マックンのメモ日記

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国連が最新の世界人口予測を発表した。

2015-08-07 16:42:32 | 自然・環境問題・古生物
現在の世界人口が約73億人なのに対し、2050年までに97億人に増えると予測、昨年の予測を約1億5000万人上回る数字です。さらに2100年には、112億人が地球上にひしめくことになるといいます。

 人口の増加が最も大きくなるのはアフリカ、その後にアジアが続きます。ただし、予測には幅があり、国連によれば、2050年の世界人口が94億人から100億人の範囲にある確率が80%とのことです。ここでは「中位予測」という、将来の出生パターンは基本的に従来と大きく変わらないと仮定する計算方法が使われています。

 人口増加を後押ししているのは出生率の上昇ではなく、寿命の伸びです。現在生まれる人は世界平均で70歳まで生きると予想されています。しかし、2050年に生まれる人の平均余命は77歳、2100年に生まれる子孫はさらに延びて83歳となる見込みだといいます。

 一方、出生率はむしろ多くの地域で低下しており、過去5年でわずかに持ち直したヨーロッパは例外的です。世界の女性1人当たりの出生率は、現在の平均2.5人という値から、21世紀の末には平均2人に低下すると、国連は予測しています。出生率の減少幅が最も顕著なのは開発途上国で、2100年には4.3人から2.1人に低下するとみられています。

 しかし、出生率は自然にどんどん低下するわけではありません。国連は報告書で、家族計画とリプロダクティブヘルス(性と生殖に関わる健康)に対し世界規模の投資を求めています。出生率が予測をわずか0.5上回れば、世界人口は2100年までに166億人に達すると予測されるからです。

寿命の伸びと出生率の低下を考え合わせると、高齢者の割合が増えることになります。現在、60歳以上の人は世界全体の約12%で、この割合は年々増えています。2050年までに、15歳未満の子どもと60歳以上の成人がおおむね同数になり、労働力の点で経済に悪影響を与える可能性があります。

 世界人口がこの予想通りとなるか、上回るか下回るかは分かりません。しかし1つ確かなのは、誰もが「分かち合い」を学ぶ必要があるということです。(ソース ナショナルジオグラフィック)