千一夜第3章第250夜 大島郡諸島メバル釣行 後編

2020-11-16 21:48:00 | 磯釣り

2020.11.16(月) 

藤谷渡船で諸島(もろしま)に渡してもらって無事上陸。初めての場所でどんな所か解らなかったが、上陸してみると意外や意外、平坦な岩場でそれに広い。これは楽そうである。楽と言っても岩場での楽であって普段の楽とは相当な違いがある。それに裏にスパイクが付いた重い磯靴、これがジワーっと後から足に効いて来るのだ。まあ、上陸時にはそんなことは大して気にならないが。

比較的平坦な岩場をベースキャンプに決めた後で、周りの岩場の状況を見る。この写真以下3枚の岩場が主な釣り場となる。私は各岩場でほぼ均等に竿を出す。上の写真の岩場、如何にもメバルが居そうな湾だが中盤頃まで殆ど釣れなかった。終盤に掛けて風も落ち、波静かになった頃からメバルが浮いて来て良型のものが揚がりだした。Tはここでかなり揚げたように思う。

一番左手の岩場、海面から頭を出している小岩は満潮時には全て沈み瀬となる。この小岩の周りもポイントとなる。私は動き回るのが大儀なのでこの岩場の上から竿を出したが、風が強かったことやラインの弛みでラインが岩に引っ掛かったりした。やはり小まめに岩場の下に降りて行ってやらなければならないと痛感した。

17時頃、さあ釣行開始だ。まだ陽落ちしていないのでメバルの反応は無く、Sはイソベラを数尾揚げていた。陽が沈んでからもなかなかメバルの反応は無かったが、間もなく私が小さいがメバルを1尾揚げる。その後Sも自分のポイントを見つけたようで良型のメバルを数尾揚げ始めた。Tも左手の岩場でやっていたが、型が小さいのを数尾揚げたようである。今宵は新月なのでメバルの絶好の釣り日和であるが、出だしはみんな悪かった。時間の経過と共にTが実力発揮。前半は写真3枚目の岩場で、後半は2枚目の写真の岩場での釣果が好調だったようだ。終盤にはSもTと共に2枚目の写真の岩場の下に降りてやっていたが、私は既に力尽き下に降りていく元気も気力も失せていた。

最初、私はここら辺りで胴付き仕掛けに浮きを付けて流したり誘ったりしていたが、際近くは水深が浅く浮き下を1尋しか取っていないのに根掛かりも多かった。潮の流れは速く右へ左へと流れは目まぐるしく変わる。それに西風が強かったので風力によってラインが吹け、手前の岩に掛ったりもする。潮の流れが速いのと風によるラインのフケとでより浮きの流れる速度が増す場合もある。風が落ちてからは潮の流れも緩くなりここではメバルのアタリも少なくなった。釣行前半に主にここでやり数尾のメバルを揚げた。

22時頃から夜食タイム。Tが得意のキャンプ道具ですき焼きやサザエのつぼ焼きなど作る。夜は思ったより暖かかったが、11月中旬なのでそれなり冷え込んできた。こういう日は熱燗に限る。孤島の岩場での食事、誰が想像できよう。旨いんだなあこれが!

0時頃まで岩上のパーティーは続いたが、もう満腹状態。今度は動くのが大儀になる。元気だったのはこの辺りまでだ。酔いも少し回り、腰や背中は痛いし足は萎えでは動くのも儘ならない。それでも気力を振り絞り5時頃までひたむきに竿を出し続けた。

6時頃の朝まずめ時、6時30分頃に迎えの船が来ると言うことだったので、この頃には既に帰り支度が完了していた。Tが言うには、この時間帯が一番よく釣れると言うが、本人は5時過ぎに一番に納竿していた。体力の限界もさることながら、私はハリスがラインに絡みそれを機に納竿していたし、Sも私より少し遅くではあったがやはり同じくラインの絡みで納竿した。時すでに遅しである。この日は、私は背中や腰が非常に痛く、Sもえらい、えらいと言って夜中には1~2時間程度岩の上で寝ころんでいた。釣り初めから中盤に掛けて釣果が思わしくなかったため、疲れの方が優先的に身体を支配してしまったようだ。釣り初めの釣果が思わしく無いと、体力・気力を削がれ釣行に本気モードで望めなくなる。

ほぼ定刻の6時38分に迎えの船がやって来た。上げ潮6分頃だったので水位はかなり上がっていて、重い荷物を持って岩場を降りて行くことも無く乗船するには楽だった。我々のグループを最初に回収し、次は向かいの島である情島にて1人を回収した。下関市から来た2人組は今日の昼までやるということだったので別便になる。

帰りは朝日を背に約40分の航行だったが、みんな疲れ切って船の座席にもたれ掛かり目を瞑っていた。島を出て暫くして私が気付いたのだが、操舵室に船長の姿が無い。船のレバーは自動で動いている。私がSに船長は何処に行ったのか聞くと、Sも船長を見ていないと言い、この船は自動操縦で走行しているのだと尤もらしいことを言う。島から船に乗船する時に船長の声を聴いているので、そんあことがあろうかと私は訝しく不可解だったが、暫くして船長が2階から階段を降りて来た。な~んだ、2階からでも操舵出来るのかと納得。Sもいい加減なことを言う。

写真の釣果は私の持ち帰り分、Tは持ち帰らないためSと私のクーラーに適当に入れていた。後で計算してみると、総合計がメバル53尾、カサゴが9尾だった。私はメバル13尾とカサゴ1尾、Sはメバルとカサゴの合計が15尾くらいと言うので、Tはメバル、カサゴを33尾釣り揚げたことになる。ここら辺りは流石と言わざるを得ない。

片添ヶ浜から昨日の集合場所まで1時間15分掛けて帰った。帰りも当然私が運転したので疲れは倍加した。散会して家に帰った時には腰や背中が痛くて暫く按摩器にかかる。
夕方には娘や孫も来て今日のメバルを食す。刺身と煮付けにしてもらったが非常に美味だった。1歳5か月の孫にメバルの煮付けの骨が無い所を食べさせてみると、おいしいと言って皿を覗き込み次を要求する。魚は初めて食べさせたということだったが、20㎝程度のメバルをほぼ1尾食べた。こんなに食べるとは思わなかった。

釣行日:11月14日 ~15日
旧暦:9月29日~10月1日
場所:諸島岩場
時間:14日17:30~15日05:20
天候:晴れ
風 : 時々西風
月齢:29.3 新月
潮 :大潮 沖家室(徳山に+10分) 14日満潮19:59潮位318cm 干潮14:06潮位68cm  15日満潮08:48潮位341cm 干潮02:23潮位12cm
狙い目:メバル
釣り方:浮釣り
餌 :アオムシ
釣果:メバル13・カサゴ1
釣友:同僚T=メバルとカサゴ33尾
釣友:同僚S=メバルとカサゴ15尾

【11月16日過去の釣行記録】
・1996年笠戸上コーズ、船釣り、07:00~13:30、中潮、釣果=アジ大漁
・2005年庄の浦港、19:50~22:00、大潮、釣果=メバル5・アジ2・チヌ1
・2006年華西岸壁、19:00~22:10、若潮、釣果=メバル11
・2007年櫛ヶ浜港防波堤、20:25~00:10、小潮、釣果=メバル1・アジ7
・2013年徳山築港、06:10~12:10、大潮、釣果=キス21・キビレ1・ハゼ1・メバル1

【この日の釣り情報】
・1993年池の浦港防波堤、04:15~17:15、中潮、釣果=カレイ1・ヒラメ1・チヌ1・アジ多数

【旧暦10月2日釣行記録】
・2005年11月03日、大島庄の浦港、17:00~22:10、大潮、釣果=2人でメバル16・アジ6・クロ1
・2005年11月03日、粭島港防波堤、16:00頃、大潮、釣果=アオリイカ釣り大勢
・2006年11月22日、華西岸壁、19:00~22:30、大潮、釣果=メバル2・アジ7・タナゴ1R
・2007年11月11日、中電西側岸壁、06:15~14:00、大潮、釣果=カレイ2・キス1
・2013年11月04日、徳山築港、06:15~12:10、大潮、釣果=カレイ1・キス7・トラハゼ1・ハゼ6・チヌ1
・2017年11月19日、徳山築港、06:00~15:00、大潮、釣果=マダコ3・カレイ1・キス4・ハゼ2

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