Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(163)

2016-04-17 00:10:00 | コラム
くー「る」→「る」ーてぃーん(ルーティーン)

五郎丸ちゃんが脚光を浴びるとともに多用されるようになったことば「ルーティーン」(routine)とは、簡単にいえば・・・

日常において、「規則的に」「一定の手順で」おこなう動作・作業のことを指す。

五郎丸ちゃん登場の前は、イチローの一連の動作が有名だった。



とりあえず調子のいいメジャーリーガー、マエケンの「マエケン体操」もそれにあたるだろうし、

格闘家にも居て、拳をぐるぐる回すヴァンダレイはとくに有名。



尤もあれは、観客が期待して以降、どんどん過剰になっていったきらいがあるのだけれども。。。


自分?

あるかなぁ・・・。

あるといえば、ある。

必ず雑巾がけをしたあとに眠る。
寝起き、まずは煙草を1本。
身体を洗うときは、必ずわきの下から。
呑むときは、ビール→ビール→ビール→ハイボールの順番。
エッチのときは、必ず左の膝頭から愛撫を始める。

・・・などなど。

うん、その程度のことをルーティーンといっていいと思うんだ。

だから毎朝、仏壇に手をあわせるひとはみんな「ルーティーンを持っている」といっていい。


映画の世界では、どうか。

すぐに想起するのが、『恋におちたシェイクスピア』(98)の主人公シェイクスピア。



彼は原稿に向かう前に必ず一回転? し、そのあと着席する。

ひじょうにユーモラスだが、格好つけているわけでも笑わせようとしているわけでもなく、こうすることによって「よいものが書ける」と信じているのだろう。

つまり意識的にやっているルーティーンというものは、ある種の「まじない」なのだよね。


『アマデウス』(84…トップ画像)のモーツァルトは、ビリヤード台の上で球を転がしながら楽譜を書いていた。

これはワンシーンのみなので、ルーティーンとはいえないかもしれない。


『レオン』(94)のレオンは、毎日牛乳を飲み、観葉植物を日向に出す。
『スモーク』(95)のハーベイ・カイテルは、毎朝、同じ時間帯に同じ場所から同じ町並みを写真に残している。
『トゥルーロマンス』(93)のクラレンスは、女子を口説くとき、必ずエルビス・プレスリーの話から始める。

来年に新シリーズが始まる『ツイン・ピークス』(90~)の主人公、デイル・クーパーはテープレコーダーにすべての出来事を録音。
いちおうは「秘書ダイアン」への報告とされているけれど、実際は怪しく、彼の癖、ことばを変えればルーティーンだったといえるのではないか。


結論。
五郎丸ちゃんやイチロー、ヴァンダレイが「特別に」目立っているだけで、ほとんどすべてのヒトが「なんらかのルーティーン」を持っているはず。


皆さんのルーティーンは、どんなものですか?


※ベッソンの映画のなかでは『レオン』は、あまり好みではないのだが・・・
スティングの主題歌は最高なので。





あすのしりとりは・・・
るー「てぃーん」→「てぃーん」えいじゃー。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(164)』
コメント (4)
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