【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

赤い衣裳を纏う時

2011-11-20 18:00:38 | レトロ(素敵)な空間~散策

【素敵な腰掛け】


【まるで着物の柄のよう】










気持ちの良い囁くような小径を戻って来ると、
すぐ後ろの雑木林でクックッ笑う声がした。
私はびくっとした ―― 少しばかり怖くなった。
(中略)
ぽっちり悪意を含んだ悪戯いたずら好きの
小妖精の笑い声を思わせた。
私はもう森の妖精を信じてはいない ――
ああ、人は疑いを持ち出すと
いかに多くのものを失うことか ――
だからこの笑い声にはまごついた ――
そして実のところ、薄気味悪い、
むずむずした感じが背筋を伝わり始めた。
                【「エミリーはのぼる」 第7章】


                                  【桜の葉っぱ】
   昨日の雨は上がりました。
  それにしても今日も暖かい朝。

   今晩辺りから北風が吹き、
  気温が下がるなんて言っていましたが、
  未だに室温は20度あります。

   ふと我に返れば・・
  11月も20日なのですね。
  
   後、10日もすれば、
  年賀状の準備なんて。
  
   俄かには信じられないような
  時の流れの早さです。

   さて今日は エミリー 言う処の
  久し振りの “ぶらつき” です。

   この “ぶらつき”、それ程好きな
  言葉という訳ではありませんが、
  散歩よりも面白い気がして。

   行き先は我家の目の前の低い山。
  そう、昨日の霧のかかった、あの低い山の中です。

   紅葉した桜の葉っぱは、昨日の雨でほとんど散りましたが、
  紅葉(もみじ)の紅葉は、まだまだです。緑と黄と紅の斑(まだら)模様。

   写真の紅葉は、ほんの一部です。
  でも、こうして改めて見ますと、着物の柄のようでもあり、
  「日本の秋」 を思わずにはいられません。




【大好きな場所】




   紅葉は年々遅くなり、日本の気候も明らかに変わりつつありますが、
  至る所に秋を満喫。大切な四季をなくしたくありませんね。
  四季のある今のうちに・・と、つい思ってしまいます。

土の器に “ほっ!”

2011-11-19 16:28:16 | 趣味の器(壺)~その他

【緋襷(ひだすき)色の 「備前焼」】





私はどんな天気も皆好きである。
雨の日 も好きだ ―― 風のおばさんが
えぞ松のこずえだけをそっとそよがす
穏やかな煙るような雨の日が好きだ。
又、荒れて嵐がかった、
雨が滝のように降る日も好きである。
雨で閉じ込められるのもいい ――
雨がざあざあ屋根にぶつかり窓ガラスを叩き、
軒からほとばしり落ちる一方、
風のおばさんが森や庭で気の狂った
魔法使いのおばあさんのような金切り声を
張り上げるのを聞いているのは楽しい。
               【「エミリーはのぼる」 第2章】
 







   
   昨日、夜半から降り出した雨は、朝になって勢いを増して来ました。
  普通の雨では、ほとんど音のしない我家。
  雨音が聞こえるのは、かなりの雨ではないでしょうか。

   暖かい雨。昨日より4度も高い朝となりました。
  今の気温は、丁度20度。(居間)

   それにしても又々、週末の雨。
  上記の エミリー ではありませんが、雨も楽しまなくてはね。

   尤も午後3時現在、雨はほとんど降っていませんが・・。
  写真は、200m足らずの低い山に霧がかかっている所です。
  見る見る間に迫って来て。(東側の窓から)






   さて昨日に続き、
  “ほっ!” シリーズ? 第2弾。

   美しい艶の磁器もいいけれど、
  ざっくりした肌触りの、
  土物の器もいいですね。

   今日は 「備前焼」 の器で。
  と言っても焦げ茶色のそれではなく、
  緋襷色の、「もう一つの備前焼」
  と言った処でしょうか・・。

   私自身はどちらかと言えば、
  渋い焦げ茶色の方が好きですけれど。
  こちらの備前は、全て頂き物です。

   長持ちしているセージは今日は、
  麦酒(ビール)用の器に変えました。

   余談ですが、こんな土物の器には
  「麦酒」 と漢字にした方が合いますね。

   このコップで飲む麦酒は美味しいそう
  ですが、主人はこれでは飲みませんので、花瓶に。

   蝋燭立ては今日も、ぐい呑みで。
  そうそう、和菓子もいいけれど、
  日本茶に漬物といった、こんな素朴なお茶請けも大好きです。   

和空間の “ほっ!”

2011-11-18 19:02:16 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編








家は軒が低く、
磨きのかけてない赤い砂石で出来ていた。
傾斜の急な屋根から屋根窓が二つ覗き、
古風な木のひさしが出ていた。
太い煙突も2本見え、
家全体に絡んでいる蔦は霜のため、
青銅色や、葡萄酒のような赤色に紅葉していた。
                   【「アンの青春」 第21章】


   

   今朝は一面真珠色の、見るからに薄ら寒そうな空で明けました。
  気温は昨日と同じ15度。いいえ、少々ですが高いかも知れません。

   しかしながら日射しがない分、随分寒く感じられます。
  これぞ、典型的な晩秋・・11月の光景ですね。






     当然、こんな日は暖炉が恋しくなりますね。
    となりますと・・そこは私の?
    お得意の 「想像の余地」 の領域。

     上記の蔦の絡まる石造りの家には勿論、暖炉。
    そこには赤々とした薪が、パチパチ音を立てて燃えています。

   ~なんて。当然の事ながら、暖炉は布絵で代用です。
  諺の「絵に描いた餅」 は役に立たない事を言いますが、
  こちらは十分、役立ちます。

   9日振りに 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の開店と致しましょう。
  それにしても1週間が早いこと!

   目まぐるしく早いテンポの生活ですから、
  ハイテクの合理性が追求される生活ですからなおのこと、
  ほっと心を休めるひと時が、貴重に感じられるのかも知れません。

   そうそう、じっと見つめているだけで気持ちが和むものも。
  それは大好きな壺だったり絵だったり。はたまた薔薇だったり。
  こんな風に、珈琲カップを代えて楽しむ事も。

   ただ、このカフェでは “和” が続きますね。
  でも、つい一昨日、カテゴリー違いですが “洋” でしたので構いませんね。

   こちらのペアの珈琲カップは生憎、産地が分かりません。
  底に字が書いてあるのですが、読めません。

   字は、「九谷」 のようにも見えるのですが、
  まさか・・ですね。イメージが違い過ぎますもの。
  後ろの絵皿は 「信楽(しがらき)焼」 なのですが・・。

   今日の蝋燭は、備前焼のぐい呑みに。壺のセージは 【9日前】 のもの。
  今回は、根こそ出ていませんが随分、花持ちがいいですこと!

晩秋の “ほっとピンク”(撫子色)

2011-11-17 16:23:16 | 香る庭の花綴り

【インウォールクラータ(今日の写真)】







「今年の 11月 は何ていい月だったのでしょう!
アンには自分を相手に話すという、
子供の時からの癖がまだ残っていた。

「たいがい 11月 は嫌な月なんだけれど・・・
『年』 が急に自分が年取った事に気が付いて、
むやみに泣いたり焦ったりしているような具合でね。
今年は年の取り方が上品だわ・・・
                   【「アンの青春」 第10章】


                                     

                                【蕾の写真(11月10日)】
   こちらは今日も秋晴れ。
  朝の気温は昨日以上に
  冷え込みました。15度。

   それでも1歩、庭に出ると日溜りは
  暖かく、ごそごそと動き回れば汗ばむ程。

   薔薇はまだまだ沢山の蕾を
  付けていますが、以前から咲いて
  いて、しかも(薔薇に気を取られて)
  出番のなかった、
  「インウォールクラータ」 です。

   毎年晩秋に、そうまさに
  今の季節に咲く花。

   夏には葉っぱが、バッタや
  カマキリの餌食(えじき)になり、
  それがまるで切絵細工様に
  なる事も記憶に新しい所です。

   今日、やっと・・と言いますか、
  以前の写真も併せて
  日の目を見たという訳です。

   本来でしたなら、アース色に変わる草花の中で、
  この 「インウォールクラータ」 の
  ショッキングピンクは、本当に貴重な彩りでしたのに。

   ショッキングピンクは日本名で言えば、
  「撫子色」 でしょうか。「石竹色」 というのもありますが・・。

   これまでもそうでしたが、特に暖かい今年は、それ程目立ちません。
  又、花びらには芳香もあるのですが、これも薔薇には敵いません。
  いずれも、この花には何の責任もない事なのですが・・。

太陽を追いかけて

2011-11-16 17:05:05 | A・クリスティーの館
 
【伸びた 「藜(アカザ)」 と 「紅葉(モミジ)」 のドッキング】


【すっかり葉を落とした 「藜」】





土曜の夕方、私達はグランド・メトロポリタンの
群れ集う浮き々した人々に混じって
食事をしていた。
猫も杓子しゃくしブライトン に集まって
いるような気がした。
衣裳は素晴らしいし、宝石も ――
これは趣味の良さよりは、
見栄みえで付ける事が良くあるものだが ――
なかなか豪華なものだった。
 【A・クリスティー 「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」 より】


   


   起床時の空は、雲の隙間から顔を出すというもの。
  鋭角的なその空は、冬が間近に迫っている事を思わせます。

   居間の気温も16.5度。今季、1番の寒さになっています。
  それでも家の中よりも日溜りは何倍も暖かく・・。
  そんなこんなで、今日のティータイムは戸外でという事に。







【英国の普段使いの皿 「ROIYAL TUDOR WARE」】


   さて、久し振りのA・クリスティーの館。
  今日は、イングランド南東部、イギリス海峡を望む町、
  ブライトンへお連れ致しましょう。

   そこがどんな所かは上記の文章からも想像出来ますね。
  今日も 『ポアロ登場』、クリスティー短編集から。
  戸外でのお茶の時は必ずと言っていい程、短編集がお供です。

   題名の通り、今回は殺人事件ではなく、宝石盗難事件です。
  これだって十分物騒ですけれど。でも何となく優雅?






   
   その宝石大好きなオパルセン夫人の大切な真珠の首飾りが盗まれます。
  しかもホテル部屋付きのメイドと小間使いが2人共、部屋にいますのに。

   となりますと、ポアロでなくても犯人は2人のうちのどちらか・・。
  程なく、警部がその首飾りを見つけて来て。
  事件はスピード解決。ポアロの面目は・・?

   まさか、そんな事はありませんね。
  ポアロの 「灰色の脳細胞」 が大活躍するのは、これから。
  案の定と言いますか・・いつものどんでん返しです。

   しかも事件解決のカギは、メイドとボーイが
  “掃除を怠けた事” と言いますから驚きます。
  神経質で清潔好きなポアロならではですね。

   最後に。今日のティータイムは、
  イギリスの大衆的な器です。(皿、珈琲カップ共)
  皿の絵柄は、イギリスらしい柄でよく見ますね。

   そうそう昨日も登場した塔のある絵皿は、「ナルミ製」 です。
  「h・Ogawa」 とサインが。小川博史でしょうか・・。

ときめいて銀

2011-11-15 17:06:06 | 趣味の器(壺)~その他



【銀メッキ : 葡萄柄のワイングラスに薔薇柄のトレイ】





・・・それに 銀製品もあった!
茶道具一揃い、フォーク、スプーン ――
柄の端が使徒の像になっているスプーン ――
塩入など。「銀製品 は磨かなくちゃならないわ」
ジェーンは有頂天になった。
この優雅な華奢な皿類をみんな磨いたり
洗ったりするのはどんなに面白いだろう!
月を磨く事などこれとは比べ物にならない位だ。
                 【「丘の家のジェーン」 18.】







   

   こんな朝焼けの空で明けました。
  少々、ヒンヤリ感じた朝でしたが、起床時の居間の気温は17度。

   これでもこの時期の気温としては、まだ高い方でしょう。
  先程、庭に出てみましたら家の中より暖かい位でしたから。
  尤も今晩辺りから寒気が入って来るなんて言っていましたけれど。





【純銀 : 匙、ワイングラス ・ ピックセットは銀メッキ】


【純銀ですが、すっかり黒く・・】



   さて、今日の写真。
  使う程に味わいが増すと
  言われている銀製品。

   これら銀のカトラリーや
  小物があるだけで、
  テーブルに格調が生まれる
  気がします。

   上記のジェーンのように、
  セットで持っている訳では
  ありませんが、
  私も何点か持っています。

   スプーン、ワイングラス、
  一輪挿し、トレイ等など・・。

   ただ、スプーンだけは
  これまで出番がありませんでしたし、
  どこかにしまい忘れてしまって。

   かなり探したのですが見つかりません。
  匙(さじ)は見つかりましたが・・。
  (4枚目写真)

   改めて今、こうして眺めますと
  純銀製は桐の箱、
  銀メッキは紙の箱に入っていますね。
  (中には布が張ってあり、それなりに豪華ですが)

   銀製品は使い込み、磨き上げるからこそ、その人なりの光沢が出るとか。
  銅もそうですが、古くなり手入れをしませんと黒ずみますものね。

   こちらのトレイ(5枚目写真)、使い込む事は出来ても
  磨き上げないものですから、黒っぽくなっています。

   でも、それがアンティーク感を醸し出す・・
  ~なんて言っている無精な私は、どう仕様もありませんね。
  
   そうそう、一輪挿しには膨らんだばかりの薔薇を。
  そして裏庭に落ちていた秋は、柿の葉っぱです。
  これも銀のバスケットに入れて。 




笑顔と癒やしのエッセンス

2011-11-14 16:07:07 | 四季のスケッチ








11月 が炉辺荘に押し寄せた。
黒ずんだ丘には丘よりももっと黒ずんだ
エゾ松が行軍するかのように生い茂り、
暮れ足の早い晩方、いかつくそびえていた。
(中略)
しかし日によっては風さえ愉快そうに
銀灰色の楓林を吹き渡る事もあり、
又、全然風がなく、小春日和 の日射しも暖かく、
葉の落ちた木々が芝生一面に静かな影を落とし、
日暮れには寒さの身に沁みる
沈黙の訪れる日もあった。
                  【「炉辺荘のアン」 第12章】


   

   今朝の起床時の空は、ほんのり桜色。
  おまけに、ぼんやり靄もかかっています。
  この空は・・そう、まるで春のよう。

   おまけに昨日もそうですが、今日も暖かい!
  11月の今頃の気候を “小春日和” というのも頷(うなづ)けます。
  尤も晩秋と言うにはちょっと暖か過ぎますけれど。 




 



   さて、今年は自分用に、内田新哉氏の
  カレンダー(2012年)を求めました。

   繊細なタッチと柔らかい色遣い。
  画から滲み出る優しさ。

   夢溢れる、その絵は、
  眺めているだけで癒やされます。

   もし心が苛立っているとしたら、
  この絵を眺めた途端に、
  ス~ッと治まる事、間違いなしです。

   2カ月毎に1枚の絵ですが、
  素敵なメッセージも添えられていて。

   そうそう、(絵の作者は違いますが)
  ついでに “冬の花シリーズ” と題した、
  シクラメンの絵柄の便箋と封筒も。
  勿論、縦書き用。

   今は手紙なんて、ほとんど
  書きませんが、つい求めてしまいます。

   少女時代の習慣の唯一の名残りかも知れません。
  もう一つのハンカチを買う趣味はすっかり影を潜めてしまいましたが・・。

   でも便箋コーナーって、相変わらず素敵な物が並んでいますね。
  という事は需要があるという事ですね。
  手紙を書かなくなった自分自身に反省です。

街角の浪漫

2011-11-12 22:02:58 | レトロ(素敵)な空間~散策












アンはいつも日の出前の、
妖精と昔の神々のものであるあの神秘的な
30分
に間に合うよう早く起きるのが好きだった。
アンは教会の尖塔の後ろだけ金色の、
薄い薔薇色の朝空や砂丘の上に広がる薄い
半透明の日の出の輝き、村の家々の屋根から
勢い良く渦巻きながら立ち昇り始める
煙を眺めるのが好きだった。
                 【「炉辺荘のアン」 第15章】


   

   こちらの日の出前の、
  “妖精と昔の神々のものである神秘的な30分” は、こんな空になりました。
  それにしても慌ただしい朝の時間も、言い方一つでロマンティックですこと!

   昨日の変わらない真珠色の空と違って、刻々と変わる今日の空。
  こんな刹那の空は、空気が澄んでいる今の季節だからこそ。
  まさに空の芸術ですね。












   

   さて、私は今日も道草です。
  いつも横目で眺めて通るだけのこのお店。

   何年振りでしょう、こんな風に写真に撮るのは。
  瀟洒(しょうしゃ)な住宅が立ち並ぶ、
  住宅地の急な坂道を降りた所の角にあります。

   ふとパリの街角にでも迷い込んだような空間。
  案の定と言いますか・・お店の前には、
  “シャンソン教室生徒募集” の張り紙も。

   折しも、どこからか枯葉が、ひらひら舞い落ちて来て。
  それが結構絵になります。つい 「枯葉よ・・」 ~なんて口ずさんでみたり。
  「枯葉」 と言えば、イヴ・モンタンでしょうか・・。

   そうそう裏側に廻ると螺旋(らせん)階段があります。
  これにも、ビッシリ蔦が絡まって。何と趣きがあるのでしょう。
  「想像の余地」、いつにも増してフル回転だった事を付け加えて置きます。

温もりの恋しくなる季節

2011-11-11 16:10:16 | 趣味の器(壺)~その他






何週間もフォア・ウィンズの海岸を
赤く燃やしていた華やかな彩りは薄れ、
晩秋の柔らかな灰青色の丘に溶け込んだ。
何日も原や海辺は霧雨に煙り、
物悲しい海風に身を震わせた ――
                 【「アンの夢の家」 第14章】




   雨の週末となりました。
  ごく弱い雨が降ったりやんだり。

   この雨は冷たい雨との事でしたが、
  起床時には意外にも暖かく
  感じたものです。

   そう言えば昨夜も。
  厚い雲に覆われていたからでしょうね。

   ただ庭の紅葉(もみじ)、
  真っ赤に紅葉する前に昨夜からの雨と
  風で、その葉っぱを散らしています。
  お隣も同様。

   はからずも上記の
  『アンの世界』 のように。

   いいえ、『アンの世界』 は、
  何週間もの間、
  赤く燃やしたのですものね。

   赤く燃やさないまま散るなんて・・
  紅葉も残念でしょうね。
  このまま出来るだけ長く留まってくれる事を祈るのみです。






   

   さて、今日の写真。
  先日に続き又々、叔母からの貰い物です。第2弾と言った処でしょうか。

   今日の天気のような日は、ふと温もりが恋しくなりますものね。
  そんな時、ヒンヤリ感のある陶器より、肌に優しい木の器は最適です。

   以前、貰ったものは 【会津塗り】 のお碗でしたが、
  今回は 「蘭彫」 のもの。

   我家の漆器の数も大分増えて来ましたが、
  このように素材を生かし、木の肌合いを直(じか)に感じられる器は初めて。

   何でも 「拭き漆」 が施されているのだそうですね。
  素朴で気に入っています。

   ところで英語では磁器の事を 「チャイナ」
  漆器の事を 「ジャパン」 と呼ばれますが、
  奇しくもアジアの二つの国の名が器に付けられているなんて。

   ヨーロッパにもたらされた漆器は王侯貴族を魅了し、
  かのマリー・アントワネットも熱心なコレクターだったとか。

   その漆器、9000年前の縄文遺跡からも発掘されているそうです。
  日本が漆器の発祥地かも知れませんね。

   それ程輝かしい歴史のある漆器。
  「お目にかかるのはお正月だけ」 というお宅も多いのではないでしょうか。
  気軽に普段使いしたいものですね。

薔薇時間の謎

2011-11-10 19:08:28 | 薔薇の追憶










鯖雲は晴天のしるしであり、
馬の尾雲は風が出るという徴であった。
朝焼けは雨の前兆であり、小ドナルドの丘の
鬱蒼うっそうとしたもみの木がくっきり間近に
見える時も雨の前触れであった。
ランタン丘の雨をジェーンは歓迎した。
都会の雨は好きになれなかったが、
この海辺の雨は好きだった。
                 【「丘の家のジェーン」 21.】
 





【空の洗濯板】 









   今朝の空は一面の、
  こんな縞模様の空で明けました。

   それにしてもこの空は・・。
  まるで洗濯板! 
  でも何だか無気味。

   感動というのではなく、
  違う意味で思わず声を
  上げていましたっけ。

   昔から古今東西、雲でお天気の
  判断をしたものですが、
  上記のどれにも該当しません。

   今日は午後から雨との事。
  従って、この雲が出ると雨・・? 
  ~なんて思ったものですが、
  未だに降っていません。

   兎にも角にも、
  これまでほとんど
  見掛けた事のない雲です。

   でも雲の事ばかり話していても
  詮方ありませんね。
  この位に致しましょう。

   さて、やっと秋らしくなって来た昨今。
  そして1週間がまるで1日のようにも感じられる慌ただしい毎日。
  今日などは早くもクリスマスケーキの予約注文をしたものです。

   そんな中、薔薇と過ごす時間だけは、
  本当にゆっくり、ゆっくり・・と過ぎて行きます。

   いっそ薔薇時間の中に入ってしまいたい・・
  ~なんて思う事もしばしば。

   でも、薔薇時間から抜けた途端に浦島太郎状態・・
  なんでしょうね、きっと。それも嫌ですし・・。

   アララ・・。
  何と他愛もない事で貴重な時間を費やしているのでしょう。

   いつの間にか薔薇時間に入り込んでしまったのかも知れません。
  となりますと・・。鏡を見るのが怖くなりました。??