むらきと、な「み」→「み」ら(ミラ)
読むことは出来ても表記することが難しかったりする女優、ミラ・ジョヴォヴィッチがデビュー時は「ミラ」とだけ名乗っていたことは、あまり知られていない。
ウクライナ出身のミラは『バイオハザード』シリーズ(2002~)のヒットにより「アクション系の女優」とされているけれど、もう37歳。
最初から身体能力で勝負しようとしていたわけじゃない、むしろその正反対で、モデル出身らしく、そのプロポーションを売りにしていたようなところがある。
映画俳優デビュー作は、88年の『トゥー・ムーン』。
ジャンルとしてはセクシードラマに属するのだと思う、『ツイン・ピークス』(89~91)で人気者となったシェリリン・フェンが脱いで脱いで脱ぎまくる映画で、ミラは彼女の妹役だった。
ただ、ここでのミラはインパクトが弱い。だいぶ弱い。
というのも本作の見せ場の10割がシェリリン・フェンの身体であって、監督も「それ以外は、いいや」みたいな演出をしちゃっているのである。
91年、『ブルーラグーン』で初主演を果たす。
あまり話題にならなかったし、実際にひどい出来ではあったが、これはブルック・シールズをスターにした『青い珊瑚礁』(80)の続編であった。
そこそこ宣伝もしていた記憶はあるけれど、「イマサラ」感があったのか、あるいは「続編であれば、やっぱり現在のブルッキーを見たい」と思ったひとも多かったのかもしれない、ぜんぜんヒットしなかったのだよねぇ。
その後、失速。
映画ファンのあいだでは「忘れられた存在」となり、おそらくミラ自身も「映画は、やめておこう」と思ったはず。
しかし。
97年―女優「発掘」の能力に秀でているリュック・ベッソンが『フィフス・エレメント』のヒロイン、リールー役に抜擢し「大」注目を浴びる。
映画の評価は賛否両論で自分は「楽しめなかった派」だが、ミラのおかげで飽きることはなかった。
赤い髪、そして、全裸に「おおきな絆創膏」を貼り付けただけのようなゴルチエの衣装に身を包んだミラは、ある識者がいうとおり「大人の最新おもちゃ」に見えた。
「ミラ、やるねぇ!」と思うより前に、「ベッソン、ありがとう! このヘンタイめ!!」なんて感謝した自分なのだった。
この映画におけるミラの「しなやかな身体」に目をつけたベッソンは、99年に彼女を主演とする『ジャンヌ・ダルク』を制作する。
ベッソンにしては「遊び」の少ない、じつに誠実な映画であり、それゆえに楽しめなかったところはあるものの、ミラは熱演していたように思う。
それ以降の活躍は、わざわざ解説するまでもないだろう。
ん?
ミラのこと、好きかって?
嫌いではないよ、ないけれども、好きとまではいえないかなぁ。
モデル顔? やモデル体型にグッとこない性分である。
菜々緒は悪くないと思うけど、道端アンジェリカとか冨永愛とか、ぜんぜんだし。
同じモデルでも、益若ちゃんみたいな子のほうがいいと思っちゃうんだよね。
ただ女優としては面白いキャリアを歩みだしていると思う、現在の旦那―前の旦那はベッソン―は『バイオハザード』で監督を務めるポール・W・S・アンダーソンで、
このひととは「なんとなく」うまくいきそうだし、旦那の映画に出演することが多く、園子温&神楽坂恵コンビのように化けるかもしれない。
※親日家なので、バラエティにも積極的に出演したりする
次回のしりとりは・・・
み「ら」→「ら」んぼー。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『じつは、スター不在なのである』
読むことは出来ても表記することが難しかったりする女優、ミラ・ジョヴォヴィッチがデビュー時は「ミラ」とだけ名乗っていたことは、あまり知られていない。
ウクライナ出身のミラは『バイオハザード』シリーズ(2002~)のヒットにより「アクション系の女優」とされているけれど、もう37歳。
最初から身体能力で勝負しようとしていたわけじゃない、むしろその正反対で、モデル出身らしく、そのプロポーションを売りにしていたようなところがある。
映画俳優デビュー作は、88年の『トゥー・ムーン』。
ジャンルとしてはセクシードラマに属するのだと思う、『ツイン・ピークス』(89~91)で人気者となったシェリリン・フェンが脱いで脱いで脱ぎまくる映画で、ミラは彼女の妹役だった。
ただ、ここでのミラはインパクトが弱い。だいぶ弱い。
というのも本作の見せ場の10割がシェリリン・フェンの身体であって、監督も「それ以外は、いいや」みたいな演出をしちゃっているのである。
91年、『ブルーラグーン』で初主演を果たす。
あまり話題にならなかったし、実際にひどい出来ではあったが、これはブルック・シールズをスターにした『青い珊瑚礁』(80)の続編であった。
そこそこ宣伝もしていた記憶はあるけれど、「イマサラ」感があったのか、あるいは「続編であれば、やっぱり現在のブルッキーを見たい」と思ったひとも多かったのかもしれない、ぜんぜんヒットしなかったのだよねぇ。
その後、失速。
映画ファンのあいだでは「忘れられた存在」となり、おそらくミラ自身も「映画は、やめておこう」と思ったはず。
しかし。
97年―女優「発掘」の能力に秀でているリュック・ベッソンが『フィフス・エレメント』のヒロイン、リールー役に抜擢し「大」注目を浴びる。
映画の評価は賛否両論で自分は「楽しめなかった派」だが、ミラのおかげで飽きることはなかった。
赤い髪、そして、全裸に「おおきな絆創膏」を貼り付けただけのようなゴルチエの衣装に身を包んだミラは、ある識者がいうとおり「大人の最新おもちゃ」に見えた。
「ミラ、やるねぇ!」と思うより前に、「ベッソン、ありがとう! このヘンタイめ!!」なんて感謝した自分なのだった。
この映画におけるミラの「しなやかな身体」に目をつけたベッソンは、99年に彼女を主演とする『ジャンヌ・ダルク』を制作する。
ベッソンにしては「遊び」の少ない、じつに誠実な映画であり、それゆえに楽しめなかったところはあるものの、ミラは熱演していたように思う。
それ以降の活躍は、わざわざ解説するまでもないだろう。
ん?
ミラのこと、好きかって?
嫌いではないよ、ないけれども、好きとまではいえないかなぁ。
モデル顔? やモデル体型にグッとこない性分である。
菜々緒は悪くないと思うけど、道端アンジェリカとか冨永愛とか、ぜんぜんだし。
同じモデルでも、益若ちゃんみたいな子のほうがいいと思っちゃうんだよね。
ただ女優としては面白いキャリアを歩みだしていると思う、現在の旦那―前の旦那はベッソン―は『バイオハザード』で監督を務めるポール・W・S・アンダーソンで、
このひととは「なんとなく」うまくいきそうだし、旦那の映画に出演することが多く、園子温&神楽坂恵コンビのように化けるかもしれない。
※親日家なので、バラエティにも積極的に出演したりする
次回のしりとりは・・・
み「ら」→「ら」んぼー。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『じつは、スター不在なのである』
様々な役柄を演じることで演技に「遊び」の部分を出せるようになったし
若い頃よりも今の彼女の方が好きです