ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

ヒッチハイクで北海道(旅の原点) -2-

2010年06月08日 | 旅の空の下
ヒッチハイクというのは、そもそも人の車を当てにした甘えた旅行であるので、
今に比べたら車の量も極少なく、乗せてもらえないときもよくある。
だからといってじっと待ってるわけにはいかない。
そういうときは自分の足で歩くのだ。

網走の原生花園で昼寝をし、知床観光の拠点、斜里に向かって歩き始めたものの、
全くと言っていいほど車が来ない。たまに通りかかっても乗せてくれない。
夕方近くになって、いささか焦り始めた。
そういえば、網走の食堂のおばさんの、
「熊には気をつけろ」なんて脅かしをせせら笑っていたが、
暗くなり始めると、冗談じゃなく思えてきた。

近くに民家もなく、途方に暮れて歩いていると車のライト。
必死で止めて乗せてもらったのは、結婚を控えて一人旅をしているという若い男性。
宿も一緒にいいよといってくれたが、そこまで甘えるわけにはいかない。
斜里のバス停にはベンチがあり、簡単な屋根も付いている。
ここで寝ようと降ろしてもらって、しんからホッとして近くの食堂で夕食。

翌日は、今では世界遺産となった知床半島を、
昨夜乗せてもらった男性の好意に甘えて一緒に観光した。
乗せてもらった中で、これほど親切にしてもらったことはその後もなかった。

人の車に乗るというのは、いろんなハプニングもあるもので、
それについては次の機会で・・・。

野宿をすることに関してもいろんな人の好意や親切に助けられ、
熊に襲われることもなく、旅することができたことに感謝している。
次回は泊まったことの思い出をいくつか。
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