三権分立で司法権が独立していても、肝心の立法府である国会が法律を制定しなければ法律は施行されません。昨日は旧優生保護法も立法から48年間も改正されないで日本国憲法違反のまま放置されてきました。昨日の最高裁大法廷は旧優生保護法が人権が差別されており違憲であると国に賠償を命じる判決を言い渡しました。
大学で法律を学んできた者として今回の判決に強い関心を抱きました。またNHK朝ドラでも「虎に翼」を毎日視聴していますが、裁判所の役割とともに国民の人権が「法の下の平等」として憲法14条で保障されていることも現実味を帯びてきています。男女の人権に関しても日本人の考えが未だに欧米諸国に遅れていることがわかります。
昨日の新紙幣発行で、渋沢栄一が明治維新の経済復興に寄与した人物として注目されていますが、三淵嘉子も女性初の弁護士、裁判官としてTVを通して実在の人物として描かれていますし、津田梅子も既に朝ドラで描かれてきました。平和を重んじる女性の活躍が世界的にも一段と必要な時代だと考えます。