季節の花と言葉の花束

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季節の花「八手(やつで)」

2018-11-02 03:50:29 | 暮らし
名言名句(423)

「この心いよよははだかとなりにけり 涙ながるる涙ながるる」『北原 白秋』

北原白秋は、明治18年(1885)、福岡県の柳川市に生まれ、与謝野寛の

『明星』に十編の抒情小曲を発表して詩人として出発しました。華々し

い詩人としての活躍が始まりましたが、明治45年『大生元』7月、隣家

の人妻と姦通したことで、その夫から姦通罪として告発され、二週間の

間、市ヶ谷未収監に拘置されました。一カ月後、公判で免訴となって

釈放されましたが、白秋は、この姦通事件で自殺を考えるほどの精神的

打撃を受けました。その翌年、白秋は、処女歌集『桐の花』出版しまし

たが、この短歌は、その中の「哀傷篇」に収められています。人は、

素直になりたいひとときが必要です。そのひとときを持つことによって、

人間らしい人間になることが出来るのです。そのことの大切さを、この

一首は教えてくれるのです。

昭和17年のこの日、白秋は亡くなりました。

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11月から咲く花「八手(やつで)」

開花時期は、11/ 5 ~ 12/10頃。
・日陰でもよく育つ。
・掌状に7~11裂する葉を
 「手」に見立てた。  
 実際には7裂または9裂
 するものが多いようだ。 
 「八」は、”数が多い”という
 意味からの命名。

・別名
 「天狗の羽団扇」
  (てんぐのはうちわ)。
 でかい葉っぱに、
 魔物を追い払う力があると
 考えられてこの別名がついた。


(季節の花300より)


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