Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

令和版・海外俳優列伝(10)アルバート・フィニー

2022-06-23 02:57:38 | コラム
36年5月9日生まれ・2019年2月7日死去、享年82歳。
イギリス出身。

フィニーといえば・・・
自分より上の世代はポアロ、


自分の世代では『ミラーズ・クロッシング』(90)の親分、


自分より下の世代では、『エリン・ブロコビッチ』(2000)でジュリア・ロバーツに振り回されながらもきっちりサポートする弁護士の印象が強いでしょう。


こんな下品な台詞が飛び交っているのに万人受けしたのは、そばにフィニーが居るから、、、なのですよね^^

「全員のアレをしゃぶった」



<経歴>

2度目の結婚相手は、『甘い生活』(60)や『男と女』(66)で知られるアヌーク・エーメ。

王立演劇学校卒業。
同級生にはなんと、あのピーター・オトゥールが。

卒業後、舞台の世界で活躍し輝かしいキャリアを築く。
映画の世界への参入は、60年の『寄席芸人』から。

『土曜の夜と日曜の朝』(60)、
オスカー作品賞を受賞した…割には日本ではそれほど観られていない気がする『トム・ジョーンズの華麗な冒険』(63)、
オードリー・ヘップバーン主演、ある夫婦の12年間を複数の時間軸で描く凝った佳作『いつも2人で』(67)、
『クリスマス・キャロル』(70)、
そして『オリエント急行殺人事件』(74)でポアロを熱演、自分は世代的には「太っちょユスチノフ=ポアロ」なのですが、クリスティ原作物のなかでも「クセモノ」感が強いオリエントでは、フィニーくらいシャープなポアロのほうがいいかも??

リドリー・スコットが「基本、変わらないひと」であることが分かる名作『デュエリスト/決闘者』(77)、
『アニー』(82)、舞台人の悲哀と覚悟が描かれる『ドレッサー』(83)、『火山のもとで』(83)。

しかし自分がフィニーを強く意識したのは、コーエン兄弟によるギャング映画『ミラーズ・クロッシング』から。

暗殺を企てる男たちと、それに対抗するフィニー。
このシーン、すごくないですか。



『背信の行方』(99)、前述した『エリン・ブロコビッチ』、『ビッグ・フィッシュ』(2003)、『プロヴァンスの贈りもの』(2006)、『その土曜日、7時58分』(2007)。

2007年、腎臓がんであることを告白し闘病生活に入る。
…も、2019年2月7日に死去。
享年は82歳、遺作は『007 スカイフォール』(2012)でした。

歳を取るごとに格好よくなり、また、面白くもなった名優さんでした。合掌。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(11)アレック・ギネス』
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« I-BI-KI | トップ | 令和版・海外俳優列伝(11... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アヌーク・エーメさんは (夢見)
2022-06-23 08:53:48
映画雑誌付録の俳優年鑑みたいなので 美女だなあと思った方でした

そして あのピーター・オトゥールさんと王立演劇学校にて同級生

私もー「太っちょユスチノフ=ポアロ」ーが良いです

口許が頑固そうに見えるからかしら
アルバート・フィニー氏のポアロは ちょっと いつも怒っているように見えてしまって・笑
返信する
夢見さん、 (まっき~)
2022-06-23 18:28:14
同感です、真相もかなり病んでいる殺人事件だったので、結果的に、軽く見えちゃうユスチノフさんより適役だったかもしれないんですけどね、ちょっと怒っている感じはすごく頷けます(^^;)
返信する

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事