熊本市議会議員なすまどか~まどかレポート

熊本市政、国政(平和、雇用など)、趣味のスポーツ、料理などなど・・・
熊本市議会議員 那須円(なす まどか)の活動日記

景気がよくなるためには?所得を増やすためには?

2013年05月30日 | 県の政治や国の政治

このエントリーは1年前にブログで紹介したものです。
改めて大切なことだなぁと思い、投稿しました。

ネット上で、下記のような話を見つけました。

もちろんフィクションですが、読んでみてください。

ときは8月、黒海沿岸の町。
雨にぬれる小さな町は活気がなく、すっかり寂れていた。
人々は借金を抱えて苦しい生活をしているのだ。

その町へ、一人の旅人がやってきた。
そして町に一つしかないホテルに入ると、 受付のカウンターに100ユーロ紙幣を置き、部屋を選ぶために2階へ上がって行った。

ホテルの主人は100ユーロ紙幣をひっつかんで、借金返済のために肉屋へ走った。

肉屋は同じ紙幣を持って養豚業者へ走り、100ユーロの借金を返した。

養豚業者はその紙幣を握ると、つけにしてある餌代と燃料代を払うために販売業者に走った。

販売業者は100ユーロ紙幣を手にすると、この厳しいご時世にもかかわらず、つけでお相手をしてくれる町の遊女に返そうと彼女のもとに走った。

遊女は100ユーロ紙幣を懐にしてホテルに走り、たびたびカモを連れこんだホテルに借りていた部屋代を返済した。

ホテルの主人は、その100ユーロを受け取ると、紙幣をカウンターの元の位置に置いた。

ちょうどそのとき、部屋をチェックして2階から降りてきた旅人が、どの部屋も気に入らないと云って100ユーロ紙幣をポケットにしまいこみ、町を出て行った。

も稼いでないけど、町中の誰もが借金を返し終わり、町は活気を取り戻した。


閉塞感あふれる日本の経済。

若い方は雇用がなく、また中小業者の経営も厳しい状況が続いています。
まじめに働いていても、豊かな生活を送れないワーキングプアという社会現象はいまだ解決していません。

こうした状況を打開するためのキーワードは
「内部留保の活用」だと思うのです。

企業に蓄積された内部留保(貯め込み金)は、この間、増え続け266兆円となりました。


青い線は働く方々の給与の推移。ピンクの棒グラフは大企業が貯め込んだ内部留保です。

内部留保のうち、現金や預金などいつでも使える手元流動性資金は60兆円(内部留保は、すべてが現金化できるわけではなく、固定資産なども含む



大企業の内部に貯め込また内部留保を、いかに労働者や社会に還元させるのかが今問われています。


下の表をご覧ください。
例えば、トヨタ自動車では、内部留保の1%を取り崩すことにより、4万6210人の雇用を増やすことができます。

また、月1万円の賃上げに必要な取り崩し率は、0.47%です。



雇用が増え、賃金が増えるのならば、一体どうなるのか?

例えば、トヨタ自動車が内部留保の一部を労働者の給与に還元したとします。


当然、労働者は消費者でもあるわけですから、物を買う力が付けば、より商品を買うようになります。

物が売れるようになれば、どうなるのか?

消費が伸び、中小商店主は、利益が増え、所得が増えることになります。
当然モノを買う力がここでも付くことになりますし、納める税金も増えるでしょう。

国民の所得が伸び、購買力が高まればどうなるのか?

やがて、車なども購入することも可能になるでしょう。

車が売れれば、どうなるのか?

トヨタ自動車がもうかるじゃないですか!

つまりは、内部留保の活用は、大企業の損失となるわけではなく、
持続可能な経済成長につながり、企業自身にも好影響を及ぼします。

昨年のデータになりますが、労働運動総合研究所(労働総研)は、
「賃上げと雇用条件改善で超円高・デフレ不況の克服を―内部留保をわずか3・94%活用すれば可能」という春闘提言を発表しました。

上の表によれば、「正社員の賃金を月1万円引き上げること」「パートの賃金を時給100円上げること」「サービス残業の根絶など働くルールの厳守」により、税収は2兆円のびることが示されています。

つまりは、お金が一部の企業にとどまっている状態では、閉塞的な経済状況は改善できず、やがて先細り、経済はゆきづまってしまいます

冒頭の話に戻りますが、ホテルのカウンターに置かれたお金

現在の日本経済に舞台を移したとき、カウンターのお金はまさしく「大企業の内部留保」であると私は考えます。

内需拡大の経済に転換できるのか?
7月の参議院選挙は、こうした点も問われています。


魔性の女

2013年05月24日 | つれづれ日記

どうやら、お店屋さんごっこを覚えてきたみたいです。

母ちゃんからもらった髪をとめるゴムを店頭に並べ始めました。


お金を準備します。


父「赤1つと黄色2つ下さい!!」、娘「10円です!!」など、お店のやりとりが楽しいようです。


ただ、お金を渡した後の現金の引き上げ方は激しいものがありました。




「また来てね♪」


どこで覚えてくるんでしょうか?こんなやりとり…。


親子遠足in三の丸公園

2013年05月23日 | つれづれ日記

先週の土曜日、娘の通う保育園の親子遠足が三の丸公園で行われました。

職員の方々の出しもののほか、保護者が取り組んでいる事業活動(物品を販売し園の運営に充当)や無認可保育所への助成拡充を求める活動の呼びかけなど多彩な活動が、演劇を交え紹介されました。

うちの母ちゃんも磯野家のワカメ役になって呼びかけに参加。早朝、モミアゲをくるっとセットしていた姿は、ここにつながっていたのかと納得。

園の行事に参加をするたびに、無認可保育所であるがゆえに、様々な苦労もありますが、それを乗り越えるための保護者の結束の強さを感じます。

お待ちかねの弁当タイム。

一品持ち寄りで、各家庭の味が楽しめます。

お昼までしか参加できませんでしたが、子ども同士、親同士が仲良くなることができ、とても楽しい遠足でした。


政府交渉~こんな官僚の方もいるんですよ

2013年05月20日 | 県の政治や国の政治

先週末政府交渉に行ってきました。

政府交渉とは、国が来年度の予算編成の検討を始める5月に、「県内の様々な課題の解決に向けた予算の確保」「暮らしや福祉を支える制度の新設や充実」を具体的な事例を示しながら迫るものです。

毎年行っている政府交渉ですが、対応するのは各省庁の若い官僚の方々。



「一歩でも改善を!」と交渉に臨みますが、納得が得られる回答はわずかです。

それでも私は、「市民がおかれた実態を共感してもらい、共に悩み、問題解決に取り組んでほしい」というメッセージを込めて交渉に臨んでいます。

経済産業省との交渉の際、印象的なシーンがありました。

現在、NEC重層偽装請負の裁判を闘っている柴田さんが、自らの裁判闘争で明らかになった非正規労働者の実態をまとめた本を渡そうとした時、官僚の方が「同僚と教科書のように読みました」と、自ら購入し付箋がびっしりと貼られた本を見せてくれました。


不当な解雇で苦しむ一人の青年の悩みを、自らの問題としてとらえ、苦難解決の立場で尽力したいという姿に触れ、感動を覚えました。

公務労働者にしても議員にしても、住民の豊かさにつながり、住民に喜ばれる仕事をしたときに、やりがいや喜びを感じます。

そんな役割を、住民の方と、職員の方と果たしていきたい。
そんな思いを新たにした政府交渉でした。


憲法を平和と暮らしに生かすことこそ

2013年05月03日 | 県の政治や国の政治

5月3日は憲法記念日。施行66年目を迎えることになります。

そもそも憲法は、国が国民に果たすべき義務を明記したものであり、私も含め政治に携わる者にとっては、常に立ち返るべき原則です。

つまりは、憲法とは「国が国民を縛るもの」ではなく「国民が国を縛るもの」であるということです。



では、今の社会や国の在り方が、憲法が定めた原則に沿ったものになっているのでしょうか?
国は国民に果たすべき義務をどれほど果たしているのか?

生存権が保障されているにもかかわらず、仕事や収入を失ったことによる餓死などの貧困死は後を絶ちません。自殺者も、毎年3万人前後を推移しています。

国際的なもめごとを解決する手段として武力の行使を放棄した憲法のもとでも、年間5兆円の軍事費のほか、多くの米軍基地が存在し、米国による他国への武力介入の出撃拠点となっています。

こうした憲法と現実との矛盾をどのように無くしていくのか?

いま日本は二つの分岐点に立っています。

安倍政権の企てのように、国が果たすべき責務を放棄し、憲法そのものを変えていくのか? それとも、憲法を暮らしにいかす立場で、政治や社会を変えていくのか?

格差と貧困が大きな社会問題となる中で、また憲法9条が世界平和の大きな希望となる中で、憲法は古くなるどころかますます輝きを増しています。

中国や北朝鮮を引き合いに、「国を守るため」にも国防軍なるものを憲法に明記し、集団的自衛権を認めるべきとの意見があります。

しかし、現実は「国を守る」でコトは終わらず、「その国との交戦が始まる」という続きがあることを認識すべきだと思います。

96条の改憲で憲法を変えやすくし、そして本丸の9条に乗り込む、こんな企てを許すわけにはいきません。

憲法が暮らしに生かされることこそ私たちの進むべき道です。


5月3日の伊藤真講演-96条改憲は何を狙うか?
先輩の安達安人さんがアップしてくれています。ぜひご覧ください。


ラーメン食べある記10(番外編1)~大空食堂

2013年05月02日 | ラーメン

ラーメンのことを書くたびに、私の健康を心配してくれる仏の様な人がいます。

これ以上、心配をかけるわけにはいきません。ということで、今回はチャンポンです。

天草5橋の入り口である1号橋をわたり、しばらく海沿いを走っていると、右側に小さな港が見えてきます。



港の奥に黄色の看板がひときわ目立つ小さな食堂が「大空食堂」です。



天草に行く時に、ちょくちょく寄っていまして、チャンポンがとてもうまいお店です。

てんこ盛りの野菜と殻付きのエビがたっぷり。麺に行きつくのにも一苦労するチャンポンです。


上から見ますと普通のおいしそうなチャンポンです。

ところが、横から見てみると…

「野菜ドーン!!」

野菜盛の下に麺が潜んでいる感じです。

あっさりですが、野菜と魚介のうまみが染み出しておいしいスープです。

かなりのボリュームですが、ペロッといただきました。

天草に行かれる時にはぜひ寄ってみてください。


メーデーと誕生日

2013年05月01日 | つれづれ日記

ネット選挙が解禁されるとの待望のニュースに喜んでいたのですが、自分のブログをほったらかしにしていたことに気づき、反省している今日この頃…。みなさん、お元気でしたでしょうか?

5月です。

今日は、第84回メーデー熊本中央集会に参加しました。


労働者の生活と権利を守り、平和と民主主義のために団結し、たたかう決意を固めあう日です。

NECの解雇闘争、アスベストやじん肺などの労災闘争をはじめ、すべての水俣病患者救済のたたかい、原発ゼロに向けた取り組み、社会保障の充実を求める取り組みなど、様々な立場からの発言がありました。

「『人を大切にする』という当たり前のことが、当たり前になるような社会を!」との呼びかけがありましたが、命や暮らしが脅かされている中で、国民の連帯が何よりも必要だと感じました。


恒例の「団結がんばろー!」。わりと若い人も多かった。


5月1日は、メーデーとともに我が家の一大イベントがあります。

それは、娘の誕生日。

早いもので、今日で3歳となりました。



腹を痛めながら生んでくれた母ちゃんと成長を見守ってくれる周りの方への感謝を忘れない人に育ってほしい。


「社会をよりよいものに」そして「子どもに希望ある未来を」という二つの決意を改めて確認した5月1日となりました。