マックンのメモ日記

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東大、秋入学全面移行。入学式は桜という日本の文化は崩れるのか?

2012-01-18 21:01:15 | その他
入学時期の見直しを検討してきた東京大の懇談会(座長、清水孝雄理事・副学長)が、学部の春入学を廃止し、秋入学への全面移行を求める中間報告をまとめました。入試は現行のまま春に行うが、入学時期を国際標準に合わせ、大学のグローバル化を加速させることが狙いです。そもそも懇談会には国際標準に合わせると言う話を前提に進めているので、結論ありきの議論に疑念を感じざるを得ません。影響力のある東大1校の問題ではなく、国が小中高との制度全体として考えるべき問題であり、大学だけ秋入学ではバランスが取れないし、国としての教育のありようという大きな視点でのあり方が欠けているようにも思えます。

経団連は、企業の間で激しい国際競争を勝ち抜く人材を求める傾向が強くなっていることを受けて、去年、大学や産業界などが連携して国際社会に通用する人材の育成を急ぐべきだしており、海外からの留学生が増えることで優秀な人材の確保につながることや、入学後や卒業後に生じる期間を利用した海外留学などで国際社会に通用する人材の育成が進むことが期待されると、前向きな評価をしています。その一方で、産業界のなかには、秋入学が増えれば、採用活動を春と秋の2回に増やすなどの対応が必要になって企業の負担が重くなるとして、慎重な対応を求める意見もあるのです。

秋入学への変更の理由に、秋入学の国が世界全体の約7割、欧米では約8割を占めており、4月入学を基本とした現行の教育システムについて「特異な状態とし、学生と教員の国際交流を制約する要素の一つ」としています。一方、秋入学の最大のメリットとして、学生と教員の国際流動性を高め、留学を促進する効果を掲げています。一方、秋入学のデメリットについても、入試から卒業までの期間延長に伴う家計負担の増大、就職の遅れ、官公庁や企業の人材確保の困難などを挙げています。またモチベーションが下がってしまう学生も出る恐れがあります。

産経新聞のアンケートでは、「大学の秋入学」について、1250人(男性884人、女性366人)から回答があり、「秋入学に賛成か」については「YES」とする意見が70%に達しました。しかし、「秋入学で日本の大学の国際化は進むか」では「YES」が58%、「NO」が42%。「秋入学は幅広く定着するか」についてもNOが59%、YESが41%と分かれています。

賛成の意見では、「世界の常識は9月入学。日本が4月入学に固執していては、世界から取り残される。大胆なことをしなければ、日本の閉塞(へいそく)感を打破できない」、「海外からの帰国生や留学生のことを考えると、秋入学の制度を設けた方がいい。ただし日本の小中高とのギャップを作らないために、春入学も続けていくべきだ」、「一番長い夏休みを有効に使えるし、正月休みを中心に前期と後期の2学期制にすれば授業の効率も上がり、子供への負担も減る。ただ、義務教育から秋入学にしないと定着しない」、「インフルエンザの流行時期に入学試験が行われたりするのは好ましくない。まして雪国は交通事情をはじめ、ハンディが大きい」、「賛成。やるのなら、小中高も含めて秋入学、前期後期の2学期制にしてほしい。今は3学期が中途半端な期間になってしまっている」と言っています。
 
海外に合わせる必要ないという意見では、「日本は幼稚園からずっと春入学。大学だけ秋入学だと学生にとって悪影響があるのでは。無理に外国に合わせる必要はない」、「なんでも周りに合わせればよいものでもない。そんなことより、お茶、お花などの一つぐらいは学び、世界に出たときに日本の伝統文化をお土産にした方がよい」、「日本の大学が魅力的ならば、入学時期に関係なく外国から学生は来る。どうすれば魅力的な大学になるかを考える方が重要」、「一部の大学が秋入学を取り入れる場合、対応できる企業が少ないと思われるので、卒業生が苦労するのではないか」、「桜咲く季節とは、日本人にとって昔から思い深い季節であり、なぜ秋に変更する必要があるのか。日本固有の文化、伝統が薄れてしまう。絶対に反対」、「卒業後の半年、いったい何をするのか。親は負担増に耐えられない。就職も秋からになるのか。するなら小学校から秋入学にしてほしい」などの意見がありました。

賛成と反対の意見を載せましたが、これをあなたはどう見ますか?