待たれる “朝の美女” の開花

　　　起床時こそ、雨は降っていなかったものの、
　　今日は鬱陶しい天気になりました。

　　　ただ、昨日から蒸し暑さは影を潜めていますので、
　　その分、過ごし易いと言えます。

　　　午後になってからは、雨は上がっているようです。
　　今は、陽射しも出て来ました。

　　　ところで今日7月2日は、1年の丁度半分だそうですね。
　　ある意味、1年の折り返し点と言えるかも知れません。
　　もう半分、まだ半分・・

　　　人によって思いは様々でしょうが、
　　これからまだまだ暑い夏を乗り切って行かなければなりません。






　　
【根付いたミント】【頂いたオーニソガラム】【花開いたボックセージ】



　　　セージの仲間、ボックセージが、
　　涼しそうな小さな青い花を付けました。
　　青い花、と言えば・・。

　　　日本の代表的な夏の花、朝顔ですね。
　　この朝顔、別名は　“朝の美女”　
　　と、言うのだそうです。

　　　でも、朝顔こそ、身近で、
　　日本の夏にぴったりの花は、
　　ありませんね。

　　　そう言えば子供の頃、夏休みの宿題と言うと、
　　「朝顔観察日記」　なんて書いたものです。

　　　誰しも一度や二度、
　　そんな経験があるのではないでしょうか。

　　　ところで、朝の　“爽やかな朝顔” に対して、
　　夕の “優雅で上品な夕顔” というイメージありますね。

　　　そして何より夕顔は、語感も素敵です。
　　でも以前、平安時代の貴族の間では、
　　決してそうではなかったという、
　　記述を目にした記憶がありましす。やはり・・・

　　　『源氏物語』　のある一文に、
　　次のような件（くだり）が・・。　　　　　　　　





「あの白い花を夕顔と申します。
人間のような名でございまして、
こうした卑しい家の垣根に
咲くものでございます。・・・・・」　　　　　

　　　



　　　いやはや・・・。

　　　私も一昨年、夕顔を育てましたが、
　　確かに語感の優しさとは裏腹に、朝顔の繊細さとは違い、
　　大雑把な花？　である事を実感しましたので、妙に納得。

　　　そんな所も、あの時代の貴族には、
　　嫌われたのかも知れませんね。

　　　それに、朝顔はポプリに出来るのに、夕顔は駄目なのです。
　　尤も、これは関係ない事ではありますが・・・。