マックンのメモ日記

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グーグル、アンドロイドの優勢に限界!

2015-08-19 21:14:39 | ネット、ビジネス、IT
米グーグルはスマートフォン(スマホ)を大衆に普及することには大成功を収めましたが、その携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」は依然として、持つ者と持たざる者が明確に分かれているという典型例になっています。

 グーグルは次世代モバイルOS「アンドロイド6.0」の投入に向けて改良を重ねており、この事実は一考に値します。グーグルは今秋の配布を前に、アンドロイド6.0のコード名が「マシュマロ」であることを明らかにするとともに、開発者向けに完全なツールキットを公開しました。マシュマロではグーグルの音声パーソナルアシスタント向けの新機能や新しいモバイル決済サービスが含まれるほか、指紋認証機能対応端末向けの指紋読み取り機能のサポートも拡大します。

 一部はアップルに追いつくための取り組みのようです。とはいえ、アンドロイドはいくつかの機能で「iPhone(アイフォーン)」のOSに後れを取っていても、その群を抜く市場シェアは減っていません。調査会社IDCによると、4-6月期に販売されたスマホの約83%をアンドロイドが占めており、同時期にアップルのiOSは約14%でした。

しかし、アンドロイドは「統一性」という非常に重要な面で、依然iOSに後れを取っています。アンドロイドは4000種類以上の端末で採用されており、機能の幅は広範に及んでいますが、それがグーグルにとって、ユーザーに同一バージョンのアンドロイドを使用させることを難しくしているのです。

現行のアンドロイド端末のうちアンドロイドの最新バージョンを採用しているのは、わずか18%にすぎません。アンドロイドユーザーの4分の3近くが、それぞれ2年前と3年前に発表された「キットカット」と「ジェリービーン」バージョンを使用しています。 

これに対して、iOSの最新バージョンを使用しているユーザーは86%に上ります。これによってアップルは実入りのいいコンテンツのエコシステム(生態系)を作り上げることができています。エコシステムの今年の売上高は200億ドル(約2兆4860億円)近くになる見通しです。また、昨年の開発者向け支出額はグーグルが70億ドルなのに対して、アップルは100億ドル強です。これも市場シェアが全てではないことを示唆しています。その点で言えば、アンドロイドは世界を征服していないとも言えます。(ソース WSJ)