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Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(178)ティモシー・シャラメ

2024-12-21 00:10:00 | コラム
今年最後の列伝は、未来のハリウッドを担う王子様の登場です^^

95年12月27日生まれ・まもなく誕生日の27歳。
アメリカ出身。

先日、IMAXの劇場で『インスタ―ステラ―』(2014)再上映を観てきました。

没入感!
やっぱりノーランの最高傑作はこれでしょう!!

そして、まだ有名になるころのシャラメくん(=マシュー・マコノヒーの息子役)をあらためて拝んで、あぁこりゃ人気が出て当然よねと。


キラキラしたイケメン。
自分の世代でいえば、リヴァー・フェニックス?
ちょっといい過ぎかな、でもコリー・ハイムだと庶民的過ぎる感じがするし(^^;)

作品選びの傾向も、ゲイをテーマにした映画だったりボブ・ディランを演じたりと、なんとなくリヴァー的であるしね。




<経歴>

ニューヨーク大学卒業。
フランスとアメリカ合衆国の二重国籍を持つ。

父親は国際連合児童基金エディター、、、って、なんだかよく分かりませんが、とにかくえらいひと!(^^;)

子役から芸歴をスタート、
映画俳優デビュー作は、2014年の『ステイ・コネクテッド~つながりたい僕らの世界』。

同年の『インターステラー』、
『クーパー家の晩餐会』(2015)、『マイ・ビューティフル・デイズ』(2016)と順調にキャリアを構築していき、

2017年の『君の名前で僕を呼んで』で数々の賞レースに絡む熱演を披露する。

ゲイ同士の恋愛はもはや真新しいものでもないですが、
脚本がジェームズ・アイヴォリーというのも関係あるのか、描きかたがとても繊細で静謐で、前世紀までのそれとは明確にちがうなぁと感銘を受けました。

芸達者シアーシャ・ローナンと共演した青春映画の佳作『レディ・バード』(2017)、


『ビューティフル・ボーイ』(2018)、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)、
再び シアーシャとからむ『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)を経た2021年、有名小説を(シリーズ化前提で)映画化した『DUNE/デューン 砂の惑星』で主人公を熱演する。



本年は『デューン 砂の惑星 PART2』(2024)も公開、
映像美はすごいですし、シャラメくんの演技にも文句はないのですが、やっぱり、リンチマニアとしてはリンチ版のイビツさに好感を抱いてしまうのだよなぁ(^^;)(^^;)(^^;)

近作に、、、まぁ近作といってもまだ若手なのですべて近作なのですが、
『ドント・ルック・アップ』(2021)や『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023)など。

そして最新作は、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024)。

ボブ・ディラン役です。
ほー!これは観たいぞぉ。。。



来年一発目の列伝は、ティモシー・ダルトンさんでいきます^^

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明日のコラムは・・・

『祝退院、今後はゆっくり、ゆっくりね^^』
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令和版・海外俳優列伝(177)ティム・ロビンス

2024-12-20 00:10:00 | コラム
58年10月16日生まれ・66歳。
アメリカ出身。

今回、改めてキャリアを調べてみたら・・・
自分、ロビンスさんのことが好きです。
訂正、そーとー好きであったことが判明!!

一般的には『ショーシャンクの空に』(94)のひとでしょうし、
オスカーに輝いたのは『ミスティック・リバー』(2003)の演技ですが・・・

個人的5傑は、

①『宇宙戦争』(2005)
②『未来は今』(94)
③『ジェイコブス・ラダー』(90)
④『ザ・プレイヤー』(92)
⑤『隣人は静かに笑う』(98)

だなぁ!!

陽気なのは②のみ、あとは後味もなんだか…みたいなのでまとまっていて、なるほど、だから自分好みなのか笑笑





<経歴>

UCLA卒。

195cmの高身長。
超のつくリベラルで、長いことスーザン・サランドンとパートナー関係であったことでも知られる。(2009年に解消)


父親はミュージシャン、母親は俳優。

UCLA卒業後、劇団アクターズ・ギャングを立ち上げて活動を開始。

実質的な映画俳優デビュー作は84年の『恋人ゲーム』ですが、80年代後半までは端役がつづく。
優しい顔立ち、けれども異様にデカい図体…監督たちはロビンスを使いあぐねていた、、、そんな感じでしょうかね。

時代と運と巡り合わせによっては、ゲイリー・シニーズが監督した『二十日鼠と人間』(92)で、ジョン・マルコヴィッチのレニー役なんて演じていたかもしれませんが。

『シュア・シング』(85)、
けっこう多くのひとが「出てた?」と驚く『トップガン』(86)、
『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』(86)、

ジョディ・フォスター主演の青春モノ『ファイブ・コーナーズ/危険な天使たち』(87)。


88年―野球選手と男女関係をコミカルに、しかしなかなか深く描いた『さよならゲーム』でケビン・コスナー、スーザン・サランドンと共演し話題に。

このあたりから運気が上昇、
『エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海』(89)でインディーズながら初主演を果たし、

エイドリアン・ラインのスリラー『ジェイコブス・ラダー』(90)では、悪夢に苛まれるベトナム帰還兵を熱演する。



スパイク・リーの『ジャングル・フィーバー』(91)、

ロバート・アルトマンが完全復活した『ザ・プレイヤー』(92)では、売れっ子の映画プロデューサー役を演じる。


同年には政治風刺映画『ボブ★ロバーツ』(92)で監督デビューを果たし、


第二作『デッドマン・ウォーキング』(95)も第三作も『クレイドル・ウィル・ロック』(99)も好評、そろそろ新作を期待したいところです。


俳優のキャリアに戻りましょう。

アルトマンの最高傑作『ショート・カッツ』(93)、

コーエン兄弟と組み、フラフープ誕生「ホラ」話を軽快に描いた『未来は今』(94)、


そして『ショーシャンクの空に』(94)で、日本の一般層にも認知される存在に。

『プレタポルテ』(94)、
後味最悪、しかし実際に起こりそうな傑作スリラー『隣人は静かに笑う』(98)、
『ミッション・トゥ・マーズ』(2000)、『ハイ・フィデリティ』(2000)、『ヒューマン・ネイチュア』(2001)、

さらにイーストウッドの『ミスティック・リバー』(2003)で、殺人事件の犯人なのかどうなのか、結局のところ判然としない男を演じオスカー助演賞を受賞。

その不気味さはスピルバーグの『宇宙戦争』(2005)にも引き継がれ、観客を不安な気持ちにさせてくれました。



『グリーン・ランタン』(2011)、『ロープ/戦場の生命線』(2015)、『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(2019)など近作でも活躍していますが、インパクトという意味では少し弱めかな。

まだ「映画では」組んでいない、スコセッシとのタッグ作を観たいかも!!
(そう、テレビドラマでは組んでいたりするのです^^)

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(178)ティモシー・シャラメ』
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令和版・海外俳優列伝(176)ティム・ロス

2024-12-19 00:10:00 | コラム
61年5月14日生まれ・63歳。
イギリス出身。

俳優さんはみんな若く見えるけど、ティムさんもそうだなぁ!
自分と同世代の50前半で通りますよすごい。

さらにこの、優男感?というのかな、シュッとしてして、それでいて少し危ない感じもするじゃないですか、
自分が有していないものばかりで、すげー格好いいひとだなぁと憧れます。

たとえQTが起用していなくとも、
だってそれ以前からグリーナウェイやアルトマンの映画に出ていたわけで、
きっと現在のポジションに、結果的には辿り着いていたのだと思います。

とはいえ、みなさんのファーストインパクトはオレンジで、次はこれかな^^



<経歴>

演技の学校には通っていないものの、小劇団を渡り歩いた下積み経験はあり。
うん、やはりどことなく、英国演劇出身の雰囲気がありますもんね。

映画俳優デビュー作は、84年の『殺し屋たちの挽歌』。
なんかいろいろ足した邦題には苦笑しますが(^^;)

社会派の傑作だけど、あまり知られていない『ワールド・アパート』(88)では端役、

翌年のグリーナウェイの大怪作『コックと泥棒、その妻と愛人』(89)では泥棒の手下役を好演、


アルトマンによる伝記映画『ゴッホ』(90)ではタイトルロールを、
さらに同年はシェイクスピア劇をカウンターで捉えた佳作『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(90)に出演、
すでにこの時点で青田買いの映画マニアには知られた存在ではあったものの、

その名が一気に知れ渡ったのは、92年のQT処女作『レザボア・ドッグス』のミスター・オレンジ役でした。


このキャラクターが面白いのは、最初から「潜入捜査官は、コイツしか居ないっしょ」みたいな違和感を放っているところ。
なのに、ミスター・ホワイトだけは1mmも疑わない。
そこで仁義というものを表現しようとするのが、QTの個性なのでしょうなぁ!!

『恋愛の法則』(93)、
映画の牽引力となった『パルプ・フィクション』(94)の、冒頭と終幕の演技。

ロシア系のチンピラを演じる『リトル・オデッサ』(94)、
再びQT組に参加、オムニバスで唯一すべてのエピソードに登場する『フォー・ルームス』(95)、
『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』(95)、
ウディ・アレンの『世界中がアイ・ラヴ・ユー』(96)、

ヒップホップ界の大スター「トゥパック・シャクール」と共演した『グリッドロック』(97)は、完成直後にトゥパックが銃撃され死亡したことからスキャンダラスな方向でしか話題にならなかったのが残念。

クリス・ペンと共演したインディーズのスリラー『ライアー』(97)、

かと思えばトルナトーレ監督の大作『海の上のピアニスト』(98)で主演を演じたりと、なかなかに器用なキャリア構築を展開。



99年、『素肌の涙』で映画監督デビューを果たす。
ジョニー・デップもゲイリー・オールドマンもそうなのですが、なかなか渋い小品で処女作を監督としていて、手腕もなかなかなので、第2作目を期待したのだけれどなぁ!!


『宮廷料理人ヴァテール』(2000)、
最新の特殊メイクでボス猿を熱演した『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(2001)、
『ダーク・ウォーター』(2005)、『コッポラの胡蝶の夢』(2007)、『ファニーゲーム U.S.A.』(2008)、『インクレディブル・ハルク』(2008)、『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』(2014)、
久しぶりにQT映画に出た『ヘイトフル・エイト』(2015)、
最新作は『ノー・セインツ 報復の果て』(2022)ですが、

お!と思ったのは、『ツイン・ピークス』の2017年版に登場したこと。


「黒」クーパーの右腕として、ジェニファー・ジェイソン・リーとコンビで殺しを請け負う小悪党を楽しそうに演じています。

たぶんジェイソン・リーとは恋愛関係にあるのに、「黒」クーパーと熱いキスを交わしていてもなにもいわない、、、というか、そのあたりは気にしていない。
という、ちょっと情けない役。

しかも、クーパーのほうが年下なのに。
こういうキャラクターでも似合っちゃうところがまた、このひとの不思議な魅力なのでした^^

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令和版・海外俳優列伝(175)チョウ・ユンファ

2024-12-18 00:10:00 | コラム
列伝もまた今年最後になりますので、四日連続で展開していきましょう!!


55年5月18日生まれ・69歳。
香港出身。

成龍やジェット・リーのキャリアを見ていても、アジア人が「ハリウッドをメインに」活動していくことの難儀さを思います。

最近は『SHOGUN 将軍』が大当たりしましたが、
では真田広之さんがこのままずっとハリウッド・メインで活躍出来るのかというと、そりゃもちろん応援してますが前途多難な気はして。
大先輩マコ岩松さんを挙げるまでもなく、渡辺謙さんもそうですし、
というのも、ハリウッドにおいてアジア人に求められているものが「限定的に過ぎる」から、、、なのですよ。

黒人俳優の地位向上、ある年齢を過ぎた女性俳優のオファー減少に次いで、論じられるべき問題かな―などとも思うのですけれど、
中国表記・周潤發、ユンファさんもまた本国や日本では大スターでも、ハリウッドでは思うように成果を残せていないひとといえるでしょう。

小林旭や劇団ひとりに似ているとか、
この映画のころだったかな、たけしさんには「太った三浦友和みたいだ」とディスられたりしましたが(^^;)


成龍と人気を二分し、「亜州影帝」の異名を持った「庶民派の大スター」であったことは、80年代を知る映画ファンの誰もが否定しないでしょう^^




<経歴>

基本的に、どんなオファーも断らないひと。

ほら、こんな具合に!笑笑



演劇学校を卒業した74年より、主にテレビドラマで活動を始める。
映画界への本格的な参入は80年代に入ってから。

実質的な映画俳優デビュー作は、80年の『チョウ・ユンファINワイルド・ギャンブラー』。

主演作が日本に上陸するようになるのは『風の輝く朝に』(84)や『友は風の彼方に』(86)あたりからですが、
知名度が爆発的に広がったのは、やはり『男たちの挽歌』(86)から。

ジョン・ウーの有り余る、余り過ぎるエネルギーが火薬の量に比例していく激烈アクションシリーズ―『男たちの挽歌II』(87)『アゲイン/明日への誓い』(89)―ですが、その過剰さは一周回って清々しく、バカバカしく、それでいて感動的でもありました。
この作品世界のなかできちんと呼吸をし、リアルを体現出来るところがユンファのスター性でしょう、ある種の太々しさがないと出来ないキャラクターでしたし、これはちょっと成龍にはムリだろうし。。。

以降、とくに80年代は出ずっぱり状態になりますが、(自分が)観ていない作品も多いので代表作だけを取り上げていきます。ごめんなさい。

ユンファは銃を持つキャラばかりじゃありません、
ニューヨークで純愛を展開する佳作、ただ邦題で損をしている気はする『誰かがあなたを愛してる』(87)、

『挽歌』以外で代表作を挙げろといわれれば自分はソッコーでこれを推す、コメディの快作『大丈夫日記』(88)。


『ゴッド・ギャンブラー』(89)、
日本が勝手に最終章と冠しただけでシリーズ物ではない(!)でも面白い『狼 男たちの挽歌・最終章』(89)、
『狼たちの絆』(91)、『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』(92)。

90年代のなかごろ、B型肝炎の闘病のため一時休業。
そして復活作が98年の『リプレイスメント・キラー』で、これは同時にハリウッド進出作でもありました。

翌年、『アンナと王様』(99)でジョディと共演する。


こちら『王様と私』(56)のリメイクと勘違いするひと「続出」なのですが、背景は同じものを扱っているものの内容は別物です。

2000年―監督(アン・リー)に恵まれ、ファンタジー大作『グリーン・デスティニー』がスマッシュヒットを記録、


・・・と、ここまではよかったのですが、
いや、『王妃の紋章』(2006)も『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007)もダメなわけではないけれど、
このひとが放っていたカリスマ性みたいなものを、あまりというか、ぜんぜん感じないなぁと。

年齢とかは無関係だと思うのですよね。

『シャンハイ』(2010)、『ラスト・シャンハイ』(2012)、『コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義』(2016)などで健在ぶりは確認出来ますが、このあたりは熱心なファン以外はスルーしてますものね、
最近作は2018年の『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』。

69歳だったらまだまだでしょう、ちょっと仲違いしたっぽいジョン・ウーと再タッグを組んで、ギラギラしたユンファをもういっちょ拝みたいですよ!!

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『令和版・海外俳優列伝(176)ティム・ロス』
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残念! 楽しみは1ヵ月後に。。。

2024-12-17 00:10:00 | コラム
「10日後に迫っていた12月24日の防衛戦は、グッドマンのスパーリング中の怪我により延期する事になりました。

楽しみにしてくれてた方々には申し訳ないです。

また新日程で足を運んで頂ければ嬉しいです!!!

新日程:1月24日(金)有明アリーナ

お互い最高の状態で闘おう」(井上尚弥)

…………………………………………

残念!
ショック!!

とはいえ尚弥も去年だったか、怪我のために延期しているからね、
誰が悪いとかではなく、これは運とか巡り合わせの話でもあります。

こっちはスケジュール調整さえすればよいわけで、
不憫なのは、体重を調整しながら年越しせねばならないファイターたちですよ。

本来であれば勝とうが負けようが年内に決着がつき、酒呑んでカウントダウン出来たでしょうに。。。

1月24日も、ちゃんと現地観戦します。

どっちも、がんばれ!!
あとセミメインの武居くんも!!




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明日のコラムは・・・

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