熊本市議会議員なすまどか~まどかレポート

熊本市政、国政(平和、雇用など)、趣味のスポーツ、料理などなど・・・
熊本市議会議員 那須円(なす まどか)の活動日記

「蟹工船」ブームから見えるもの

2008年06月15日 | つれづれ日記
プロレタリア文学の代表作家・小林多喜二の
「蟹工船」が異例の売れ行きを示しています。

 

私も本当にブームなのかと街の書店に確認に行ったところ
店頭の最も目立つ所に本が積まれ、なかなかの盛況ぶりでした。
購入した方の3割が、20代の青年ということです。


なぜ、ここまで売れているのか?

私は、
当時の蟹工船を今のオフィスや製造工場に置き換え、
当時の漁夫の姿を日雇い派遣やサービス残業など
脱法状態で働いている自らに重ねるなかで、
作品への共感が生まれている
のではないかと思います。

ある青年は、こうした共通点を挙げる一方、仕事の
終わりに漁夫らが集う確かな居場所があったことに対し、
今の社会には集い連帯する居場所があまりに
乏しいと感想をもらしています。

「自己責任」という言葉は、貧困や格差を一言で切り捨て、
多くの労働者や国民を孤独と不安に追い込んでいるように思います。

こうした時代だからこそ「つながること」「連帯すること」
が大切だと思います。

貧困や雇用をめぐる自己責任論で語られる問題は、
本来、個々の競争で解決するものではありません。


青年の感想からは、「つながり」を求め、「自らの居場所」
を求める切実な思いを読み取ることができました。

こうしたつながりを多くの方と築きながら
課題に取り組んでいきたいと思います。

6月議会開会!

2008年06月13日 | 熊本市政のおはなし

本日より、6月議会が開会。

熊本産院と市民病院との統合の意向を明らかにした幸山市長。
大きな議論の柱になることと思います。

私は、10万人の署名に込められた市民のおもいをどう受け止めるのか
熊本産院が果たしている役割をどう評価し、どう機能を高めていくのか

こうした視点で考えるのならば、私は「産院は存続させるべき」と考えます。

産院についての私の考え方については後日詳しく述べたいと思います。

30日までの会期。緊張感をもって臨みたいと思います。