マックンのメモ日記

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日本の電源別発電電力量の構成比と風力発電、太陽光発電について!

2012-01-14 18:03:39 | 経済・金融・投資
温暖化問題をきっかけに大きく注目されるようになった風力発電は、今では、世界的に大規模化が進んでおり、2010年には世界の電力需要量の2.3%に達するまでになりました。と言ってもまだこの程度であり、2020年の予測でも4,5~11,5%と言われています。それだけ風力発電は風に左右されるため効率の良い発電をするのが難しいところがあるのです。日本の電源別発電電力量の構成比(2008年)を見ると、石炭26、%、石油13,0%、天然ガス26,3%、原子力24,0%、水力7,1%、その他2,8%となっていますが、風力発電はその他にはいるわけですが、どの程度あるかわかりませんが、たぶんほとんどないでしょう。

日本では欧米諸国に比べて普及が進んでいません。理由として、台風に耐えうる風車を施設すると欧米と比較してコストが上がることや、大量の風車を設置できるだけの平地の確保が困難なこと、元々、日本ではクリーンエネルギーとして太陽光発電を重視してきた歴史があることなどが挙げられます。また、日本はフランス同様に原子力発電への依存度が大きいために風力への依存傾向は弱く、対照的にアメリカやドイツは原子力発電所の新設を政策的に停止しているため風力発電への依存度を増していると言うのが現状です。日本での導入可能な太陽光発電は102GWp-202GWp程度と言われていて、太陽光発電の累計導入設備量が100GWp(=1億kWp)になると、その発電量は日本の年間総発電量の約10%に相当するくらいでこちらもなかなか実用化されるまでには時間がかかる感じです。

世界的に見ると、2010年末の風力発電の累計導入量は194,4GWに達し、前年に比べて22%増加しています。特にアジアでの伸びが顕著で、筆頭の中国での導入量は42GWに達したそうです。風力発電機メーカー別市場シェアは2009年時点でデンマークのベスタス社が12,5%で1位、米国のGE社が12,4%で2位、以下中国のシノベル社が9,2%(ちなみに2010年に2位になっています)、ドイツのエネルコン社が8,5%、中国のゴールドウインドウ社が7,2%、スペインのガメサ社が6,7%と続いています。前年ながら日本はこの中には入っておりません。

ちなみに、太陽光では日本はオイルショックを経験した1970年代から開発と普及に力を入れ、生産量や導入量で長らく世界一を誇っていて、2000年ごろまでは、欧州全体より日本一国の方が発電量が多かったほです。現在は地域別の年間導入量は、欧州が13,2GWpで約8割を占め、次いで日本(0,99GWp)、北米(0,98GWp)、中国(0,52GWp)、APEC(0,47GWp)、その他(0,42GWp)となっています。市場規模は2025年には2009年の5倍以上に達すると言われています。残念ですね。日本は補助金を早く打ち切りすぎたのではないでしょうか?でなければ今も日本が上位に入っていたのではと思います。このとき引き続き太陽光発電を進めていれば、原子力に頼るのを減らす道筋ができていたかもしれません。