紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

ターナーと仏頭展

2013年11月14日 | 美術館・博物館
オバさんの横っ腹が手にあたるわ…じっくり見ようと並んでるのに割り込みするわ...押すなこのクソ♨女×≦卒め!!(心の叫び)。「ターナー」展けっこう混んでます。いつも展覧会は開館直後に入ることが多いんですが、きょうはターナーの前に「興福寺仏頭」展を見に行ったので、こんなに混んでいる時間帯に当たってしまいました。その「興福寺仏頭」展ですが、地下2階の展示室にある板彫十二神将や扉絵などをしげしげと眺め、今度はエレベーターで3階の展示室へと移ります。そこには暗闇に浮かぶ十二神将の姿が。その先の台座には凛とした眼差しの仏頭が鎮座しています。仏頭の守護神である十二神将がずらり勢揃いしている光景、これこそが圧巻。
さてさて「ターナー」展ですが…幻想的な風景画の数々、かなり見応えあります。スケッチブックでの緻密な描写。色の織りなす釣り合いの妙。その時代時代で絶えず変化していく画風。空気感が漂うターナーの作品は自分好みです。晩年の作品のひとつ『湖に沈む夕陽』は、かたちを超えた光を表現した一枚。鮮やかな色彩の夕陽はまるで抽象画のよう。いずれ沈みゆく太陽は、晩年のターナーと重なるようにも見える物悲しい作品です。

コメント
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