(c)2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイド・フィルム・プロダクション(東京国際映画祭にて)
映画 「Foujita」
フランスはパリで活躍した日本人画家、藤田嗣治の人生を、オダギリジョー主演で小栗康平監督が描いた作品。
前半は、すでに知名度を得たパリ時代の藤田の姿。画家仲間やモデルたちとの享楽的な馬鹿騒ぎを描きながら、エコールドパリ、そしてモンパルナスの時代の雰囲気を醸し出す。
後半は、映像は日本に戻り、画家たちの協会の会長となっている藤田が戦時中の暗く沈んだ空気の中で、静謐な佇まいで登場する。
画風の質も対照的。前半は白い肌をことさらに強調した裸婦像。有名なモデルのキキがオランピアのように横たわっている画や3人の裸婦が立っている画などはどこかで見たことがあるのではないだろうか。
対して後半は、名もなき多くの兵士たちが斃れている戦争画となる。
そして、藤田はどうなったのであろうと思わせるような淡々としたラスト。
彼の心の中でどのような気持ちの整理がつけられていたのか…と思ううちにエンドロールになった。
11/14より公開
映画 「Foujita」
フランスはパリで活躍した日本人画家、藤田嗣治の人生を、オダギリジョー主演で小栗康平監督が描いた作品。
前半は、すでに知名度を得たパリ時代の藤田の姿。画家仲間やモデルたちとの享楽的な馬鹿騒ぎを描きながら、エコールドパリ、そしてモンパルナスの時代の雰囲気を醸し出す。
後半は、映像は日本に戻り、画家たちの協会の会長となっている藤田が戦時中の暗く沈んだ空気の中で、静謐な佇まいで登場する。
画風の質も対照的。前半は白い肌をことさらに強調した裸婦像。有名なモデルのキキがオランピアのように横たわっている画や3人の裸婦が立っている画などはどこかで見たことがあるのではないだろうか。
対して後半は、名もなき多くの兵士たちが斃れている戦争画となる。
そして、藤田はどうなったのであろうと思わせるような淡々としたラスト。
彼の心の中でどのような気持ちの整理がつけられていたのか…と思ううちにエンドロールになった。
11/14より公開