【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

温もりの恋しくなる季節

2011-11-11 16:10:16 | 趣味の器(壺)~その他






何週間もフォア・ウィンズの海岸を
赤く燃やしていた華やかな彩りは薄れ、
晩秋の柔らかな灰青色の丘に溶け込んだ。
何日も原や海辺は霧雨に煙り、
物悲しい海風に身を震わせた ――
                 【「アンの夢の家」 第14章】




   雨の週末となりました。
  ごく弱い雨が降ったりやんだり。

   この雨は冷たい雨との事でしたが、
  起床時には意外にも暖かく
  感じたものです。

   そう言えば昨夜も。
  厚い雲に覆われていたからでしょうね。

   ただ庭の紅葉(もみじ)、
  真っ赤に紅葉する前に昨夜からの雨と
  風で、その葉っぱを散らしています。
  お隣も同様。

   はからずも上記の
  『アンの世界』 のように。

   いいえ、『アンの世界』 は、
  何週間もの間、
  赤く燃やしたのですものね。

   赤く燃やさないまま散るなんて・・
  紅葉も残念でしょうね。
  このまま出来るだけ長く留まってくれる事を祈るのみです。






   

   さて、今日の写真。
  先日に続き又々、叔母からの貰い物です。第2弾と言った処でしょうか。

   今日の天気のような日は、ふと温もりが恋しくなりますものね。
  そんな時、ヒンヤリ感のある陶器より、肌に優しい木の器は最適です。

   以前、貰ったものは 【会津塗り】 のお碗でしたが、
  今回は 「蘭彫」 のもの。

   我家の漆器の数も大分増えて来ましたが、
  このように素材を生かし、木の肌合いを直(じか)に感じられる器は初めて。

   何でも 「拭き漆」 が施されているのだそうですね。
  素朴で気に入っています。

   ところで英語では磁器の事を 「チャイナ」
  漆器の事を 「ジャパン」 と呼ばれますが、
  奇しくもアジアの二つの国の名が器に付けられているなんて。

   ヨーロッパにもたらされた漆器は王侯貴族を魅了し、
  かのマリー・アントワネットも熱心なコレクターだったとか。

   その漆器、9000年前の縄文遺跡からも発掘されているそうです。
  日本が漆器の発祥地かも知れませんね。

   それ程輝かしい歴史のある漆器。
  「お目にかかるのはお正月だけ」 というお宅も多いのではないでしょうか。
  気軽に普段使いしたいものですね。