Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

風呂場のエロス

2012-08-06 00:15:00 | コラム
風呂のセンサーというのか、自動設定で湯を溜めても湯量を感知しなくなり、いつも溢れてしまうようになったので、東京ガスに電話をした。

すると「公社の住宅にお住まいのかたは、公社のお客様相談センターを通して修理を依頼してください」と返される。

いわれたとおり相談センターに電話、不調の内容を伝えると「了解しました。それでは東京ガスさんに電話していただいて、修理の日にちなどを相談してください」などという。
だからさっき都合のいい日にちまで提示していたんだっての、
また電話し直さなきゃいけないの?
面倒だなぁ、、、と思ったのだが、こうすることにより、費用は公社が持ってくれるのだという。

なんだ、いくら要するのかとヒヤヒヤしていたのに。
出張費を含め2~3万はいくだろうなと覚悟していたわけで、これはなんだか得したなぁと。

というわけで。
負担ゼロで風呂の修理を終えハッピー、そのために降ろした金は口座に戻さず、酒代と肉代? と腰痛に効きそうな入浴剤などに使ってやったい。


猛暑が続いているから基本的にはシャワーばかりだが、ときどき熱い湯に浸かりたくなる。
疲れが取れそうな気がするし、ビールを「より」美味に感じることが出来るからだ。

風呂から出たあとは、ソファにバスタオルを敷いて全裸で寝転び、ビールを呑みながら大好きな映画を観る。
汗が完全にひいてから服を着て、ちんちんをいじっていると、いつの間にかzzz……みたいな、そんな日常を送っている。


風呂と映画といえば、今年スマッシュヒットを記録した『テルマエ・ロマエ』があるが、面白さは原作の10分の1くらいだった。
あれだけの俳優をそろえたのに、実にもったいない。

『テルマエ・ロマエ』のように素材自体を風呂としなくても、映画と風呂は相性がよく、じつに沢山の入浴シーンが存在する。

映画の本質が、性と暴力にあること―も、ひょっとしたら関係しているのかもしれない。


以下は、自分がセレクトする「映画に登場する風呂のシーン」。
恐怖描写の背景として風呂を使用する作品が目立つが、それは、ホラー作家たちが「性と暴力こそ映画」と信じて疑わないから、、、なのではないだろうか。


(1)『皆月』(99)

物語の前半―えらく狭い浴槽のなかで、奥田瑛二と荻野目慶子がセックスをしている。

狭いのがポイントで、とにかく羨ましかった。

(2)『サイコ』(60)

同じテーマでアンケートを取ったら、たぶんこの作品がトップに輝く。

シャワーシーンのエロスと、殺害シーンのバイオレンス。

しかし。
ナイフが突き刺さるショット「そのもの」がないこと、気づいてた?

矢継ぎ早のショットで編集することにより、「殺されたように」見せているだけ―という、ヒッチコックの超絶技巧が冴えるのだ。

(3)『キャリー』(76)

冒頭のシャワーシーン。
このシーンにも「血」は登場するが、殺しではなく「初潮」のほう。

現在、「あの」クロエ・グレース・モレッツによりリメイク制作中。

ちょっとちょっと、あんなに可憐な子ではキャリーの「どんくさ」感が出ないような気もするが、
しかしシャワーシーンだけは期待してしまう。

(4)『死んでもいい』(92)

白いタイルに、鮮血―室田日出男の殺害シーン。

誰かが石井隆のことを「血のアーティストだ」と評したが、確かにこのシーンの血の広がりかたは、なんというか、美しい。

(5)『漂流教室』(87)

つまらん映画だったが、
主人公が歯磨きしながらシャワーを浴び、マウンテンバイクで登校する冒頭だけは、ワクワクさせてくれた。

(6)『殺しのドレス』(80)

デ・パルマ、二作選出。
どちらもエロスが際立つシャワーシーンだが、このころのナンシー・アレンの「ちょうどいい」肉づきのよさといったら、ない。

(7)『エルム街の悪夢』(84)

殺人鬼フレディよりも、風呂のなかで眠るヒロインのショットが気になってしょうがなかった。

男子は、みんなそうだったろう。

(8)『トゥー・ムーン』(88)

物語としては超のつく駄作だが、とにかく主演のシェリリン・フェンにつきる。
フェンがやたらめったら脱いでいて、ソフトAVみたいな創りだった。

また、「ミラ」と名乗っていたころの「ミラ・ジョヴォビッチ」のデビュー作でもある。

(9)『キャンディマン』(92)

隠れた名作ホラー。
面白いうえに、ヴァージニア・マドセンの裸も拝める。

しかし、こんな可憐なひとの兄貴が、「あの」マイケル・マドセンなんて。(いや、好きなんだけど)

(10)『ふたり』(91)

入浴中の石田ひかり(妹)に、死んだ中嶋朋子(姉)が話しかける。
好みとしては、逆がよかったんだけれど。


※ヒッチコックのユーモアが際立った予告編




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スプラッターで笑いたい

2012-08-05 00:15:00 | コラム
感覚としては分かるのだが、

「夏は怪談で涼しく、、、」

といわれても、怪談を聞いたり観たりして実際に涼しくなったことはない。

たぶん「ゾッとする」「背筋が凍る」などの表現から生まれたものなのだろう、
だから風鈴や金魚売り、祭りなどとともに「夏の風物詩」といわれることに違和感は抱かないけれども。


ほんとうに恐ろしいのは生身の人間のほうだ・・・ということを実感して以降、
ホラー映画を本気で怖がる―という体験はなかなか出来なくなってしまった。

本気で怖がっていた少年時代が懐かしい。
『エクソシスト』(73)は夜も眠れなくなったほどであるし、コミカルな味つけで人気を博した『フライトナイト』(85…しかしリメイクは、「くそ」のつくつまらなさだった)にいたっては、劇場から逃げ出す始末だった。


愛嬌たっぷりのB級ホラー『ムカデ人間』(2009)が面白かったので、その続編『ムカデ人間2』(2011)を観に行った。

「前作がロックなら今作はヘヴィメタ」と評したひとが居たが、まさにそのとおり。

血と汗と精液と汚物でスクリーンが埋め尽くされる、エッジの効いたスプラッター。

血しぶき(=splash)を語源とするスプラッターは、70~80年代に隆盛を極めた。
『ムカデ人間2』はそんな映画史を踏まえ、、、と記したいところだが、歴史なんか関係ない、突然変異で生まれた異形の映画といったほうが適切で、そういう意味でもヘヴィメタなのだった。

血しぶきや身体破壊の描写は、度が過ぎると笑いに転化される。
その悪趣味性を笑い飛ばすのがスプラッター映画の醍醐味のはずなのだが、どうしても現実の犯罪―日本でいえば、もちろんМこと宮崎事件―を連想させ、後味を悪いものにする。
90年代以降のスプラッターの衰退は、そういうところにも遠因がある、、、はずで。

ホラーで涼しくなるという経験はなくても、「スプラッターで笑う」という経験は沢山あった。
「あった」と記したように、残念ながら過去の話ではあるけれど。

『ムカデ人間2』は確かにスプラッターだが、尖り過ぎていてゲラゲラ笑うことは出来ない。
満足感はあるものの、さすがに笑えない。

あぁスプラッターで、笑いたい。

というわけで、笑えるスプラッター映画をセレクトしてみる。


(1)『ブレインデッド』(92…トップ画像)

のちに偉大なシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』(2001~2003)を手がけることになる、ピーター・ジャクソンがニュージーランド時代に放った出世作。

ぐちゃぐちゃ。
びちょびちょ。

赤ちゃんまで血だらけ。

でも、すごく笑える。
腹を抱えるほどに。

(2)『死霊のはらわた』(81)

昔はB級専門、現在は巨匠。
まるでデ・パルマのようだが、サム・ライミが「映画は、勢いだ」という信念を抱いて撮ったかのような、奇跡のスプラッター。

(3)『悪魔のいけにえ』(74)

トビー・フーパーの代表作にして、スプラッター映画の金字塔でもある。

しかし笑えるようになるには、3度くらいの鑑賞が必要かもしれない。

そして。
笑えるようになったひとだけ、このTシャツを着ることが出来る。

超かっけー!

(4)『殺戮職人芝刈男』(2002)

21世紀のスプラッターは「もはや真面目に創れない」ということを証明したかのような映画。

出来はよくないが、笑えることは笑える。

(5)『死霊のしたたり』(85)

80年代のスプラッター狂想曲は、81年の「はらわた」に始まり、85年の「したたり」で幕を閉じる。
ある意味では、夢のような数年間だった。

物語はあってないようなもの、エログロのオンパレードに大爆笑した。

原作はラヴクラフトの「はず」だが、ぜんぜん参考にしていない潔さを買いたい。


※現在は「巨匠」のサム・ライミ、しかしこの精神はまだ死んでいないと思うのだ




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2012-08-04 00:15:00 | コラム
天野祐吉がコラムで力説しても変わらないのだから、
自分のような似非ライターがいっても変わるわけがないのだが、何度も批判しているGREE系? のテレビCMが絶えなくてウンザリする。

タレントがケータイのゲームに興じながら、ヒトリゴトをいうアレである。

好感度の高い綾瀬はるかやベッキーがやってもダメなものはダメ、この安さと発想の貧困さが日本の映像表現のレベルを「一気に」下げている。

芸がなさ過ぎでしょうよと。

では『巨人の星』を持ってきたauに芸があるのかというと、そうともいえない。
その亜流で丹下段平を登場させるCMまで出てきたが、ジャン・レノにドラえもんを演じさせたトヨタのほうが気が利いている、、、ものの、
ひねりという点では、ハイジをギャグ化した家庭教師のトライに軍配を上げたい。






要するに、
美人はもちろん好きだが、タレントに頼ってばかりのクリエイターは情けないよねと。


そんなこといいつつ、書籍やCD、AVなどは「顔」、つまりジャケ買い・表紙(装丁)買いすることが多いのだけれども。

たとえば本年度の『甲子園2012』(朝日新聞社)は、この表紙(トップ画像)にやられて購入した。

モデルのチアガールちゃんには申し訳ないが、モノスゴ美人というわけではない。
ないが、とくに唇がいいというか、なぜこの子を表紙に持ってきたのか、よく分かる。
たぶんこの子の起用により、売り上げは「ちょっと」増えている、、、はずである。

そんなわけで。
不覚にも? 表紙(装丁)買いしたうえに、内容もよかったと感じた本を5つほど挙げてみたい。


(1)『SCHOOLGIRL COMPLEX』

こんな表紙だが、エロ本ではない。

女子高生のパーツ写真集といえばいいのか、一昨年、一部では馬鹿売れした傑作。

自分、なぜか二部持っているし。

(2)『怪奇版画男』

漫画を手作りの版画で表現した怪作。
単行本化された際、パッケージはもちろん、目次や奥付までもが版画で表現されており、
このこだわりは「異常」だと思った。

(3)『おんなのこ AV女優2』

AV女優たちに肉迫した、傑作インタビュー集。
内容も類似作品を寄せつけぬディープなものだったが、「雰囲気抜群の」この表紙で手に取った男子諸君、多かったのではないか。

(4)『金閣寺』

新潮社の三島本はオレンジを基調とし、かなりそっけない。
そっけないが、このひとの作品にはそれがあっているのだと思う。

(5)『家畜人ヤプー 最終増補決定版』

いろんなタイプの装丁が発表され、その度に(一部で)売れたが、これがいちばん

深過ぎるSMの世界を先鋭的なコミックで表現したことにより、手に取り易かったひとも多かったのでは?


なんか、それ系? ばかりだが・・・・・。

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サッカーボールに保冷剤

2012-08-03 00:15:00 | コラム
久し振りの休日。
やっとこさ五輪を生でテレビ観戦出来るので、日中にいろいろと買い物を済ませる。

とりあえず、ビール。
500mlの6缶パックを、4つほど。

次に、1ヵ月分の米を10kg。

さすがに一気で運べず、この暑いなか、愛車でスーパーまで二往復。
しかし休日だから、汗だくも楽しい。

煙草を一本だけ吸い、
汗を拭って、最後の買い物のため三度目の出発。

休日恒例、ケンタッキーフライドチキンである。

「15分後に取りにきますから」といって、

(1)レッドホットチキンのパック(レッドホットチキン4、オリジナルチキン2)
(2)夏盛パック(レッドホットチキン2、オリジナルチキン2、ファイヤーウィング2、ポテトL1)
(3)オリジナルチキン5
(4)レッドホットチキンサンド1

を注文する。
合計のチキンは15ピースだが、ほくろがエッチな新人店員さん、自分のことを「よきパパ」と思ったことだろう、
ワハハ馬鹿め、騙されおって。
これはひとりで喰うんだよ、参ったか。

ところでスマホのアプリに「カロリー計測カメラ」(サントリー)というのがあって、
その写真を撮るだけでカロリーが表示されるのだが、試しにチキンでやってみたところ、えらく低い数値が表示された。

無料だから文句いえないが、あてにならないなぁ。。。


さて。
ケンタを待つあいだ、近くの小田急デパート地下で、魅惑のスイーツめぐりを展開。

いつもはプリンの専門店『パステル』で「プリンのロールケーキ」を買うのだが、目当てにしている「きゃわいい」店員さんの姿が見えない、
舌打ちしてほかの店を周っていると、バウムクーヘンが有名なユーハイムで「いま買うなら、これしかないっしょ?」というスイーツに出会った。

即、注文。

「サッカーボールに、保冷剤は入れますか?」とたずねる店員さんが面白かった。

これ、
ティラミス、、、なんだそうである。

そういえばユーハイムは、サッカーW杯の開催時にも「ボールのケーキ」を発売していたっけ。
そのときのボールはもっと大きかったが、これならいくつもいけると思い、とりあえず5個買っておいた。
なでしこか男子チームが点数を入れる度、喰ってやろうと。(そうしたら両方とも、スコアレスドローときたもんだ汗)


エアコンの効いた部屋で、ビール飲みながらケンタを喰らい、仕上げにサッカーボールのティラミス。
映画もそうだが、観るほうはいつだって気楽なものである。
勝手に夢を託したり、アアダコウダアレヤコレヤいうだけだものね、試合前は「ダメだよ」といっていたのに、一勝すれば「よくやった!」なんつって。

選ばれしものの戦いだからね、しょうがないのだろうけれども。

だからせめてこっちは、ケンタやケーキと真剣に向き合うこととする。
テキトーに喰っちゃダメだろうよ、本気でがっつかないと。

というわけで現在、異常な下痢と格闘中である。

さすがに、喰い過ぎたようだ。

・・・我ながら、サイテーなオチだと思うが。


※画像は、なでしこでいちばん好きな鮫ちゃん。
動画は、サッカー好きのひとでもあまり観ていない映画『チャンピオン鷹』。




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町田のSERPICO

2012-08-02 01:00:00 | コラム
1月にパクられた愛車が発見されたことは、先日のコラム『愛の再生』(=7月18日付)で記した。
町田のオマワリの態度が不遜だったことも、持ち帰ることをしないで処分を頼んだことも。

しかし盗難届けを無効にするため、一度は交番に行く必要がある。
というわけで印鑑を持ち、成瀬駅前の交番に行ってきた。

電話では笑いながら「君の自転車はボロボロだ」と発していた担当のオマワリ、
この日は別人と思えるほど丁寧な態度で、場合によっては喧嘩腰でいこうと決めた自分の出鼻はくじかれた。

「―自転車、見てみますか」
「あ、はい、お願いします」

確かに、ボロボロだった。

前輪もサドルもなく、パーツはバラバラになっている。
乗るためではなく売るためにパクッたことは明らかで、その証拠に、ブレーキパッドは減っていないし、取り外しの難しい後輪はそのままで、しかもタイヤのロゴ―ミシュランなのだ―もピカピカのままだった。

「処分してほしい、とのことでしたが」
「はい、もうどうにもならないですし・・・ここから自宅まで近ければ、担いで持っていく手もあるのでしょうが」
「気持ちは分かりますけどね、処分も無料で出来るわけではないですから・・・」
「いや、それはもちろんお支払いしますよ」

「持ち帰れるなら、持ち帰りたい?」
「まぁ、そうなんですけれどね、自分、免許もなにもないんで、結局、足を使うことになりますし」

歳、、、なのかもしれない。
20代であったなら、確実に「担いで持って帰る」といったと思うから。

「いまね、うちの車両が故障して修理に出しているんだけれども、、、」
「はい」
「もし待ってもらえるのであれば、車両が戻ってきたら、お宅の駐車場まで運びますよ」
「・・・えっ、いいんですか」
「こんなに暑い日に、担いで持ち帰れとはいえんですよ」

単純に過ぎるかもしれないが、感動した。
私服保安員の時代も含めて、警官や刑事に優しくされた記憶が、ほとんどないので。

町を歩けば5割の確率で職質を受ける。
パブロフのワンちゃんみたいに、いまでは自分からバッグを開いてみせるほど職質に慣れてしまっている。
保安員時代には、1日で3人の窃盗犯を捕まえたことがあり、その度に警察に電話したところ「そんな頻度で捕まえるのだったら、あんたらでなんとかしてくれよ!」と恫喝されたこともあった。

・・・ものだから、優しくされるとグッとくるというかね、
何度口説いても振り向いてくれなかった女子が、向こうから下着になってくれた、、、みたいな。


大袈裟であると自覚していうが、町田にも刑事セルピコが居たんだね―と。


映画のキャラクターで、最も多いとされているのが警官・刑事である。
そのなかから一番を決めるのはそーとー難しいが、映画通の支持を集めそうなひとりは、アル・パチーノの熱演が光るセルピコだろう。

『セブン』(95)のブラッド・ピットも憧れていて、冒頭で「刑事セルピコだ」といっているほどだし。

汚職と腐敗にまみれた警察組織のなかで、孤立無援になっても己を貫き通すセルピコ。
彼は悩みに悩んだ末、告発する決意をするが、その直後、最も危険な場所とされているブルックリンに配属され・・・という、現代でもあり得るような物語だった。

自分が生まれる前年の73年に制作された、社会派シドニー・ルメットの代表作である。

デ・ニーロは狂人が似合うが、
パチーノには正義感が似合う。さらにいえば、哀愁も。

・・・と、70年代症候群の自分なので、このまま70年代の映画について熱く語りたいところだが、きょうのテーマはちがう。


きのう、成瀬交番のオマワリ「さん」により、愛車が自宅に戻された。

既に同じシリーズのブラックに乗っている自分、戻されたからといって「これ」に乗ることはないと思われるが、
オマワリ「さん」の好意に触れ、処分する気にもなれない。


しばらくは自室で、オブジェ? として飾っておこうと思う。

とりあえず、ありがとうオマワリ「さん」。

あなたたちのことを大好きになったわけではないが、最初から敵意むき出しにする姿勢を改めようと思いました。


単純?

ひとって意外と、そんなものでしょう。





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『サッカーボールに保冷剤』

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