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外国女優別キャリア10傑(24)ジュリアン・ムーア

2020-06-28 00:10:00 | コラム
~ジュリアン・ムーアのキャリア10傑~

「ハダカになっても、こころまではハダカにならない」

前回のジョディにつづき、わがいとしのジュリアンも最高にクールな名言を残している。

誰もが認める実力の持ち主ではあるけれど、どちらかというと遅咲き派。
ポール・トーマス・アンダーソン(以下PTA)と組んだことにより、一気に才能が開花。
損な役回りもあって同情すべき失敗作も「なかには」あるが、それでもジュリアンだけは輝いていた。

いくらでも脱ぐしfuckyouも連発する。
だが、こころまでを曝け出しているわけじゃないといい放つ格好よさ。

最近はヒロインのママを演じることが多くなったものの、59歳のエロスは、「ロリコン気味の自分のようなヤツのリビドー」にも激しく訴えかけてくるのです。


(1)『ブギーナイツ』(97)

PTAの出世作。
ポルノ業界の隆盛と衰退を『グッドフェローズ』(90)タッチで描く。

ジュリアンは、陰のあるポルノ女優を好演。



(2)『エデンより彼方に』(2002)

メロドラマのスタイルを踏襲させながら、50年代米国の欺瞞などをさらりと描いたみせた、トッド・ヘインズの力作。


(3)『ことの終わり』(99)

いわゆる「よろめき」モノではあるが、そこにミステリーをからめているところが映画的で豊か。

クラシカルな美しさをまとうジュリアン、悪くない。




(4)『マグノリア』(99)

PTAの最高傑作。

恥を知れ!!



(5)『ビッグ・リボウスキ』(98)

コーエン兄弟による奇妙奇天烈なコメディ。

ボウリングを背景にしているが主題はボウリングに非ず。

ジュリアンは、前衛芸術家を魅惑的に演じる。




(6)『サバイビング・ピカソ』(96)

ピカソの「第2の愛人」とされるドラ・マールを熱演。

ピカソ役のアンソニー・ホプキンスとの演技対決は見もの。


(7)『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(2014)

カンヌ映画祭主演賞受賞。

エキセントリックなスター女優を、嬉々として演じていてファンとしてうれしくなる。


(8)『アリスのままで』(2014)

若年性アルツハイマーを患うヒロインを熱演し、やっとのことでオスカー主演賞受賞。




(9)『ハンニバル』(2001)

偉大過ぎる前作、しかも完全にハマリ役だったジョディの跡を継ぎ二代目のクラリスに。

率直にいうと、ジョディ版より性的魅力は倍増したと思う。


(10)『めぐりあう時間たち』(2002)

ニコール・キッドマン、メリル・ストリープと共演した文芸映画。

ヴァージニア・ウルフと彼女が著した作品、その読者たちを主人公とする3つの時代の物語。
ジュリアンは51年のパートに出演、満たされぬ日々を過ごす主婦を演じた。

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明日のコラムは・・・

『all猶予申請』
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