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紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

ヨルク・シュマイサー展

2018年09月28日 | 美術館・博物館
町田が何県だかよくわかっていませんが、ちょっと気になる展覧会が町田市立国際版画美術館で開催されています。特別企画展「ヨルク・シュマイサー 終わりなき旅」という展覧会のチラシに載ってた版画がどうも気になる...ということで早速町田へGo。小田急町田駅から歩くこと十数分(すごい下り坂!!)。大きな公園が隣にある国際版画美術館です。
ドイツ生まれで日本に留学、オーストラリアを拠点に世界各地を旅して、その風景などを銅版画で描いたヨルク・シュマイサー。日本にオーストラリア、インド〜果ては南極まで旅の風景やモノも銅板に彫り込みました。海岸に流れ着いた貝殻などもその対象になります。まるで標本を見ているかのような作品の数々。


 秋の清水寺。


御幣のデザインにしびれる。



 細かい字までびっしり彫り込む。

マッタ=クラーク展リピ

2018年08月28日 | 美術館・博物館
数日前に行ったゴードン・マッタ=クラーク展ですが、一回行っただけじゃなかなか理解できない...ということでリピート割でもう一度マッタ=クラークの世界へ突入です。



建物の穴あけ再現模型。これを実際の建物でギコギコやったんだからすごい。



グラフィティは印刷したモノクロ写真にマッタ=クラークが着色したもの。自由にぬり絵感覚。



マッタ=クラークが経営していた食堂「フード」。どんな料理が出てくるのやら。



国立近代美術館の所蔵コレクションを見て回ります。まずは「眺めの良い部屋」椅子整列の図。




 MOMATで涼み。外はまだ熱々。

ゴードン・マッタ=クラーク展

2018年08月21日 | 美術館・博物館
35歳の若さでこの世を去ったゴードン・マッタ=クラーク。1970年代のニューヨークを中心に活躍したそうですが、自分はほとんど存じません。アジア初の回顧展が東京国立近代美術館で開催されているのは知っていましたが、行こうかどうしようかグズグズしている間に閉幕まであと数週間。ヒ〜ッと飛び起きて行ってきました。
ゴードン・マッタ=クラークはストリートカルチャーや写真、建築などいろんな活動をした人...これくらいしか前知識がありません。なんでも建物をぶっ壊す破壊者みたいなこともされたとか。

 床に穴が。落とし穴よりひどい。



家が真っ二つ。四隅の屋根だけが存在。《スプリッティング:四つの角》



グラフィティも面白いデザインあり。これは本人が書いたんでしょうか...謎。



工場の壁にも穴。マッタ=クラークなかなか良いかも...。



建物の穴あけ再現モデルも展示。写真だけではわからないデストロイヤーぶりを見学可能。



ちなみに映像作品がまたヘンなものばかりで、建物をぶっ壊しているシーンにはつい見入ってしまいます。没後40年のゴードン・マッタ=クラーク。そのほとんどの建物作品は失われているのに、これほどまで人々を惹きつけるのは一体...。

デザインあ展ふたたび

2018年08月10日 | 美術館・博物館
前回のデザインあ展もう一回見に行ってしまいました。土日はかなりの混みようですが、これから来場者は増える一方だと思われますので。前回も待ち行列がすごかった「梅干しのきもち」は40分待ちでした。あれ撮りたいんですけど...。



ただの写真かと思って通り過ぎていたやつ。近寄ってみるとモノの名前が文字になってます。



360°音と映像の体感のへや。今回は床に座り込んで見ている子供多数。座ってじっと見るのもいいけど、ここはやはりスタンディングで楽しみたいもの。



解散!ムービー。歯ブラシの毛がぜんぶ抜け。



くうかんの入口。一反もめんが通り抜ける空間。犬のサイズを子供が通過!!



大盛況のデザインあ展をあとにダイバーシティへ。ここには実物大のユニコーン・ガンダムが立っていますけど、個人的にはこちらの方が好み。

 自由の女神。



汗ダラダラに潮風が心地よい。明日は東京湾の花火大会だそうで...ここから見たら大迫力。

デザインあ展

2018年08月03日 | 美術館・博物館
身近にあるモノを「見る・考える・つくる」という行動で見つめ直し、デザインの面白さを体験できる展覧会が「デザインあ展」です。先日見に行った音のアーキテクチャ展と同じく音楽担当はコーネリアス。ちなみに数年前に21_21 DESIGN SIGHTで「デザインあ展」が開催されてましたが、今回はお台場の日本科学未来館に場所を移して第2弾「デザインあ展 in TOKYO」です。



会場入口にあったオブジェ。チューブから何か出てます。



幕の内弁当を構成しているモノぜんぶ並べました。

 抽象度のオブジェ。

 たまごの変身。



体感のへやは360°音と映像の世界。解散!ムービーが素敵すぎる。



空間が引き伸ばされたへや。長〜いベッドに寝ているネコのからだは数メートル!!



回転寿司のいろんなバージョン。分岐寿司とか。
ひとつひとつの展示に細かい説明はありません。こりゃ一体!?的なモノでもよ〜く見れば「あ!!」そういうことか...と納得。こういうのは子供たちの方が気づくのが早いような気もします。デザインするための「あ」イデアが生まれる場所かもしれません。

音のアーキテクチャ展

2018年07月27日 | 美術館・博物館
21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」に行ってきました。アーキテクチャ〜なんじゃそりゃ!? な感じですが、コーネリアスの音楽とそれに合わせた映像作品を融合させる的なもののようです。
薄暗い会場を入るとコーネリアスのスタジオライブ映像がスクリーンに流れています。ちなみに今展覧会のために書き下ろされた新曲『AUDIO ARCHITECTURE』をこの先延々と聞かされることになりますけど。
その先でみんな何かを見ているな〜と思ったら、長いステージと天井に届きそうなほどでかいスクリーンが目の前に。音楽に合わせて映像が映し出されていく様子はよくあるPVで見られそうですが、ここでは観客が自由にステージに上がって間近に映像を楽しめるってのがツボ。ただ歩くだけでも音楽と映像とそこにいる人間で、ここだけにしかない「音楽の世界」が出現します。重低音が響くコーネリアスの音楽に包まれ、シュールなアニメやカオスな映像作品と観客がスクリーン上で溶け合い、暗がりの中でひとつになるこの状態に時間を忘れてしまいそう。



万華鏡の世界に迷い込んだみたい。


ミケランジェロと理想の身体

2018年06月30日 | 美術館・博物館
ミケランジェロのデッサンとかその類は見たことありますが、大理石彫刻となるとイタリアとか現地に行かないと見るのは難しい...でも今まさかの上野にミケランジェロの彫刻作品が2体も来ているなんて!! 国立西洋美術館で開催中の「ミケランジェロと理想の身体」展です。
ダヴィデだかアポロ神だかわからない未完の彫像《ダヴィデ=アポロ》。のみの彫り跡が生々しく、ミケランジェロの存在が感じられそうな作品です。背中にある石の塊が矢筒となるか...今となっては知る由もありません。ゆるやかなS字カーブを描くそのボディライン。しなやかな造形美を目にして、ちょっとお腹を引っ込める所作なぞ。
長年による修復でよみがえった《若き洗礼者ヨハネ》。古代の理想美を表現した初期の傑作です。御御足の美しいことと言ったら...なでさすりたいような思いがします。ちなみにこの彫像と同じエリアにあった、ベネデット・ダ・ロヴェッツァーノの《若き洗礼者ヨハネ》。こんなモヤシっ子みたいなヨハネ...足が細くて弱々しくて、どうにも気になって仕方がない彫像でした。
上の画像《ラオコーン》のみ写真撮影可。



国立西洋美術館の本館はル・コルビュジエの設計。明かり窓のなんと美しいことか。

ミラクル エッシャー展

2018年06月19日 | 美術館・博物館
12年前に渋谷のBunkamuraで見た「スーパーエッシャー展」。もうそんなに経ちますか...いま上野の森美術館では、イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展というものが開催されています。イスラエル博物館のエッシャーコレクションは世界最大級、今回の出品は日本初公開だそうです。ちなみにスーパーエッシャー展で見たことある作品が結構あるようですが、やはり版画なので1枚1枚違うものと考えればいいんでしょうかね。
無限に回廊を上り下りするような作品は、見ていて引き込まれそう。個人的には形が変化していくモザイクタイルのような作品が好みです。トカゲモチーフはどツボ。イタリア旅行で見た風景版画の細やかさ。《海の微光》というリトグラフはいいね!!
幅約4mの大作《メタモルフォーゼⅡ》の手ぬぐいあったら即買いですけど(願望)。もう1回行きたいわ〜。

ルドン―秘密の花園

2018年02月13日 | 美術館・博物館
20世紀のフランスの画家、オディロン・ルドンの展覧会が三菱一号館美術館で開催されています。ルドンといえば黒くて暗くて気色悪いイメージが思い浮かびますが、今回は花を題材にした展覧会だそうで。象徴主義のギュスターヴ・モローやルドンの作品はかなり自分好みですので、展覧会場はじめのフロアから釘付けになってしまいそう...《スペインにて》の細やかなエッチング。
木炭やリトグラフで表現されたルドンの「黒」。妖精だか妖怪だかわからないモノがそこに。やがて油彩画やパステル画に移行したルドンは、ドムシー男爵の食堂装飾という大仕事を任されました。城館にあった大食堂の壁画装飾が、ここに再現されています。

 これはフォトスポットのレプリカ図。

《蝶》の少し緑がかった青の色彩とかツボ。《幻影》《野の花のいけられた花瓶》に一目惚れ。暗闇で見る《グラン・ブーケ(大きな花束)》の幻想的なこと...。

アラビアの道

2018年01月30日 | 美術館・博物館
東京国立博物館でアラビアの道-サウジアラビア王国の至宝展が開催されています。展覧会場は明治時代の洋風建築である表慶館。ちなみに今回の作品すべて撮影OKだそうで。おまけに表慶館内部も撮影可!!(写真はエントランス上のドーム天井)
古代から道を通じて人々が行き交ったアラビア半島。人類はアフリカからアジアへ、アラビア半島を経て広がっていきました。100万年以上前の石器も展示してあります。海上交易で栄えたアラビア湾沿岸では、メソポタミア文明の影響を受けた石像や石製容器なども出土しました。香料交易で賑わった古代都市の展示品もなかなか興味深いものばかり。

 これは乳香。

 優雅な階段を上って2階へ。


 

 陶器の一目惚れ率高し。



このような展示はなかなか見る機会がないので、とても楽しめました。おまけに写真可ですし。アラビア文字の造形の美しいこと...。