Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(516)

2024-09-25 00:10:00 | コラム
ぷろれ「す」→「す」し

好きな寿司ネタ5選・・・ん? 前もやった気がするけれど、まぁこういうのは変動していくものですから、あらためて。

①ハマチ(ブリとのちがいとか、細かいことはいわんでね!)

②ホタテ

③中トロ

④イクラ軍艦

⑤サーモン

ここへきてホタテの躍進?がすごい^^

好みは変わるものですなぁ!!





くら寿司やスシローによって庶民性を獲得したとはいえ、寿司の特別感は別格。

やはり(一般的には)特別感があるとされるケンタさんは、自分にとっての日常。
だって月に2~3度は喰うからね。
でも寿司(あと、うなぎかな)は、年に1~2度口に出来ればよい程度だもん。

ガキのころも、そうだった。
たぶん、とーちゃんがボーナスもらう時期にあわせて、家族4人で行ったものです回転系じゃない店に。

そこで、ネギトロの手巻きを喰うのが大好きでした。

週にいちどくらいのペースで喰っているハイソなひとも居ることでしょう。
そういうひとにとっては、寿司のアリガタミ分かっているのだろうか? とか思ったり思わなかったり。

まぁいいや、もはや別の世界のひとなので(^^;)


というわけで。
寿司の喰いたくなる映画3選を!!


『希望のかなた』(2017)

フィンランドの酔いどれ詩人、カウリスマキ近年の代表作。


どうしたんだ?と心配になるほどワサビこんもり寿司が登場。



『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)

雰囲気を作るのに、寿司屋って有効なんでしょうかね??



『デッド寿司』(2013)

奇人・井口昇の代表作。
B級といってしまえばそれまでだが、オトナが「本気で」「ふざけて」臨んだ作品ゆえ作り込みがすごい。

そして武田梨奈ちゃんは、多くの監督がうまく起用出来ていないが、この線は「おおいに、あり。」だと思ってます^^



次回のしりとりは・・・
す「し」→「し」どみーど。

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明日のコラムは・・・

『「肉」欲』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(515)

2024-09-24 00:10:00 | コラム
まっ「ぷ」→「ぷ」ろれす

ボクシング映画に比べて、プロレスを扱った映画が少な過ぎる。

競技の構成(四角いリング、1対1)は同じはずなのに、なぜなのか。
と思いつづけていたところに、Netflixがドラマ『極悪女王』を制作、先日アップされた。

鈴木おさむのプロデュースに映画監督の白石和彌が演出、ダンプ松本とその時代を活写する。

主演は芸人のゆりやんレトリィバァ、そして俳優としての再起を図る唐田えりかと剛力彩芽。

概ね好評、自分も一気観して充分に楽しめた。

ただひとつ、プロレス関係者・愛好家のほとんど全員が指摘するのは「ブック」ということばを台詞で多用しているところ。

物凄く大雑把にいえば、「ブック」とは「アングル」とともにプロレスの隠語として知られる。
後者はリング外での物語、つまり因縁などを指し、
前者はリング内での物語、もっといえば筋書きを意味する。

このあたりが遠因ともなって映画にしづらい(映画がそもそも虚構であり、虚構の世界を虚構を用いて描くことの難しさ?)面もあるような気がするが、

しかし!
当のレスラーたちはこんな風に「ブック」「ブック」といいながら試合を組み立てているわけではなかった、、、という指摘。

ドラマや映画は史実・事実をそのまま描くものではない―ということを理解していても、「ブック」の台詞多用はプロレスをおおいに誤解してしまうのではないか?と、多くの関係者は危惧していると。

分かる。
分かるなぁ、それでなくとも誤解され易い「見世物」なので。

とはいえ。
映像作品においてここまでプロレスの本質に迫ったものはなかったのも事実、「ブック」で生じた誤解も含めて、そのアンサーになる映像作品を創ればいいのかもしれない。

というわけで、必見のプロレス映画3つを挙げておきましょう。


『アイアンクロー』(2023)

現時点における、年度ベスト映画。
エリック・ファミリーの呪われた歴史を通し、近代プロレスの隆盛を描いた。

映画は事実に即して展開はされていくものの、しかしじつは、事実のほうがもっと悲惨だった。
そうしなかったのは、作者の愛情だと感じたのだよね・・・。



『レスラー』(2008)

再起を図る落ち目のプロレスラーと、俳優としてもがく主演のミッキー・ロークがダブって見えてきて(というか、監督アルノフスキーが「そう誘導」している)落涙、不器用な男のイキザマが胸を打つ傑作。



『パラダイス・アレイ』(78)

この特集であれば必ず挙げられるであろう『カリフォルニア・ドールズ』(81)は敢えて選外とし、
完成度はけっして高くないが野心には満ちている、スライ初監督作を挙げておきたい。

敵役として、テリー・ファンクが登場するところにも注目してみよう!!



あすのしりとりは・・・
ぷろれ「す」→「す」し。

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『シネマしりとり「薀蓄篇」(516)』
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80代のルーキー

2024-09-23 00:34:05 | コラム
すんばらしい漫画に出会った。

『ビッグコミックオリジナル』に掲載された、青年漫画賞・松本大洋賞受賞作『野球で話せ』。

じつに瑞々しい、新人漫画家ならではのタッチ。

しかしこの新人さん、どんだけ若いのかと思ったらその逆で、81歳ときたもんだ!!



コッポラやスコセッシ、スピルバーグの活躍でもそう思うんだけど・・・

なんか最近、若いひとではなく自分の「遥か先輩」に刺激を受け、励まされることが多くなった。

そこまで後ろ向きに生きているわけじゃないが、人生の半分くらい諦めてねぇかオメー? といわれている気がして。

なんかちょっと、恥ずかしくなっちゃったよ。

読み切りなので物語については触れません、ともかく、80代のルーキーの作品に触れてみてください。

世の中は分からん! おもしれ!! と思えるはずですから^^


※おもしろい、じつに面白い! 細かい動きまでそっくりで笑えるモノマネ


※おもしろい、じつに面白い! ぜんぜん似ていないのに笑えるモノマネ


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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(515)』
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異次元、ニュータイプ、頭がついていかん(^^;)(^^;)

2024-09-22 00:10:00 | コラム
30分前に歓喜をあげたばかりなのに、ついさっき再び記録更新。

それが一過性で終わらず、ほとんど連日そんなことが起こっている。

もう頭が追いつかん、オオタニサンはニュータイプってことでOK?


まぁとんでもない話である、井上尚弥くんも同じくらい騒がれてほしい・騒がれるべき、、、とは思うが、オオタニサンフィーバーに文句があるわけじゃない。

今年初め、姉が高校時代のホームステイ先(米国テキサス州)に遊びにいったのだが、そのときホストファミリーは「オオタニサン?」みたいな感じだったらしい、しかしさすがに現在は「おぉ!」となっているのではないかしら。。。


そんなわけで。
うんと昔にやった記憶があるが、少し変動も見られるので、自分が愛するアスリート10人を挙げます。


①モハメド・アリ…ボクシング

このひとの活躍を、もっともっとリアルタイムで触れたかった。


キンシャサの奇跡って、自分が生まれた74年の出来事なのだもの!!


②伊藤智仁…野球

高速スライダーの天才。
野村監督が好き過ぎて、ぜんぜん交代させないから早くに身体を壊した、、、などともいわれたよね。



③桜庭和志…MMA

本人はプロレスラーとしての矜持を大事にしていたが、自分にとってはMMAのひと。



④勇利アルバチャコフ…ボクシング

精密機械の異名を持つ。
タイトルマッチにも関わらずミッキー・ロークの前座だったり、現在だったらあり得ない扱いを受けていた!!


⑤エレーナ・リアシェンコ…フィギュアスケート

CMに触れて、世の中にはこんなに美しいひとが居るのか!と感動したものです^^



⑥マイク・タイソン…ボクシング

リアルタイムのスーパーヒーローといえば、このひとか。

東京ドームでの失脚や「耳噛み事件」も含めて、ドラマチックで憎めない。


⑦井上尚弥…ボクシング

MMAのメジャー化を強く望んではいるが、このひとの振る舞いを見てしまうと、MMAがなぜ一般層に浸透しないのかがなんとなく分かってしまう、王者が王者らしく振る舞えないのよ、そこが痛い・・・。


⑧紀平梨花…フィギュアスケート

今期も全休を発表。
五輪までに間に合いますように、マジで祈ってます。



⑨野茂英雄…野球

野球とベースボールの融合、その第一歩は、やはりこのひとから!ですよね。


⑩吉田秀彦…柔道、MMA

バルセロナの金も、PRIDEにおけるシウバ戦も、どちらも熱くなった。

じつは自分、吉田道場の門下生です^^


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明日のコラムは・・・

『80代のルーキー』
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令和版・海外俳優列伝(163)ソン・ガンホ

2024-09-21 00:10:00 | コラム
67年1月17日生まれ・57歳。
韓国出身。

本シリーズは通常3~4人を取り上げることを繰り返していくロンド形式で展開していくわけですが、
今回はシリーズ8割を占める「アメリカ出身者」が登場せず、

アイルランド→スウェーデン、そして大韓民国、、、とつづく珍しい流れとなりました。

本日の主役ソン・ガンホさんをヒトコトで表現するならば、ザ・顔面力!
小林旭や梅宮辰夫に通ずるというか。

そして韓国映画をひとに薦める場合、とりあえずこのひとが出ている作品を挙げておけばまちがいない!!という^^


※大好き!! 代表作のひとつでしょう。



<経歴>

韓国表記は「송 강호」。

慶尚大学校放送芸能科(釜山)中退。
卒業出来なかったのは入隊したため。

除隊後、舞台からそのキャリアをスタートさせる。

映画俳優デビュー作は、96年の『豚が井戸に落ちた日』。

『グリーン・フィッシュ』(97)や『クワイエット・ファミリー』(98)を経た99年―『シュリ』が世界中で大ヒットを記録、この映画でガンホさんを覚えたひとも多いことでしょう。
自分もそうです。

しかし思うのは・・・
北との複雑な関係、それによって生じた悲劇は、現実的には文字どおり悲劇にはちがいないのですが、
この背景が映画によって活かされたとき、
それはまぁ北と韓国の歴史以外にもいえることだけれど、それがあったから生まれたものなのだ、映画から受けたカタルシスはどうしたものだろう・・・残酷だよなぁ!!と。



さて、この映画で波に乗ったガンホさんは・・・

『反則王』(2000)、
やはり北との関係を描いた大傑作『JSA』(2000)、


『復讐者に憐れみを』(2002)、
ポン・ジュノの、現時点における最高傑作だと思うサスペンス『殺人の追憶』(2003)、

『大統領の理髪師』(2004)、


『南極日誌』(2005)、

再びポン・ジュノと組んだ怪獣映画『グエムル―漢江の怪物―』(2006)、


『シークレット・サンシャイン』(2007)、『グッド・バッド・ウィアード』(2008)、『渇き』(2009)・・・と、ほぼ毎年のように話題作に出演する人気者となりました。

快進撃はそのままつづき、
『凍える牙』(2012)、『スノーピアサー』(2013)、『弁護人』(2013)、『密偵』(2016)、

光州事件を背景とした佳作『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017)、


『麻薬王』(2018)、

そしてオスカーをかっさらった『パラサイト 半地下の家族』(2019)では狡賢い父親を好演、


『王の願い ハングルの始まり』(2019)、『非常宣言』(2021)、
最新作は、是枝裕和の演出にもばっちりハマった『ベイビー・ブローカー』(2022)、、、といった具合に、その勢いは留まることを知りません。


監督、観客からの信頼度という意味では、全世界の俳優のなかでもトップクラスといっていいでしょう^^


次回の俳優列伝は、ダスティン・ホフマンさんから。

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明日のコラムは・・・

『異次元、ニュータイプ、頭がついていかん(^^;)(^^;)』
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