもたちと参加。
今年のメーデーは復興に向け力を合わせようというテーマ。
あべ広美さん、仁比聡平参院議員も駆け付けてくれました。
国会からも、多くの議員の方が現地調査に駆けつけてくれました。
仁比聡平議員、田村貴昭議員、真島省三議員の九州選出の議員のほか、志位和夫委員長、小池晃書記局長、藤野保志政策委員長、紙智子議員、大平喜信議員など、義援金を熊本市に届けていただくとともに、現地を調査し、政府へ提言をしていただいたり、国会での質問で取り上げていただきました。
調査した翌日にも、国会で取り上げ、政府に対しリアルな実態を突き付け改善を要求。
今後も市民の方々と力を合わせ、国会議員団とも連携をしながら頑張りたいと思います。
今現在は、被災者の訪問、避難所の実態把握をしながら要望の聞き取りを行い、行政へ改善を求める活動を続けています。
現在の課題は、①避難所の生活環境の改善、②生活と生業の再建です。
1カ月たった現在、菓子パン、おにぎり、缶詰など、栄養のバランスを欠いた食事が続いている避難所も少なくありません。
「せめて、一日一食でも野菜の入ったものを食べたい」「お風呂に一カ月はいっていない。温かい湯船につかりたい」こうした声が寄せられています。
共産党との懇談の際、「被災者の利益を最優先に考える」と大西市長は言われました。
この言葉に責任を持つのならば、温かくバランスの良い食事提供を徹底するよう明確な指示を出してほしい。
避難所から、銭湯などへのピストンバスを運行し、温かいお風呂にはいれるよう手配してほしい。
車中泊や被害を受けた自宅に戻られ生活している被災者の実態把握に努め、要望を聞いてほしい。
住宅の再建・確保のための市独自の支援策を創設してほしい。
こうした声を市にも届けながら、復興に向けがんばります。