ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

イケメン オリヴィエ

2005年08月30日 | フランスこぼれ話
オリヴィエ part-1 

サントロペのレストランの
シェフパティシェ

瞳はブルー
スポーツ万能
仕事が出来てスーシェフ(2番目のシェフ)より
皆の信用が厚く
みんな大好き オリヴィエ と
言った奴で

どこにいっても女性の方から寄ってくる(うらやましかったー)
いい男!

ブルターニュ出身の両親の住む実家は
何と
私のいたノルマンディーカン市
だったので
すぐに 打ち解け仲良くなり

毎日よく遊びまわっていました

誰か彼か

マサオリヴィエは何処? と
聞いてくるので

私:何で俺に聞くんだ? 

誰か:だって何時も一緒だろ

と言われるほどで
レストランの昼の仕込みが終わると
(ランチ時はお客様は海に行くので営業は夜だけ)
オリヴィエの車で海まで
一直線!

夜のサーヴィスが終わると
いつものキャフェに集まって
それから
ディスコだの違う町へ行ったり
なんだかんだ
とにかく目一杯遊びまわりました

顔が良くても
性格が悪かったり
仕事が出来なかったり
そんなフランス人が多い中

オリヴィエはいい奴でした

そんな彼も何処か
孤独なところがあって
それも
彼の魅力になっていました。

a souivre

朝は一杯のキャフェで始まる

2005年08月30日 | シェフのコラム
ノルマンディーのレストランで
仕事も生活も慣れてきたところ

ふっ と

気が抜けたのか 昨夜飲みすぎたビールのせいか
朝起きて
時計を見れば

なんと9時を回っているではないですか

あせって
コックコートに着替え
足早に厨房に行くと

みんな仕込みをもうすぐ終わろうとしているではありませんか
そしてシェフパトロンの
ムッシュー スカヴィネールの姿も>>>

「スススス スミマセン シェフ」と言って
すぐに仕込みに入ろうとする私に

シェフ:ボンジューマサ ヨク ネレタカイ?

私:「ウウウ ウイ シェフ」
(かーっいやみを言われちゃったーと思ってしまいました)

そして 
仕込みに取り掛かろうとした私に

シェフ:マサ キャフェハ ノンダノカ?

私:マダデス

シェフ:ダレカ マサニ キャフェヲ モッテキテクレナイカ

私:デモー シェフ ワタシハー オクレテー キマシタ
  キャフェ ヲー ノムナンテー>>>と言っている間にキャフェが

シェフ:サア マズハ メザメノ イッパイ

ワタシ:メルシー シェフ と言って急いで飲むと

シェフ:オイ オイ モット オチツイテ ユックリ ノミナサイ
    オイ マサニ モウイッパイ キャフェヲ

私:デモー デモーと
言っている間にフランクがウィンクをしながら
キャフェを渡してくれました

シェフ:コンドハ ユックリト ノンデ サーヴィス ガ マニアウヨウニナ。
と 言ってホールに行ってしまいました

まわりの皆は
何事も無いような顔でいつものように
働いていました
ようするに 自分のまかされている
セクションが間に合えば問題は無いと 言うことで

まず一日の始まりは
キャフェで目を覚ましてから と 言うことで

その日の
思い出のキャフェは

熱く 濃く 苦かったのを覚えています。

ちなみに
エスプレッソは厚手の
カップで飲むとキャフェに浮かぶムースが
上唇にいいかんじであたって
美味しく飲めます。