【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

失望の家

2011-11-29 15:30:55 | リラのお気楽ユメ日記







「あたしは古い、空き家を見ると
たまらなく悲しくなるのよ」
とアンは夢見るような表情で言った。

「過ぎ去った昔の事を考え、
楽しかった時代が帰って来ないのを
悲しんでいるような気がするのよ」
小さな子供達の足音や笑い声や歌が
家中に溢れていたのに、今はがらんとして、
風が迷子のように吹き込んで来るだけなんだわ。
どんなにあの家は寂しい、
悲しい気持ちでしょうね」
                    【「アンの青春」 第2章】



   昨日以上の暖かい朝を迎えました。
  ただ違うのは今朝は、ボ~ッとながら、
  太陽が顔を覗かせている事。

   そして昨日の薔薇は、
  ほんの僅かですが、綻(ほころ)び、
  朝日を受けてキラキラ輝いています。

   昨日の写真では背景が紅葉だと
  いう事は、分かりませんでしたが、
  今日の写真ではいかがでしょう。
  何となくですが、分かりますね。

   アララ・・。又々、薔薇ばかり。
  今日こそ薔薇の事は、
  この辺でお終いにしませんと。

   際限なく続いてしまいそうですので。
  と言っても、既にかなり誌面を割いて
  しまいましたけれど。

   さて、こちらの写真。  
  最初は蔦に誘われ、カメラを向けた私。      
  








   しかしながら、ひとたび庭の樹木に目を転じれば、
  明らかに様相が違います。それらは勝手気儘に伸び放題といった感じ。
  入口の門にも木が、覆いかぶさっています。

   所謂(いわゆる)、 エミリー 言う処の 「失望の家」 ですね。
  (注 : エミリーは 「アンの世界」 の住人です)

   上記の描写のように、このお宅も
  かつては笑い声がさざめいていたのでしょう。

   主(あるじ)を失った家は、そこだけ別世界のような静寂と、
  ある種の寂寥感に包まれていて悲しくなります。

   そうそう、つい2、3日前の事、
  古い 【洋館】 のお宅が取り壊されている場面に遭遇しました。
  玄関先に大きな桜の樹があり、たいそう趣きのある家でしたのに。

   駅に近い場所ですから、ビルにでも建て替えられるのでしょうか。
  何の関係もない私ですが、ちょっぴり複雑な心境です。