Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

外国女優別キャリア10傑(39)ダリル・ハンナ

2020-09-25 00:10:00 | コラム
~ダリル・ハンナのキャリア10傑~

長身の女優さん―というと、自分なんかは最初にダリル・ハンナの名を挙げるかもしれない。

スタイルいいとかそういうのではなく、(いや実際にスタイルいいのだが)それよりも長身のイメージ。

で、あるからなのかどうかは分からないが、「ヒトじゃないキャラクター」がよく似合う。

米国でもそう捉えられているのだろうから、日本なら「なおのこと」でしょう。。。


(1)『ブレードランナー』(82)

準主役でもないのかもしれないが、インパクトは絶大なのでレプリカント「プリス」役が1位。



(2)『スプラッシュ』(84)

ねっ?
ヒトじゃないでしょ?笑




(3)『キル・ビル Vol.1』(2003)

ザ・ブライド(ユマ・サーマン)の元同僚?であり、現在の宿敵エル・ドライバー役。

QTの期待に応え、じつに格好よく悪役を演じてくれた。




(4)『愛しのロクサーヌ』(87)

『シラノ・ド・ベルジュラック』のコメディ・リメイク。

鼻デカ、スティーブ・マーティンが思いを寄せるヒロインを好演。


(5)『マグノリアの花たち』(89)

美容院に集う6人の女性を描く感動作。

ジュリア・ロバーツとサリー・フィールドの印象が強いものの、ハンナもきっちりふたりをサポートしている。


(6)『ウォール街』(87)

オリバー・ストーンが時流をきっちり読み込み、大ヒットさせた「経済」と「犯罪」のドラマ。

犯罪とは、インサイダー取引を指す。

ハンナは、ゲッコー(マイケル・ダグラス)とバド(チャーリー・シーン)とのあいだで揺れ動くフランス人を演じる。



(7)『夜霧のマンハッタン』(86)

ロバート・レッドフォード、デブラ・ウィンガー共演のサスペンス。

じつは物語そのものはよく覚えていないのだが、とにかく映像が美しかった。


(8)『フューリー』(78)

実質的なデビュー作。

監督は鬼才デ・パルマ、超能力を有するものたちの戦いを描くカルト映画。

評価はイマヒトツだったと思うが、自分は好き好き。


(9)『プランケット城への招待状』(88)

アイルランド出身のニール・ジョーダンによるコメディ。

地味な物語でとくにヒットはしなかったが、ジョーダン監督大好きなので初日に観にいきましたがな。

リーアム・ニーソンやピーター・オトゥールなど、脇を固める俳優も通好み。



(10)『透明人間』(92)

透明人間が「逃げ回る」という、意表をついたコミカル・スリラー。

監督はカルト人気を誇るジョン・カーペンター、主演はコメディアンのチェビー・チェイス。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『AKUBI』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シネマしりとり「薀蓄篇」(348)

2020-09-24 00:10:00 | コラム
ちゃんいーも「う」→「う」ーぴーごーるどばーぐ(ウーピー・ゴールドバーグ)

「―わたしは貧しい家庭に生まれ、きらきらした映画の世界に憧れていた」



比べるものではないけれど、
社会的発言を延々と述べるスピーチより、自分の背景をさらっとシンプルに表現した受賞スピーチのほうがグッとくるんだよね。

64歳、じつは数年前に女優業の引退を表明しており、復活がないかぎり新作が増えていくことはない。

では、いまなにをしているのかというと、司会業とのこと。
もともと喋りが達者なひとで、女優として花開く前にスタンダップコメディで頭角を現しているのだから当然といえば当然。

ウィキで確認して、あぁそうか! と思ったのは、オスカーのほかに舞台のトニー賞、テレビのエミー賞、そして音楽のグラミー賞まで取っているというのがすごい!!

というわけで女優別キャリア10傑に(なぜか)取り上げなかったウーピーさん、なにかのご縁?ですので、厳選した5傑を展開してみましょう。。。


(1)『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)

おっと。
これは先日取り上げたデミ・ムーアの章でも1位に!!



(2)『天使にラブ・ソングを…』(92)

元気になる映画ランキングでは、1~2位を争う人気だと思う。

異議なし!!




(3)『カラーパープル』(85)

スピルバーグの初シリアス作品にして、ウーピーにとってのデビュー作。

公開時は評判はよくなかったが、いやいや、見るべきところの多い力作だったかと。



(4)『ボーイズ・オン・ザ・サイド』(94)

女性の友情と再生を描くロードムービー。


(5)『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』(86)

人気の女性監督、ペニー・マーシャルのデビュー作。

ストーンズの同名曲は超がつくほど有名だが映画そのものの知名度は低い、、、ものの、テンポがあって楽しめた。


次回のしりとりは・・・
うーぴーごーるどばー「ぐ」→「ぐ」んま。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『外国女優別キャリア10傑(39)ダリル・ハンナ』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シネマしりとり「薀蓄篇」(347)

2020-09-23 00:10:00 | コラム
くれよんしん「ちゃん」→「ちゃん」いーもう(チャン・イーモウ)

坊主以上、スポーツ刈り未満の髪型に(王貞治さん似の)超真面目そうな顔―中国を代表する映画監督チャン・イーモウ(張芸謀)はそんなイメージだが、一時期は大女優コン・リーを「いてこま」した、なかなかのやり手。


北京五輪の演出で知ったひとも居るでしょうし、
チャン・ツィイーを発掘した『初恋のきた道』(99)で知ったひとも居るかもしれない、

ただ熱心な映画ファンであれば、商売っ気のない初期にこそイーモウの本質がある、、、とかいうでしょう。
一般的な映画ファンにとってはメンドクセー主張なのだが、じつは自分もここに入る笑

北京電影学院で主に撮影を学び、先輩チェン・カイコーの初期作品で撮影監督を務める。
また、86年には佳作『古井戸』に主演、東京国際映画祭では男優賞に輝いた。

87年、満を持して『紅いコーリャン』で監督デビューを飾る。

不遇のヒロインが紆余曲折あって真に愛する男と結ばれるが、日本軍の侵攻によってコーリャン畑は血で紅く染まり・・・。
その後につづく「紅」を強調した色彩描写が鮮烈で、イーモウはいちやく「ときのひと」となった。

『菊豆』(90)、


富豪の第四夫人となったヒロインが精神を病んでいく『紅夢』(91)、
村の小さな騒動がやがてとんでもない事態を巻き起こすシニカルコメディ『秋菊の物語』(92)、
『活きる』(94)、
ヤクザの情婦の生きざまを少年の視点を通じて描いた『上海ルージュ』(95)。

ここまですべて、コン・リーが主演している。
リーとの交際が解消されると、コンビ作も潰えてしまった・・・ファンとしては寂しいかぎりだが、2006年の『王妃の紋章』で久しぶりにタッグを組んでいる。

リアリズム描写が光った『あの子を探して』(99)、
初々しいチャン・ツィイーを見ているだけで飽きなかった『初恋のきた道』(99)、

いわゆるビッグバジェットというものは初かもしれない『HERO 英雄』(2002)、



憧れだったという健さんが主演した『単騎、千里を走る。』(2005)。




2009年―コーエン兄弟のデビュー作を自由にリメイクした『女と銃と荒野の麺屋』が不評で、このあたりから失速。
『グレートウォール』(2016)や『SHADOW/影武者』(2018)など新作を撮るには撮っているが、どうにも振るわないのはスランプなのか・・・。

70歳。

年上のスピルバーグやスコセッシが元気なんだもん、まだまだいけるはず。

ファンとしては、やっぱり、再びコン・リーとのタッグ作が観たいですのよイーモウさん!!


あすのしりとりは・・・
ちゃんいーも「う」→「う」ーぴーごーるどばーぐ。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(348)』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一気呑みは好かんのじゃ。。。

2020-09-22 00:10:00 | コラム
某日―。
以前のバイト先で仲よかったメンバーで呑み会。

コロナ後の呑み会なので、みんな、とりあえずマスク着用。
大声を出すことなく、笑いも控えめに、、、いやこれは訂正、そこそこ笑ったものの、二次会はなし、きっちり120分で終わる、コロナ前の自分では考えられない「おしとやかな呑み会」だった。

職場ではよく話していたけれど、呑みに行くのは初めての男がひとり。

コイツの呑みかたが、ちょっとえげつなくて少し引いた。

店員さんがジョッキやグラスをテーブルに置いた30秒後には、すでに「空」になっている。

中身がビールだろうがチューハイだろうが焼酎だろうがワインだろうが日本酒だろうが、秒で「空」。

2杯目だろうが3杯目だろうが4杯目だろうが10杯目だろうが、秒で「空」。

それでいて、喋りも動きもちゃんとしている。

強いのは分かったし、いつもそういう呑みかたをしているといっていたので、それについて文句いうのもおかしい・・・のかな?

でもさー。
大学生のコンパではないのだし、少しは味わって呑むということ覚えない? みたいな。

自分だって20代のころは、一気とかやったさ。
味もへったくれもない状態で泥酔し、なーーーーーんも面白くなかった。

もうさ、この歳になると、一杯一杯を、味わい楽しみながら呑みたいんですよ。


そう思わないおっさんも居るのか~、、、と、ちょっとショックを受けた初秋なのでした。




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(347)』
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外国女優別キャリア10傑(38)デミ・ムーア

2020-09-21 00:10:00 | コラム
~デミ・ムーアのキャリア10傑~

ややハスキーな声とダイナマイトボディ。
90年代前半にトップスターになるも、様々なスキャンダルに見舞われ、もうダメかと思いきや、なんのなんのこのひとは強い、何度となく浮上を遂げる。

絶頂期に比べれば目立ってはいないけれど、この業界で生き残るためには豊胸だってなんだってする。

なんかとっても潔くて、自分は好き。
ヒトサマの色恋についてアアダコウダいうのは野暮だが、ブルース・ウィリスとは夫婦のままでいてほしかったなぁ。。。


(1)『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)

90年代を代表する超ヒット作。

ショートカットが抜群に似合っていた。




(2)『俺たちは天使じゃない』(89)

デ・ニーロ、ショーン・ペンと共演。

デミは、デ・ニーロと恋に落ちるヒロインを好演。


(3)『セント・エルモス・ファイアー』(85)

エミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、ジャド・ネルソン、アリー・シーディ、メア・ウィニンガムなど若手スターが大挙出演した、80年代米映画を象徴する青春群像劇。


デミの演技も悪くないが、ドラッグをキメた状態で現場に現れたりして、監督シューマッカーの怒りを買ったらしい。


(4)『ディスクロージャー』(94)

マイケル・クライトン原作、マイケル・ダグラス共演の企業サスペンス。

・・・なのだけれども、逆セクハラがパワーワード過ぎて、内容はぜんぜん入ってこなかった笑



(5)『G.I.ジェーン』(97)

坊主頭になって、男たちのあいだで揉まれる女軍人を熱演。

グッとシリアスになった、『プライベート・ベンジャミン』(80)といったところか。


(6)『ア・フュー・グッドメン』(92)

トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン共演のサスペンス。

そうなのよね、デミって軍服が似合う。




(7)『スカーレット・レター』(95)

ナサニエル・ホーソーンの名著『緋文字』を映画化。

批評家筋からは総スカンだったが、ローランド・ジョフィの堂々とした演出、デミやゲイリー・オールドマン、ロバート・デュヴァルなどによる演技陣の熱演などなど、自分は充分に楽しめたけどな。


(8)『素顔のままで』(96)

ストリッパー役に挑戦したサスペンス。

映画はエロスと暴力、うん最高です。



(9)『第七の予言』(88)

ヨハネ黙示録『七つの予言』をモチーフとしたスリラー。

高校生のころに観たのでチンプンカンプンだったが、いま観たらぜんぜん印象が変わると思う。


(10)『きのうの夜は…』(86)

過激な戯曲をソフトなロマンス物に改変し、デミとロブ・ロウ主演で映画化。

とはいえ、ふたりのラブシーンはなかなかに大胆。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『一気呑みは好かんのじゃ。。。』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする