Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(503)

2024-06-20 00:10:00 | コラム
いんせ「き」→「き」もかわいい

日本語として完全に定着した感のある、「キモイ」あるいは「キモい」。

「気持ち悪い」の短縮語―ということでしょうが、短くなったほうがパンチが強くなるというか。

「気持ち悪い!」より、「キモイ!」といわれたほうがショックが大きい気がする(^^;)

多用されるようになったのは今世紀に入ってから、、、だと思っていたら、若いひとは90年代から使用していたのだとか。。。

自分だって90年代は若かったはず、20~30代だもん。
でも使ってなかったな~、やはり女子高生発信だった。ということか??


ここから派生して出来たと思われることばが、きもかわいい。

一見するとキモイが、よく見るとかわいい。
あるいは、
かわいく見えて、じつはキモイ。

みたいな感じでOK?


有名人でいえば、アンガールズの田中さん? クロちゃんはちょっとちがうだろうしね。



映画のなかの「四大きもかわいい」は、なんのキャラになるのだろう。


『サイコ・ゴアマン』(2021)

カナダ産の、低予算ホラー。
に出てくる、コンビーフにも見えるコイツ(^^;)



『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(93)

ジャックとサリー。


一見クールなカップルだが、所詮?は、ガイコツ男とツギハギ女だし!




『M3GAN ミーガン』(2023)

どうしてもホラーばかりになっちゃうね。

内容を覚えていなくとも、このダンスは忘れないでしょう^^




ではひとつくらい、非ホラーから。


『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(83)より、ジャバ・ザ・ハットさん^^

チューバッカは「ただただ、かわゆい」し、ジャバさんは「デカいから」「キモイ」が先にきちゃうけれども、犬サイズだったら、そーとーかわいかった気がする。

まっ、隣りに立つビキニのレイア姫効果もあるかも。。。ですが!!



あすのしりとりは・・・
きもかわい「い」→「い」たみじゅうぞう。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(504)』
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下半期のマスト映画はコレだ!!

2024-06-19 00:10:00 | コラム
もうすぐ上半期が終わるので、きょうは、下半期に公開される映画のなかで・・・

期待の新作13本、
クリアな映像で再公開される旧作3本、
そして、
今年かどうかは分からないけれど、公開待機作2本を紹介しましょう^^


<新作…公開順で>

『フェラーリ』(07.05)

マイケル・マンだもん、きっと水準以上の作品だし、車に興味なくてもマストでしょう。



『お母さんが一緒』(07.12)

寡作のひと・橋口亮輔、9年ぶりの監督作!



『メイ・ディセンバー ゆれる真実』(07.12)

監督トッド・ヘインズ、主演ジュリアン・ムーア&ナタリー・ポートマン。


『箱男』(08.23)




『きみの色』(08.30)

京都アニメーション出身、山田尚子の最新作。



『ナミビアの砂漠』(09.06)

祝、カンヌ批評家賞!



『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(09.20)

監督が呉美保という以外は情報を入れないようにしています。


『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(09.27)

なんと、テレビシリーズと連動!

そして、きのう発表されたばかりですが・・・
敵役に池松壮亮と前田あっちゃん!!

すっげ面白そう。



『Cloud クラウド』(9.27)

黒沢清、相変わらず精力的です。


『憐れみの3章』(09.27)

『哀れなるものたち』の、ヨルゴス・ランティモス監督最新作。


『ビートルジュース ビートルジュース』(09.27)

なんと36年ぶりの続編。
最近のティム・バートンには食指が動かなかったのだが、これはべつかな。


『ジョーカー フォリ・ア・ドゥ』(10.11)

これは解説不要か、ガガさんのキャラと演技にかかっている気がする。


『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月予定)

上田慎一郎(=『カメラを止めるな!』)、真価が問われそうなオリジナル長編。


<旧作>

『風が吹くとき』(08.02)

必見、公開時より刺さるはず。



『デューン 砂の惑星』(08.02)

リンチ版ね!


『カジノ』(午前十時の映画祭)

5回は観に行きます^^


<公開待機作>

『ミッキー17』

ポン・ジュノ監督作。



そして・・・
『メガロポリス』!!!!!

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(503)』
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令和版・海外俳優列伝(144)ジョン・キューザック

2024-06-18 00:10:00 | コラム
66年6月28日生まれ・57歳。
アメリカ出身。

高身長、誰もが認めるイケメン。
のはずなのに、少し冴えない感じもあって、ゆえに不器用キャラやオタッキーが似合う。
結果、イケてない連中からの支持も高かったり。

そんな不思議な魅力を放つキューザックも、いつの間にか50代後半に。
冴えない若者のイメージが「未だ」抜けないのは、そのころに出演した映画のインパクトが、そのくらい強かったということでしょう^^





<経歴>

父は俳優兼映画関係者。
その環境ゆえか、姉のジョーンを筆頭に・・・


兄弟姉妹5人全員が、(キャリアの差こそあれ)俳優業をこなしています。

映画俳優デビュー作は、83年の『恋のスクランブル』。

『すてきな片想い』(84)や『シュア・シング』(85)、『スタンド・バイ・ミー』(86)、そして『セイ・エニシング』(89)など、青春映画の主演・助演で好演し若手の注目株として人気を得る。

役柄の幅が広がったのは、詐欺師たちの攻防をシニカルに描いた『グリフターズ/詐欺師たち』(90)から。


これにより・・・
『ウディ・アレンの影と霧』(92)、『心の地図』(92)、『ブロードウェイと銃弾』(94)、『ケロッグ博士』(94)、『訣別の街』(96)など、作家性の強い監督からのオファーが増えていく。
だからこそ驚いたのが、単純なアクション(褒めてます)で捜査官を演じた『コン・エアー』(97)。

意外ではあったものの、これがまた似合うんだな!!



以降も、テレンス・マリックの哲学入ってる戦争映画『シン・レッド・ライン』(98)、
『狂っちゃいないぜ』(99)、『クレイドル・ウィル・ロック』(99)、

時代とマッチしたコメディ『マルコヴィッチの穴』(99)で主演しつつ、
『ハイ・フィデリティ』(2000)では音楽オタクを嬉々として演じ、硬軟自在のキャリアを築き上げていく。


そのほかの出演作に・・・
『セレンディピティ』(2001)、『アドルフの画集』(2002)、
どんでん返しモノのなかでも上位に入るであろう佳作『アイデンティティー』(2003)、
『さよなら。いつかわかること』(2007)、『2012』(2009)、
『ペーパーボーイ 真夏の引力』(2012)、『大統領の執事の涙』(2013)、『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(2014)、『セル』(2016)、

そして最新作は、2022年の『レッドライン 奪還』。
日本劇場未公開作なので、自分も未見なんですけど(^^;)


次回の列伝は、ジョン・グッドマンさんから。

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明日のコラムは・・・

『下半期のマスト映画はコレだ!!』
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令和版・海外俳優列伝(143)ジョン・カザール

2024-06-17 00:10:00 | コラム
35年8月12日生まれ・78年3月12日死去、享年42歳。
アメリカ出身。

ニューシネマ前後に活躍した俳優が、2日連続で登場。
通常、このシリーズのトップ画像は「本人のみ」としていますが、今回ばかりは別。
短命でなかったとしたら、メリルと結婚していたはずだから。
世代的に「あとから知ったこと」だけれど、すごくこころを痛めましたもの映画小僧として。。。


デ・ニーロやパチーノは「なんでも演じられる」とされていますが、もし、もし、彼らに演じるのが苦手なキャラクターみたいなものがあるとすれば・・・?

そんな「隙間」で最高に輝くのが、カザール。

※静かな狂気。じつはコミュ障なだけなのでは?と思わせるリアリティ。



<経歴>

ボストン大学で演劇を学ぶ。

友人パチーノがコッポラに紹介、『ゴッドファーザー』(72)で映画俳優デビューする幸運なキャリアスタートでした。

演じたのは、次男フレド・コルレオーネ。


コッポラに気に入られ、
『カンバセーション…盗聴…』(74)と『ゴッドファーザー PART II』(74)に連続出演する。

翌年―パチーノと共演した『狼たちの午後』(75)で、強盗団の一味を「クールに」「熱演」。完全に映画ファンのこころをつかむ。

しかし。
次作『ディア・ハンター』(78)が遺作となってしまう。


ベトナムの地獄を出征「前」「後」の対比によって描いた大傑作。


クランクイン前に肺がんを告知されており、そのためユニバーサル・スタジオは難色を示す。
ここが泣かせるところなのですが・・・監督チミノ、主演デ・ニーロ、そして婚約中だったメリル・ストリープのバックアップもあって降板することなく撮影に臨む。

なんとかクランクアップまで持ち堪えるものの、がんは骨にまで転移していて78年3月12日、帰らぬひととなりました。
享年42歳、映画公開はその9ヵ月後でした。


70年代を代表する性格俳優―新規の映画ファンであったとしても、絶対に覚えておかねばならぬ重要人物のひとりです。

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(144)ジョン・キューザック』
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令和版・海外俳優列伝(142)ジョン・ヴォイト

2024-06-16 00:10:00 | コラム
38年12月29日生まれ・85歳。
アメリカ出身。

ニューシネマを代表する俳優が、90年代後半から息を吹き返す―映画小僧は喜んだものですが、それと前後して娘のアンジーが俳優デビューを飾り、
仲が良い時期もあったものだから、


ブラピとの結婚式で父親を呼ばなかった報道に心配したり。。。

家族の問題のほかに、政治的対立もあったのだとか?

アンジーははっきりとリベラルだし、ヴォイトは親トランプの発言をしているし・・・。


※でもこのころは、出演映画を並べてみても、どちらかというと…な、はずなのだけれど。



<経歴>

長女は女優アンジェリーナ・ジョリー。
父エルマーは、プロゴルファーとして有名。

映画俳優デビュー作は、67年の『墓石と決闘』。

69年―アメリカン・ニューシネマの決定打として有名な『真夜中のカーボーイ』に主演。
強さの象徴であろうカウボーイ・スタイルが男娼の小道具と化す描写は、監督が英国出身のジョン・シュレシンジャーだったからこそ取り入れたものなのかもしれません。

『脱出』(72)、『オデッサ・ファイル』(74)を経た78年、『帰郷』でジェーン・フォンダと共演、ベトナム帰還兵の苦悩を熱演しオスカー主演賞に輝く。


根強いファンを持つボクシング映画の名作『チャンプ』(79)、


黒澤の原案を旧ソ連のコンチャロフスキーが映画化した『暴走機関車』(85)などで活躍するも、


このあと10年ほど、目立った活躍がありませんでした。
アル・パチーノやダスティン・ホフマンなど、同時代を生きた盟友・名優は活躍をつづけているのに―と、寂しく思ったものです。

95年、そんなパチーノがデ・ニーロと対決する『ヒート』で久しぶりにメジャー作品に出演。

つづく『ミッション:インポッシブル』(96)で完全に復活し、


『アナコンダ』(97)、『Uターン』(97)、『レインメーカー』(97)、『エネミー・オブ・アメリカ』(98)、『パール・ハーバー』(2001)と連続して話題作に出演を果たす。

映画の出来はどうあれ、なんかうれしかった―というのは、親子共演を果たした『トゥームレイダー』(2001)でも思いましたね^^

ほかの主演作に・・・
『ALI アリ』(2001)、『トランスフォーマー』(2007)、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)など。

そして最新作は、コッポラ御大の『メガロポリス』(2024)。

長生きしてくれよな、とーちゃん!

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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(143)ジョン・カザール』
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