一日一言
光焔万丈(こうえんばんじょう)
光と焔が天に届くほどの勢いで伸びる
という意味から、議論や詩文などの規
模が、雄大で勢い盛んなさまをたとえて
言うのに用いる。
★陶淵明の漢詩が好きなのは、その内容
が光焔万丈な響きを感ずるからである。
歳時記
お中元
祖先に捧げる品物を持ち寄ったのが起源
現在行われているお中元は、一年の上半期のくぎりの
意味で、7月上旬から15日ころまでの間に、日ごろ
お世話になっている人に、贈り物をします。
お中元の本来の行事は、祖先の魂祭りで、嫁いだり、
分家した一族の者が親元に集まってきました。
このとき、祖先の魂にささげる物をそれぞれ持ち寄った
のが、お中元の贈答の起源です。
6月から咲いている花「百合」
開花時期は、 6/ 1頃~ 8/ 末頃。
いろいろ種類があり、開花時期もそれぞれ
少しずつちがうが、だいたい上記のような
ところでしょう。
「カサブランカ」とかいろいろありますよね。
・中国と日本は百合の宝庫といわれている。
・欧米では百合は格別に好まれ、日本の百合を外国に
紹介したのは江戸末期に来たシーボルトだが、
持ち帰った百合の球根が、ロンドンでは
高値で競売されたらしい。
・フランス、リヒテンシュタインの国花。
・ケルト語で「百合」は”白い花”の意味をもつ。
・細い茎に大きな花がつくので風に揺れることから
「ゆる(揺)」、それが変化して
「ゆり」になった。漢字の「百合」は漢名からで
葉や鱗茎(りんけい)が多数重なり合うことから。
・地中の球根のところは「ユリ根(ゆりね)」と
呼ばれ、食用になる。
・「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
”シャクヤクのように風情があり、
牡丹のように華麗で、
百合のように清楚”
という、女性の美しさを形容することば。
・神奈川県の県花(山百合)
・3月12日、4月28日の誕生花(透かし百合)
6月27日の誕生花(姫百合)
6月30日の誕生花(山百合)
7月15日の誕生花(笹百合)
7月31日の誕生花(百合)
8月30日の誕生花(鬼百合)
10月12日の誕生花(鉄砲百合)
11月6日の誕生花(カサブランカ)
・花言葉は「注目を浴びる、子としての愛」
(透かし百合)
「強いから美しい」(姫百合)
「威厳、甘美」(山百合)
「稀少、珍しい」(笹百合)
「貴重な、稀少」(百合)
「賢者」(鬼百合)
「純潔、甘美、威厳」(鉄砲百合)
「威厳、高貴、偉大」(カサブランカ)
・「夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の
知らえぬ恋は 苦しきものそ」
大伴坂上郎女 万葉集
(おおとものさかのうえのいらつめ)
「道のへの 草深(くさふか)百合の
花咲(え)みに 咲(え)みしがからに
妻といふべしや」 万葉集
「あぶら火の 光に見ゆる わが蔓(かずら)
さ百合の花の 笑(え)まはしきかも」
大伴家持
「忘れ草 わが紐(ひも)につく 香具山の
故(ふ)りにし里を 忘れむがため」
(忘れ草=萱草) 大伴旅人 万葉集
「忘れ草 わが紐(ひも)につく 時と無く
思い渡れば 生けりとも無し」 万葉集
「筑波嶺(つくばね)の さ百合の花の
夜床(ゆとこ)にも
愛(かな)しけ妹(いも)そ
昼も愛(かな)しけ」
大舎人部千文(おおとねりべのちふみ)
万葉集
「かたぶきて たてるを見れば 人しれず
物をや思ふ 姫ゆりの花」
香川景樹(かがわかげき)
(季節の花300より)