人生日訓(63)
「水流罪を清めず」
釈迦の正しい教えによって、初めて目の覚めたようになったガヤー・カッサパが転心
の気持ちを告白した詩の一節である。この詩は長老偈偈に出ている。「あさ・ひる・よ
ると日に三たび、われはガヤなるガャパックの水流に入りぬ。かって他の生におい
て、われが犯せし悪邪業をこの水に流し清めんと、さきには我にかくの如き考えあり
き。」と言っているように、自分の悪業のけがれを聖河の水で清められると迷信して
いた彼が釈迦の正法を聞くに至って、これらは意味なきことであり、清浄なる心と行
ひによってのみ邪悪を洗い除くことのできるという道理を会得したのである。もとよ
り、きれいな水で手を洗うということは今も昔もかわらぬいいことだが、汚れた聖河
の中に入って河水を身に浴びると、自分のかって犯した罪、けがれが除かれるなど
ということは釈迦の目にはいい甲斐もなき迷信に過ぎなかった。
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11月に咲いている花「浜菊」
開花時期は、10/10 ~ 11/25頃。 ・日本原産。 ・主に太平洋側の海岸沿いに生える。 ・葉っぱが 段々になっているのが特徴。 その先端に マーガレットに似た白花を 咲かせる。 野生の菊の中では大きい方。
(季節の花300より)