マックンのメモ日記

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歴史的な円高!分散投資の観点から外貨預金も選択肢の一つ!

2012-01-24 22:12:26 | 経済・金融・投資
長年による低金利政策によって銀行預金は低金利に続いており、ATMの引き出し手数料のほうが貰う金利よりも多いほどです。かと言って、他に預けるほどのお金もないし、結局、銀行預金にしている人も多いと思います。しかし最近、歴史的な円高続いているおり、外貨預金を検討している人も増えていると思います。そんなこともあってインターネット銀行が顧客に有利な金利や手数料を打ち出しており、選択肢が増えてきているそうです。外貨預金は円安になれば為替差益が得られる反面、円高になれば元本割れのリスクが生じます。これが今の円高における外貨預金の基本ですが、さらにそのポイントと注意点を書きます。

外貨預金は円を外貨に変えて預金するわけですが、外貨を円に戻す際に替えた時点より円安になっていれば得になるし、円高なら損が生じることになります。そして基本的に元本が保証される円預金と異なり、元本が減る可能性があります。また普通預金はいつでも下ろす事ができますが定期預金は原則、途中解約はできません。取り扱いはほとんどの銀行で行われていますが、1月20日時点で三菱UFJ銀行のドル預金の金利は普通、定期とも年0,01%と円の普通預金(0,02%)よりも安くなっています。一方、豪ドルは普通預金で0,5%、定期預金で年2%となっていて通貨により外貨預金は高い金利が見込めます。

ただ問題は、円を外貨に換えるときと、外貨を円に替えるときに為替手数料がかかります。三菱UFJ銀行で1ドル当たり往復2円、1豪ドルでは4円かかり、為替手数料は換金する際に含まれていることが多いので、金利だと帳消しになる場合もあります。例えば、先の例で行うと、1豪ドル80円として、80万円で1万豪ドル分の定期をすると、豪ドルに換えるときにまず2万円かかり、1年後も為替レートが変わらないとすると、年2%の金利がついても豪ドルペースの預金は9945豪ドルほどになってしまいます。さらに円に戻すときにまた1万9890円の手数料が引かれるため、円ベースの預金は77万5710円になってしまい、為替レートが変わらなくてもすでに2万4290円も損をしてしまうのです。

それでは円に戻す時の損益分岐点はどこにあるかと言うと、1豪ドル約82円44銭となるそうです。つまり1年後に2円以上円安にならないと為替手数料で損失が出ると言う事です。それだけでなく、外貨を円に替えた時の差益は所得の一部と見なされ、所得に応じて最大40%も課税されてしまうのです。その点ネット銀行はメガバンクに比べ、一般的に為替手数料が安いのです。例えば住信SBIネット銀行の場合では、1ドル当たり往復18銭、メガバンクで4万円近くかかっていた手数料が1万6000円ほどですむ計算です。ネット銀行は金利もメガバンクより高いことが多いのです。

FXを活用すれば、為替手数料はさらに安く証拠金に最大25倍のレバレッジをかけて取引できますが、レバレッジをかけなければハイリスクではなく単に外貨預金と同じ効果があるのです。例えば、FX最大手の為替ドットコムの場合、為替手数料にあたるスプレッド(買値と売値の差)は1ドル当たり原則1銭、1豪ドル当たり2~4銭です。一方金利に相当するスワップポイントは1万ドルを1日保有すると1円、1万豪ドルなら93円得られる(20日時点)のです。スワップポイントは金利情勢により日々変動するのですが、仮に93円で変動しなかったとすると、1万豪ドルを1年間保有した場合、3万3945円もらえます。80万円の資金で1万豪ドル(1豪ドル80円)預けるケースでは、金利は年4,2%となりネット銀行と比らべても遜色ないと言います。

ただ外貨預金は元本1000万円とその利息を保護する預金保護制度の対象外ですが、FXの顧客資産は信託銀行に保全する仕組みになっているので、万が一FX業者が倒産しても預けたお金は全額保護されるメリットもあります。現在、歴史的な円高水準にあり、分散投資の観点から円以外の資産を持ちたいと考える人は多いでしょう。そう考える人には外貨預金は有力な選択肢の一つになると言います。ただ更なる円高になると元本割れのリスクがあることは十分認識しておきたいとも言います。専門家の中には「今年はドル安・円高が進み、1ドルが70円割れする展開もあり得るという見方もあります。高金利通貨は長期的には下落しやすい傾向があり、金利差だけを見て運用先の通貨を決めると、円高が進んで痛手を受ける可能性もあるので注意が必要だと言っています。