この頃は寒さの厳しい日が続いています。これも南米ペルー沖の水温が下がる「ラニーニャ現象」の影響で、1~2月の寒さはある程度予想されていたと言うものの、これほど寒気の影響が強くなるとは気象庁ですら予測していなかったようです。最新の長期予報では、立春(2月4日)の頃から寒さがいったん緩み、その後また寒さがぶり返す見通しで、長く厳しい冬になりそうだとしています。そうなると今年の受験シーズンには雪などの影響でダイヤが乱れるときもあるかもしれず、受験生にとっても厳しい冬になるかもしれません。
気象庁によると、18日から2月3日までの1週間は、上空1500メートル付近で氷点下6度以下の寒気が、関東や東海をすっぽり覆う見込みであり、平年より4度も低くなると言います。これは雪が降れば平地でも雪になるような寒気で、強い冬型の西高東低の気圧配置となるそうです。その後は冬型が緩み、東日本(関東甲信越と東海・北陸)では平年並みの気温に戻りそうだと言います。ただ2月中旬以降は再び寒気の影響が強まり、春に向って徐々に気温が上がる時期だそうですが、平年よりは低く推移しそうだという予想です。
気象庁の誤算の1つは、偏西風の蛇行が予測不能なため、どのように蛇行するのか分からないことです。偏西風の強い部分はジェット気流と呼ばれ、低緯度を吹く「亜熱帯ジェット」と中~高緯度の「寒帯前線ジェット」があって、亜熱帯ジェットが日本付近で南に蛇行するのは、「ラニーニャ現象」の影響で織り込み済みだったのですが、寒帯前線ジェットの蛇行は原因が未解明で、予測不能なのだそうです。今回は、日本付近で南に大きく蛇行したため、大陸にある寒気が一段と流れ込みやすくなったのです。
蛇行が強まった結果、日本の遥か東に「ブロッキング高気圧とよばれる空気の渦が発生し、周囲の大気の流れから取り残され、同じ場所に居座る形になり、大気全体の流れがよどみ、日本に流れ込んだ寒気がなかなか東に抜けない状態になっているのです。昨年の12月の寒さも誤算で、東日本では高温傾向と見られていたのに、実際は北極付近の寒気が流れ込んで低温となったのです。北極の寒気については、中緯度に寒気を放出したり、逆に極付近に寒気を蓄積したりする「北極振動」という現象が知られています。12月は全体に寒気蓄積パターンだったのですが、寒気が一部、中緯度にも流れ出たのだそうです。その「流れこむ先が日本だった」ため、寒い師走になったようです。
今回の寒さは、天気予報士の方によれば、「体感の寒さや雪の量は2005年~2006年の冬ほどではなく、異常気象とまでは言えない」と言い、立春後に寒さがどれだけ緩むかによって、この冬が寒かったかどうかは決まると言っています。
気象庁によると、18日から2月3日までの1週間は、上空1500メートル付近で氷点下6度以下の寒気が、関東や東海をすっぽり覆う見込みであり、平年より4度も低くなると言います。これは雪が降れば平地でも雪になるような寒気で、強い冬型の西高東低の気圧配置となるそうです。その後は冬型が緩み、東日本(関東甲信越と東海・北陸)では平年並みの気温に戻りそうだと言います。ただ2月中旬以降は再び寒気の影響が強まり、春に向って徐々に気温が上がる時期だそうですが、平年よりは低く推移しそうだという予想です。
気象庁の誤算の1つは、偏西風の蛇行が予測不能なため、どのように蛇行するのか分からないことです。偏西風の強い部分はジェット気流と呼ばれ、低緯度を吹く「亜熱帯ジェット」と中~高緯度の「寒帯前線ジェット」があって、亜熱帯ジェットが日本付近で南に蛇行するのは、「ラニーニャ現象」の影響で織り込み済みだったのですが、寒帯前線ジェットの蛇行は原因が未解明で、予測不能なのだそうです。今回は、日本付近で南に大きく蛇行したため、大陸にある寒気が一段と流れ込みやすくなったのです。
蛇行が強まった結果、日本の遥か東に「ブロッキング高気圧とよばれる空気の渦が発生し、周囲の大気の流れから取り残され、同じ場所に居座る形になり、大気全体の流れがよどみ、日本に流れ込んだ寒気がなかなか東に抜けない状態になっているのです。昨年の12月の寒さも誤算で、東日本では高温傾向と見られていたのに、実際は北極付近の寒気が流れ込んで低温となったのです。北極の寒気については、中緯度に寒気を放出したり、逆に極付近に寒気を蓄積したりする「北極振動」という現象が知られています。12月は全体に寒気蓄積パターンだったのですが、寒気が一部、中緯度にも流れ出たのだそうです。その「流れこむ先が日本だった」ため、寒い師走になったようです。
今回の寒さは、天気予報士の方によれば、「体感の寒さや雪の量は2005年~2006年の冬ほどではなく、異常気象とまでは言えない」と言い、立春後に寒さがどれだけ緩むかによって、この冬が寒かったかどうかは決まると言っています。